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2015年10月22日 (木)

52週という基本

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


52週のマーチャンダイジング。

  基本と応用で区分けすれば「応用」。

しかし、私は52週MDは基本だと思っている。

  なぜか?。

一年52週経過して年が改められ、その繰り返しを延々に継続していくから。

  その年毎にトレンドがあり新商品が投入される。

しかし、その9割ほどの商品動向は、毎年52週の過去の商品動向に沿ったものであり、残り1割程度が新たな導入商品となろうか。

  いや、もっと低い割合かもしれない。

それほど、前年の同週と比較しても商品の変化は無い。
商売は難しいとは言っても、この52週の繰り返しで同じ季節が巡り同じ催事が催され、同じ商品が動いていく。

企業毎に、地域毎に、店舗毎に、部門毎にその52週を把握してマーチャンダイジングを確立しておけば、売り上げの9割はある程度確定したようなものである。

  これが定番品揃えの考え方ではないだろうか。

定番とはフリースペース以外の決められた売場、企業が指定した棚に同じ商品がいつでも陳列されている売場である。

  だからお客様は安心して目的買いの為に来店される。

これがスーパーマーケットの一番重要な使命でもある。
しかし、週毎に季節が変わり催事が変わり商品動向がわずかずつ、時には一気に変化する時がある。

  しかしそうは言っても昨年と同様の商品動向。

そう考えると、52週マーチャンダイジングを定番的な考え方として「基本」と位置付けなければならないと思っている。

しかし、定番がトレンドに合わせて年に数回棚替えしていくように、52週も毎年練り直されていかねばならない。

それは、その年の曜日回りやトレンド、そして相場や企業としてのスタンスを織り交ぜながら組み立てていくことが必要である。

  それは誰であろう企業が独自に取り組むべきものだ。

外部のメーカーや販促会社から持ち込まれた情報をそのまま流用しようとするから他人事になってしまう。

  自社の52週マーチャンダイジング。

この確立ををすることで、自社の販促担当者や店長バイヤーの意識も確立されていくものだと考える。

  それが、自部門の自店のMDとなって具現化されていく。

それが、毎年繰り返される52週MDを使いこなしていく手法なのだろうと思う。
そしてそれは、ある段階からスタートしなければ身につかない基本でもある。

  以前にも記したが、基本は目に見えないもの。

目に見えないということは、企業内にある程度の積み込みがなされており、暗黙の了解のもとに52週毎の、またはそれに近いイベント対応商品が内部で理解されているということである。

それには、毎年の実施と反省があって翌年に連動されながら、脈々と続いていくことを意味する。

  それがいつしか基本となり見えなくても皆が理解している基本となる。

そこまで取り組まなければならない項目だと思うのだが。







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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
この考え方をいかに継続して店舗の力にできるか。それが今後の課題でしょうか。当店も同様だと考えております。

投稿: てっちゃん | 2015年10月24日 (土) 00時37分

52週MD、やっと取り組み始めました。ここに確かに商売の基本があると感じます。それによってチャンスロスを減らしていければと思います。

投稿: かわらい | 2015年10月23日 (金) 22時53分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
仕組み化と欠品した時の事後の対応。
この二つを同時並行的に進行できる組織作りが理想なのでしょう。
高い仕組み化と店舗での事後対応力。
なんとかこの二つを組み合わせられたら最強の組織ができると思うのですが。

投稿: てっちゃん | 2015年10月22日 (木) 19時47分

52週MDがあり、そこに気温MD、ウェザーMD、店舗特性等の要因が重なる。この複雑に絡み合う要因を単純に出来るのが数値化。52週MDを基本に様々な要因を数値化し修正する事が欠品等基本の徹底であり基本の徹底には仕組みとしての標準化が不可欠なんだろうなと思います。
仕組みの構築があってこそ店舗力が発揮できるのであって9割の仕組み化と1割の個店裁量は人的生産性からみても必要ですね。

投稿: dadama | 2015年10月22日 (木) 18時14分

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