ボーカリスト
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ある歌番組で「ボーカリスト」なる新番組がスタートした。
栄えある第一回目のゲストが坂本冬美。
“また、坂本冬美か”
そう嘆かれる方も少なくないだろう(笑)。
日曜の芸能ネタといえばakbと坂本冬美。
そこに集中しているような気配である。
当然、私の好きな芸能人や歌手に偏ってしまうため、このようなことが起こってしまうのだろう。
それでも、今日は坂本冬美を取り上げたい。
坂本冬美
1987年 「あばれ太鼓」でデビュー。
デビュー当初は、いわゆる演歌界では「おとこ歌」で通した歌手だった。
その後、「火の国の女」で念願のおんな歌を出した。
一時は、細野晴臣や忌野清志郎らと「HIS」を結成してバンド活動などもしていたようだ。
そして1994年に「夜桜お七」の大ヒット。
演歌を極めたドスの効いた歌であるが、そこにロック調の軽快なリズムが刻まれ、新たな境地に入っていく。
そして、2009年の「また君に恋してる」。
ここで、坂本冬美はカバー曲という世界に入っていくのである。
そこで彼女は言う。
「カバー曲を、思いっきり演歌調の自分の得意分野で歌ったら、全然ダメでした(笑)。」
要は、自分が今まで籍を置いていた演歌の世界の手法である、いわゆる「コブシを回す」歌い方で歌ったら、聴けたものではなかったと言う。」
それまでの坂本冬美(演歌の世界で生きてきた歌の手法)は、得意のコブシを鳴らしながら、思いっきり発声して歌いこむ手法だった。
そして、それが歌だと思い込んでいた。
しかし、演歌ではないフォーク系のナチュラルな歌に関しては、ナチュラルな歌い方がマッチしていることに気づく。
要は、自分が気持ち良く歌うことではなく、聴き手を尊重した歌い方の重要性を知ることになる。
要は、受けての満足。
それは、以前に記事にしたドラッカーのコミュミケーションに通ずる。
歌い手が気持ち良く歌ったところで、聴き手には何も通じていない。
要は聴き手が主役であるというコミュニケーションの基本。
それは、歌手と音楽の世界にも通ずる関係であったのだ。
それを、坂本冬美はようやく知ることとなる。
坂本冬美の歌唱力をもってすれば、どのように歌おうが、ある程度の素晴らしさがあるだろう。
それでも、聴き手がその歌唱力を有効に見出して、自分の感動に結びつくかどうかは、聴き手の想像力に負うところが多いのだろう。
その想像力を引き出す歌い方。
それは、歌い手が力んで満足した歌い方をすることではなく、抜群の歌唱力を以って押さえながら聴き手の想像力を引き出す歌い方に依るところが大きいのだろうと思う。
その大切さをカバー曲で学んだと言う。
演歌の世界、フォークの世界、歌謡曲の世界等々。
いろいろな歌の世界はあろうとも、目的は聴き手の満足。
聴き手に何を伝えるか。
それは、伝えると言うことではなく、何を聴き手に感じてもらえるか、どう想像してもらえるかという視点なのだろう。
そのための自分の歌い方の研究。
何か、我々にも通ずる世界観であった。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
→dadamaさんも、kazuさんも、そして私も坂本冬美のCDを買って勉強しましょう!(笑)
そこまでして頂かなくても(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年5月13日 (水) 08時52分
dadamaさんも、kazuさんも、そして私も坂本冬美のCDを買って勉強しましょう!(笑)
投稿: かわらい | 2015年5月12日 (火) 21時05分
kazuさん、コメントありがとうございます。
芸能ネタほど、個人の嗜好の強い分野は無いですからね。
思えば、我々の年でAKB嗜好もかなり少ないのでは無いでしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年5月12日 (火) 09時03分
kazuです
あまり聞かない演歌ですが 坂本冬美さんは歌が上手だな と思いながら聞いています。
ルックスも綺麗な方ですよね。
でも坂本冬美さんの情報はあまり知っていませんので ここまでしか書けません。
ごめんなさい。
次回までにはお勉強しておきます。
投稿: kazu | 2015年5月11日 (月) 07時38分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
要は、受信者と発信者との共鳴だとおもいます。日々のブログ記事にも共鳴できる時もあればできない時もある。
共鳴できる記事をどう普段の仕事から見いだすことができるか。発信者としての今後の課題でしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年5月11日 (月) 06時28分
つまり、受信者の能力がなければ幾ら一生懸命
発信しても伝わらないと言う事でしょうか・・・芸能ネタは受信不能かも(笑)。
投稿: dadama | 2015年5月10日 (日) 23時11分