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2015年9月 2日 (水)

新任チーフの悩み

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の店長会。

  夕方の店舗クリニック。

その時に、その店舗の部門チーフがある悩みを打ち明けた。

  「パートさんとの接し方に迷いがあります。」

このチーフは、新任で部門チーフとして赴任した。
赴任当初は、チーフとしての使命感に燃え、部下のパートさんにチーフとして売場や作業のあるべき姿をガンガン推し進めた。

  しかし、パートさん達からの反発を買う。

よって少し様子を見ようと、おとなしくしていた。

  すると、我流に戻っていく。

その繰り返しから、パートさん達への接し方に迷いが生じ、どうしていいかわからなくなってしまった、ということだ。

  よく陥る状態ではある。

部門チーフや店長といった組織のリーダーになった時に、必ず陥る問題でもある。
そして、このような問題を克服していって、一人前のリーダーとして成長していくのだろう。

  これは、知識と知恵の違いの体験なのだ。

大学やビジネススクールで学んだ経営の知識。
更に、企業の研修会等で学んだ部門運営の知識。
部下の時代は、それを自分一人の世界で自分の担当するカテゴリーだけで実践すればよかった。

しかし、部門チーフという位置付けから大きな違いが生じる。

  人のマネジメントである。

経営や部門運営のあるべき姿を頭で描くという知識は備わっている。
しかし、実際に組織を構成する部下としてのパートさん達は生身の人間である。

  自分が描く「あるべき姿」を部下を活かしながら実現する。

このことを理解しなければ、自分が思い描く姿は絵に描いた餅となってしまう。

  これが組織運営の原理である。

更に、人をマネジメントしようとすると、間違えてしまう。
人は、到底マネジメントなど出来ない生き物である。

  人を活かすという価値基準を持つこと。

従業員一人一人の意欲を引き出すことにより、大きな結果につながることを体験することである。

  この積み重ねがマネジメントの「知恵」を蓄積する。

その知恵を組み合わせて、知識として学んだ経営として営む事が、チーフ以上のマネジメント層には必要になっていく。

  そこで生まれるジレンマが、若いチーフを悩ます。

上司と部下の関係は、あくまでも信頼関係の上に成り立つ。

  それは、社員だろうがパートさんだろうが関係無い。

同じ従業員として、同じ人間としての信頼関係の上に、日々のやりとりがありマネジメントが存在する。

  そしてその根底には「愛」が無ければならない。

人間愛であり組織愛であり企業愛である。
その「愛」を根底に、信頼関係を築き、ようやくマネジメントというステージが生まれていくのだ。

  その原理を、如何に若年層の時代から学んでいくか。

これはもう、失敗や屈辱を経験しながら掴んでいくしか無い事なのである。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
担当者からチーフへの職位の変化。
意気揚々と赴任はするものの、数ヶ月でげっそりするチーフがほとんど。
やっぱり店長が見てやらないと潰れていく担当者も多いようです。

投稿: てっちゃん | 2015年9月 4日 (金) 21時56分

誰しも通る道ですね。今も日々悩んでいるチーフが沢山います。自分さえやっていればよかったのを人にやってもらうのは正反対なのでとまどうのも当然。それを教えていくのも店長の大切な仕事ですね。

投稿: かわらい | 2015年9月 4日 (金) 20時16分

神出鬼没さん、コメントありがとうございます。
いろいろと試行錯誤しながら、最終的には、自分流の信頼関係の結び方というストレートな解答に行き着くのではないでしょうか。
その自分流を見つけ出すのに一苦労するでしょうが、一度自分流を掴めば後は簡単。
そのポイントを如何に掴んでいくか。
神出鬼没さんも時間の問題ではないでしょうか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2015年9月 4日 (金) 00時11分

パートさんに日本語が伝わらないと
四苦八苦していた半年前(笑)

噛み砕いてみたり、持ち上げてみたり、
冗談ばかりいってみたり、色々と
伝え方を工夫しながら、試行錯誤の連続
ですが、こういったことの繰り返しを
やり続けるしかないのかなと思います。

投稿: 神出鬼没 | 2015年9月 3日 (木) 11時22分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
誰でも必ず通る道なんでしょうね。
突然具体的な手法だけを繰り返し押し付けても、その道筋が見えないと部下は右往左往するばかり。
方針やコンセプトが重要なわけがこの立場になるとようやく理解できるものです。

投稿: てっちゃん | 2015年9月 3日 (木) 07時40分

私も新任当時は自分がと意気がっていましたがメンバーが共感して動いてくれないと何も出来ない事を痛感して参りました。自分の思い、仕事感を相手に伝え共感を得ねば空回りしてしまいますね。

投稿: dadama | 2015年9月 3日 (木) 07時06分

dyskeさん、コメントありがとうございます。
チーフと違って店長という職位はそのほとんどがマネジメント中心の職位ですから、自分が店舗運営をどうするかという計画と意思と行動で大きく変わっていくもの。
自分流のスタイルを見出して、いかに部下達を活かしていくか。
そんなイメージに軸足を置くことも必要かと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: てっちゃん | 2015年9月 3日 (木) 06時33分

りっちゃんさん、コメントありがとうございます。
人間が同じような組織内で同じような仕事をしているわけですから、共通の課題なのだろうと思います。
その共通の課題があるから、機関紙もそこに手を打つのでしょう。機関紙も進化していると思います。

投稿: てっちゃん | 2015年9月 3日 (木) 06時27分

初めまして。いつも勉強させていただいております。悩みますよね。この問題は。こうやって悩んで成長していくのだなぁ。と。以前、自分はなんてせいかくがわるいのかと悩んだ時もありました。。。今は、新米店長として、生きていく自信を中々、見つけられず、あがいています。毎日、楽しみにしています。

投稿: dyske | 2015年9月 2日 (水) 20時07分

この問題は業界共通でしょうか
今月の◯◯Sの機関誌の漫画が正にそれですね
特に女性は気長に事例を示して教え込まないと
反発しますし、おっしやる通り信頼関係の構築が
大事だと感じます。

投稿: りつちゃん | 2015年9月 2日 (水) 17時46分

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