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2015年10月 6日 (火)

私(たち)

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


部下とのコミュニケーション。

  店長として、部下とのコミュニケーションは日常茶飯事。

なぜなら、店舗には部下しかいないから(笑)。
その部下と、どんなコミュニケーションをとるのか。

  というより、どんな言い回しが部下との共感を得るのか。

という問いの方がわかりやすいかもしれない。

店長として、直属の部下に自分が展開してほしい売場を説明したり、現在の業績に対しての改善策を話し合ったり、部門責任者へ基本の徹底等の課題を打ち合わせたりする時に、どんな言い回しに注意しているだろうか。

  その言い回し一つで部下は感動したり落ち込んだり。

部下も人間である。
上司である店長の言い回し一つで気持ち良く仕事に打ち込めたり、その言い回しが気にかかり数日間気持ちが塞ぎ勢いの無い仕事ぶりになったり。

一人の人間として、表面上は笑顔で仕事をしているように見えても、内面は複雑である。

そんな心理状態で、本来その本人が持つ最高のパフォーマンスなど期待できるわけが無い。

  それが、見えない力である。

部下が上司に対して一体感を得る言い回し。

  それは「私たち」と連帯して呼ばれた時である。

「俺たちは、ここで何を改善すべきなのか。」
「私たちが最優先ですべきことはお客様を向くことだ。」
「(私たちがやるべきことは)清潔な店舗で迎えること。」

  等々、連帯感を感じさせる言い回し。

店長という立場。
一見すると、店舗を客観的に見て、そこから課題を見出し部下にその課題を解決させる。

  客観的に店舗のありのままを見ることは大切だ。

問題発見の場合の店長の視点の切り替えは重要である。
しかし、問題発見した後の自店の課題解決に至る道程までも客観的な手法に頼っては何も解決出来ない。

  “俺も、同じ側で課題を解決する存在”

そんなスタンスへの切り替えがポイントとなろう。

  要は、店長はどっちサイドの存在なのかを明確に部下へ伝えること。

部下へは、そんな意識付けが絶対に必要であろう。
そこから、部下の気持ちを後押ししていくのであろう。

  “俺も皆んなと同じ側で問題解決する人”

その共通認識が明確に店舗内で共有されているだろうか。

それを、強引に部下に押し付けてしまうと、

  “あんたは一体どっちの人⁈”

と、部下の不信感を募らせてしまう。
そして、同じサイドに立って、同じ苦労を歩み始めた時に、本当の厳しい言葉を発することができるのだろう思う。

  私から私達。
  俺から俺達。

その違いが、部下の気持ちを大きく変えさせるのである。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
管理者としての店長の存在。
その存在はむしろ時代に逆行していくのでは感じます。
チームとして問題解決に当たるから、部下も育っていくものだということを、是非自ら証明してください。
応援しております。

投稿: てっちゃん | 2015年10月 9日 (金) 00時09分

客観的に問題を発見しつつ、チームの先頭に立って問題を解決していく。理想の店長ですね。管理者たる店長を作ろうとしている現在の当社、危険だと感じております。自分は課題を一緒に解決する側を常に意識したいと思います。

投稿: かわらい | 2015年10月 8日 (木) 17時50分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
どうしても部下からすると、自ら上司へは近づきがたい存在。
だから、上司から部下への配慮が必要なのでしょうね。
しかし、従来の型にはまったマネジメントというプライドを捨てきれないと、上司たるもの部下に媚び売るわけにはいかねぇ〜、みたいな勘違いが生まれてしまう(笑)。そこから本来のマネジメントがスタートするのが今の時代なのではないかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2015年10月 7日 (水) 00時43分

突然言われても担当者は面喰らう。やはら日頃のコミュニケーション、出来れば公私にわたり広く取る事で距離感が縮まり信頼感が出来るのかと思います。でも最低半年はかかりますね。店長は最高責任者である事は言われないでも分かっている。こちらから壁を壊して風通しを良くする事、更にはお客様目線に立って会社方針をリンクさせ共感させる事。つまりは自分の言葉で話すことが円滑なコミュニケーションには必要ですね。

投稿: dadama | 2015年10月 6日 (火) 20時52分

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