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2015年9月11日 (金)

1%系アルコールのその後

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今年の初めに登場した「アルコール度数1%」商品。

  その後、どうなったのだろうか?。

このブログでも取り上げた記憶がある。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-1e91.html

私も一度はこの飲み物に挑戦し、二度と口にしなくなった。
売場にもケースカットされた商品が3アイテム各10ケースほど積まれたが、売れ行きは芳しくなかった。

そして、今でも売場の隅に、これらの売れ残りがわずかに残っている(当然値下げしてますが、酒税法により一概に安くできない辛さ)。

開発ストーリーは、ビール離れする若者の志向を取り入れ、低アルコール度数で新しいフレーバーで軽い酔い心地を追求した「心を酔わせる飲料」をテーマに市場投入した商品である。

  しかし、顧客の心を酔わせることは出来なかったようだ。

やはり、アルコール度数1%という設定が、逆に中途半端なのだろう。

  飲む人は、物足りない。
  飲まない人は1%が邪魔。

私も飲んで感じたのは、ほとんど酔いを感じないが、物理上、これを飲んだら運転出来ない。

  この中途半端さが敬遠されたのだろう。

飲めない人、飲まない人、飲んではいけない人は、1%でアルコールが入っていれば飲まない。
飲む人は、1%の飲み心地、酔い心地では満足出来ない中途半端さ。

  一度は飲んでみたものの、その後のリピートは無かった。

発売後の、これらの商品群の流れではないのだろうか。
そして、今年の夏は暑かったから、ビールの需要が盛り返してきた。
それも、1%の需要を払拭したのだろう。

  そう考えると、商品開発とは如何に難しいか。

いくら仮説が正しくても、その仮説通りに物事は進まない。

  既存の商品との関係で、お客様は選択される。

更に、メーカーの仮説から開発された商品が、個店でどう理解されてどう力を入れて販売されるか。

  顧客に売る前に小売に売らなければならない。

そして、メーカー、小売、顧客の3者が同じ感動を受けなければ、商品は最終的に顧客の胃袋には収まらない。

今回のアルコール度数1%商品の開発と販売の結果から、見える商品販売の難しさを知るのであった。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
この商品の対象者もはっきりと明暗が分かれていたのですが、その対象者への訴求力がなかったのだと思います。

投稿: てっちゃん | 2015年9月14日 (月) 06時07分

自分にとっては最初から興味すら湧かない商品。案の定の結果ですね。やはり中途半端だったのでしょう。

投稿: かわらい | 2015年9月13日 (日) 22時25分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
大いに話題性は提供してくれたのですが、いざリピートされるかという選択肢には入ってこなかったのかと思います。
「もう一度買って飲むか」という基準。
大切だと思います。

投稿: てっちゃん | 2015年9月12日 (土) 07時53分

1%の拘りにインパクトがなかったのでしょう。アルコールを嗜む方はよりしっかり酔いたい。飲めない時は割り切ってノンアルコール。1%でも飲酒ですから車も運転出来ない。アルコールは飲むか飲めないかの二択しかなく中途半端なコンセプトの1%飲料は受け入れられなかったのに納得してしまいます・・・呑ん兵衛の独りよがりかも知れませんが(笑)。

投稿: dadama | 2015年9月11日 (金) 22時26分

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