夏の切身コーナー
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ある競合店をMRした。
そこで一番感動したこと。
鮮魚の切身コーナーに立ち寄った時。
そこで展開されている切身魚の商品化の違いに愕然とした。
通常の切身魚のコーナーであれば、今の季節だったら生銀鮭や天然ぶり、もうかざめがこの地域での品揃えアイテムである。
そして、2切れ、3切れがメインで、皮なしフライ用が生銀鮭に加わる程度であろう。
しかし、私はこの時期の切身の用途として、「フライ」や「ムニエル」用途が圧倒的に多くなることと、家庭の調理設備のオール電化から、商品化も変えていかなければなら無いと思っていた。
チーフともその辺の話をして、夏場は小切れのフライ用のアイテムをもっと増やしていこうと共通認識していたのである。
そんな矢先に、この企業や店舗では、切身魚の商品化を「フライ」「ムニエル」を中心に小切れで一口サイズの商品化に切り替えていた。
それもほとんどを小切れでの商品化。
従来の2切れ、3切れ等の品揃えはほとんどない。
更に、一部ステーキ用としてのバーベキューを意識した商品化もあり、このような商品化を見ていると、
“いつかはこんな生鮭のステーキを食べてみたい”
というワクワク感に包まれてしまう。
この感情が、いずれこのお店でアニバーサリーの買い物をしてみたいとう感情に移っていくのだろう。
この企業以外の他社では、切身コーナーは従来の商品化のみ。
だから、この時期は縮小均衡に陥り、商品もボリュームも無くなっていく。
しかしこのお店の切身コーナーは逆にスペース拡大。
特に、ちょっと贅沢な魚種を使用してのステーキ用途での提案品もあった。
ステーキ提案。
ステーキといえばお肉、牛肉であるが、お魚のステーキ提案もこの時期は面白い。
なぜなら、ステーキで提案するといことは、骨を除去して箸やナイフフォークで豪快に食べられるという提案につながるから、お客様にとっても食べやすいメニューでもある。
このような提案をしている鮮魚コーナーだから、お客様の支持も高いのだろう。
その他の商品群も商品を積み上げて売り込んでいたし、お客様の鮮魚コーナーに群がっていた。
この企業は全般的に、売場での食の提案を欠かさない売場作りをする企業である。
よって、買い物時間も通常よりも多少長めになってしまう。
それは、買い物を楽しませるから。
一部、迷わせる部分もあるが、いろいろ選んでみたいという欲求を満足させてくれるお店である。
そんな位置付けのお店のお魚コーナーの切身売場。
切身魚に強い鮮魚コーナーはこれからの必須項目であると思われる。
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