多重人格
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
てっちゃんのおすすめ本でも何冊化推薦している「田坂広志」さん。
新たな新刊を出されました。
「人は誰もが『多重人格』」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334038565/tetu0358-22
田坂広志さんの著書では、何と言っても「なぜ我々はマネジメントの道を歩むのか」が忘れられない。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569692311/tetu0358-22
その本を読んだ感想もこのブログで記事にもした。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-2bdd.html
そして、今回は多重人格。
精神の病のことではない(笑)。
誰もが持っている「複数の人格」のことである。
一人の人間が有する人格は、ひとつではない。
いろいろな面を持っているのである。
それを抑圧するから多彩な才能が発揮されないのである。
その抑圧とは、いろいろな人格を無意識の中で否定してしまうこと。
“俺は店長としてこうあるべきである”
この意識が強すぎると、本来有している多彩な人格を抑圧し、その人格から発揮される意識や行動も抑圧してしまい、結果として成長の伸びしろを失ってしまうデメリットを強めてしまうこととなる。
この本に出会って初めて意識が変わった。
店長として、こうあるべきだ。
チーフとして、こうあるべきだ。
男として、こうあるべきだ。
等々の、あるべき論が自分を支配していたのは確か。
そして、そのあるべき姿から逸脱することを許さない。
特に、店長になりたての頃は、そのような意識が強かった。
なぜか?。
店長としてのスタンス(立ち位置)がわからなかったから。
部下として、何人もの店長を見てきたつもりではあったが、いざ自分が店長になってみると、部下時代の苦い思い出をすっかり忘れて、今現在放り投げられた状況に必死にもがこうとする自分しかそこには見えなくなってしまう。
これは、どんな店長でも経験があるだろう。
いま、自分は何者なんだろう。
そんな自問自答だ。
そして、この本は、明確にその回答をしてくれた。
それは、私にとっての受け取り方であって、読まれ方全てがそう思っていないかもしれない。
それはそれでいいのであろう。
それがこの本の意図するところであるだろうからだ。
状況に合わせて、いろいろな人格を登場させればいい。
店舗が暗い時には道化師になり、数値的に危機的状況であれば科学者として状況を分析し、リーダーとして人の心を一つにまとめ、熱血漢として率先垂範し、父親として結果にこだわり、母親として相手をねぎらう。
いろいろな人格を磨きながら状況に合わせて登場させる。
時には、部下の前で涙を見せることも大切だ。
そこで、組織は必ず一つになれるからだ。
それが許される。
この本を読んで、そんな安心感を得たのである。
リーダーになられた方に読んでほしい本である。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
私もこの本を読んでから、AB型に対する認識が変わりました(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年6月12日 (金) 06時24分
AB型の血液型ゆえに二重人格と良く揶揄されております。(笑)知らず知らずに多重人格と言われることを否定してますよね。本質を突かれているからでしょうか?私もこの本を読んで勉強します。
投稿: かわらい | 2015年6月11日 (木) 20時40分
パセリさん、コメントありがとうございます。
自社内の店長といえども、競争相手でもありますから、本当に信頼し合える店長同士でなければホンネを語り合える相手は少ないものです。
意外に他社の方との方が本質を語れるものですよ。
そして、この本に書かれている内容は、孤独な店長に対しても学ぶ部分の多い本だと思います。
投稿: てっちゃん | 2015年6月11日 (木) 08時58分
りっちゃんさん、コメントありがとうございます。
いろいろと考えさせられる本です。
対話形式で構成されていますので、スラスラ読めますよ(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年6月11日 (木) 08時56分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
定番の方々、新規の方々、それぞれに出会いと学びの場をてっちゃん会で得る事が出来ましたね。
学びの場を更に拡大していきたいところですね。
投稿: てっちゃん | 2015年6月11日 (木) 08時54分
本当に、このブログに出会えてよかったです。
会社の店長同士、愚痴はいえども、確信をついた意見交換は、あまり、しないんです。
人格によって、養われるスキルが違うのですね…
投稿: パセリ | 2015年6月10日 (水) 15時13分
田坂さんの本、不勉強でまだ読んでません
店長はそれぞれの場面で人格を使いわけねば
なりませんよね
天使になったり悪魔になったり(笑)
この本読んでみます。
投稿: りっちやん | 2015年6月10日 (水) 14時15分
書物も大切ですが同じ立場の方々との交流は店長観を成長させるのに大いに役立ちますね。今日も学び&交歓会の出逢いに感謝です!
投稿: dadama | 2015年6月10日 (水) 07時17分
神出鬼没さん、コメントありがとうございます。
若干ニュアンスが違います(笑)。
仮面とは別に、その状況に合わせた別の人格を磨いていくと言う事です。
仮面とは、人格を変えずに表面上の表情や言葉だけを合わせるもの。
人格とは、その状況の変化に最適な自分の中に宿る人格を表現するもの。
言うと難しいので、こちらからご購入を(笑)。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334038565/tetu0358-22
投稿: てっちゃん | 2015年6月10日 (水) 06時53分
仮面の下に隠れているホンネ。
このホンネを上手く伝えるために
色々な仮面を状況、立場を踏まえた上で、
使い分けていくということなのでしょうか。
投稿: 神出鬼没 | 2015年6月10日 (水) 04時47分