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2015年5月 6日 (水)

見られる存在

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


店長は見られている。

  従業員には当然、お客様にもしっかり見られている。

店長として、いつも目線の先しか我々の認識は無いが、我々が届か無い目線の周囲で、我々はしっかり見られているのである。

  自分の形(なり)、自分の表情、自分の態度。

何気なく表した表情や態度、そしてその日の服装や髪型等。
企業の顔が企業のトップであり、それ以外の役員はなかなか表面上に表れないのと同じで、店舗のトップとしての店長は一番露出度が高いものだ。

  しかし以外に我々はこの自覚が無い。

特に従業員向けの飴と鞭の態度は得意だが、店内での居住まいは意外と意識していない(笑)。

どうしても、マネジメントという側面の意識は高いものの、商売の原点である接客であり販売であり、自分が先頭に立ってに接客販売という視点に立った時の視界が悪いのである。

  自分が先頭に立っての接客販売。

その視点に立った時に見えてくる景色。
その景色には、たくさんのお客様が写っているハズだ。

  ここにお客様と我々の視界のギャップが存在する。

お客様は店長という接客販売のトップを見ているが、我々は意外に商売の相手であるお客様一人一人を見ていない。

  創業者はお客様一人一人を見ていた。

しかし、チェーン化が進み、本来に店長である社長の代理として赴任している店長が一人一人のお客様を見れなくなっている。

  それが現代のチェーンストアの一番の落とし穴かもしれない。

チェーン化により、商品と仕組みで店舗運営が成り立つ現代では、店長が必ずしも店頭に立って接客販売をする必要はなくなってきた。

しかし、お客様からすれば、店舗の代表である店長が頻繁に店頭に立って店長の顔が見え店長の人柄が見え、お互いに会話の交わせる関係になれることを望んでいるお客様は多い。

先日、ある方と街中で飲んでいた時のこと。
ある年配の方がこちらをジッと見つめていた。

  “あれっ、どこかで見たことあるぞ?”
  “あっ、お客様かも。でもどこの店だっけ?”

その後、私の友人が席を立った時だ。

  「店長、いまどこのお店にいるの(笑)?。」

その年配の方が私に笑顔で問いかけてきた。

  “やっぱり、お客様だ”

そして、一気に思い出した。
一番初めに在籍した店舗の時に懇意にしていただいたお客様だった。

  “覚えていてくださったんだ!”

嬉しいものである。

  商売の楽しみ。

それは、ものを売る喜び。
そして、売る相手との関係。

我々は、この業界に入社した時から、この一番大切な商売の原理原則を学んでいくのである。

そして、それは店長になろうが企業のトップになろうが、絶対に忘れてはならない原理原則なのであろう。

接客強化の目的。
それも、原点回帰への思想であり、我々にたくさんの視点を持つことを思い出させる思想でもある。







  

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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
あの時は声をかけていただいたからわかったようなもので、声がけがなければそのままスルーでこちらも意識せずに終わっていたと思います。
おそらくそのようなことが多々発生しているのでは(笑)。

投稿: てっちゃん | 2015年5月10日 (日) 06時00分

あの時の向かいにいた方ですね。(笑)店舗での姿勢が外に出た時もこのような形で出ますね!どこで見られてるかわからないので怖くもありますが。

投稿: かわらい | 2015年5月 9日 (土) 22時27分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
良くも悪くも、店長という存在はお客様にはスルーになってしまっているもの。
他店舗に行って初めて自分の姿を見る思いです(笑)。

投稿: てっちゃん | 2015年5月 8日 (金) 06時26分

私達からは不特定多数のお客様でもお客様からは無二の店長。いつも見られている緊張感は持たねばいけませんね。メンバーのカバーはしてあげれても店長のカバーは誰も出来ないのですから。

投稿: dadama | 2015年5月 7日 (木) 20時18分

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