丑の日動向2015
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
丑の日商戦、ご苦労様でした。
特に店頭で焼かれた方々。
本当にお疲れさまでした。
そして、今年の動向。
昨年は、7月29日(火)。
今年は、7月24日(金)。
一見すると平日でなのも変わらない感じ。
しかし、火曜日と金曜日の曜日の違いは意外に大きかった。
そして、個店の開きも意外に大きかった。
それだけ、金曜日という与件は大きいのだろうか。
方や昨年比120%のお店もあれば、70%台のお店もある。
それは、曜日のズレが個店に与える影響として大きいのかとも思われる。
火曜日は平日ど真ん中。
金曜日は週末前の平日。
特に、小中学校が夏休みに入った後の週末という与件は、24日の金曜日という与件はもはや平日という認識ではすまされない曜日になっているのだろう。
更に、今年は相場が多少下がり気味にはなっていた。
主力品が昨年より200円程度の価格安。
主力品の相場安を価格に反映させた結果、単価ダウンを引き起こした。
相場安が点数アップにつながれば良いのだが、いかんせん単価が下がったからといって、昨年1枚購入の方が今年は2枚購入とはいかなかったのが現実なのだろう。
昨年同様に同じサイズを主力にした店舗は単価ダウン。
その結果、売上が未達という店舗も多かっただろう。
土用の丑の日というイベント。
お客様の心理はどうなのだろうか。
どうせだから一番美味しいうなぎを食べてみるか。
そんな意識になるのが、土用の丑の日の特徴。
“このような機会には値段は関係ない”
多少はそのような価格感度になり、自分では認識できない味の差を、スーパーのおすすめ品で美味しさを味わってみよう。
そんな顧客心理が働き、店舗で販売している商品の中で、一番の美味しいうなぎ一番のおすすめ品を展開して、お客様に価格訴求という側面ではなく価値訴求という視点から売場作りと売り込みを図るべきなのであろう。
“一年で一番美味しいうなぎを食べる日”
土用丑の日とは、もはやそんな顧客心理に働くイベントなのである。
だから、昨年同様のサイズで単価ダウンされた商品を訴求しても、点数拡大にはなかなか働かない現象が起こる。
「このお店は地域で一番高いわね。」
そう思われても、そのお店で一番美味しいうなぎを一番のメインストリートで堂々と販売するほうが、結果として単価ダウンを防ぎ、売上拡大へ向かう一歩であると思われる。
曜日の違いでの店舗格差。
主力の違いでの店舗格差。
いろいろな要因が重なって、売上に格差の出た丑の日の結果であった。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
7月月間で見ると確かに芳しくない。
問題の本質を見抜かなければなりませんね。
投稿: てっちゃん | 2015年8月 1日 (土) 06時01分
反省の糸口すら見つからない程の惨敗。それなりに自信を持って臨んだ丑の日だけにショックでした。うなぎの合間にイカなんか焼いてたからですかね⁈(笑)
投稿: かわらい | 2015年7月31日 (金) 23時18分
神出鬼没さん、コメントありがとうございます。
お盆商戦。
お客様はこの時ばかりと出費を厭わない時。
こんな時こそ、財布の紐をしっかり広げる心理戦に引きづり込みたいものですね。
投稿: てっちゃん | 2015年7月31日 (金) 00時35分
美味しいものを食べたいという意識。
どれだけ価値をつけて価格を落とさない工夫を
することは、ハレの日においては
どの部門の商いにも通じるような気がします。
投稿: 神出鬼没 | 2015年7月30日 (木) 12時35分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
土用丑の日=話題性の提案。
そんな構図になっていくのでしょうか。
何れにしても、その縮図が普段の我々の仕事の延長戦だろうと思われますね。
投稿: てっちゃん | 2015年7月29日 (水) 11時07分
当店も炭焼きをしましたが2000円前後を出費されるお客様は明らかに価格<美味しさでしたね。尤も大きさと美味しさが比例するとも限りませんが(笑)。年に一度の土用丑には多少身銭を切っても旨いウナギを食べたいのでしょうしこだわりの無い方は土用丑にもこだわらないのでしょう。家族で食せば万札で足りるかの世界ですから(笑)。仰る通り価格が安い=売れると判断した店は客単価が伸ばせず苦労したようでした。
投稿: dadama | 2015年7月28日 (火) 21時53分