ゴールデンウィークの動向
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今年のゴールデンウィーク。
まだまだ、昨年の消費増税後の反動があったのだろうか。
客数も多少増加しているが、なんといっても一人一人の購買単価が上がっている。
そういう意味では、一昨年をベースにした比較をすべきなのだろう。
ゴールデンウィークについては、昨日も記した。
従来から徐々に変化しているゴールデンウィーク。
何と言っても一番変化しているのはその長期化。
その長期化故に、一様の買い物行動が崩れてきた。
更には、ゴールデンウィークでの過ごし方の変化。
夜のご馳走から昼のレジャーへの変化。
夜の刺身類のご馳走から、昼の焼肉パーティーへの変化。
夜のアルコール類の需要から、昼のノンアルコール類の需要。
上記傾向も一様ではなく、従来の夜志向の世代もいれば、昼志向の世代の増加。
更には、子供の日という日本古来の歳時記から、子供の日も長期連休の一休日への変化。
鯉のぼりに代表されるような家庭での鯉のぼりをポールに高々と泳がせる家庭が田舎の一部の家庭でしか見られなくなったことに代表される歳時記となった。
男の子の性が意識されにくいものとなってきたのだろうか。
だから、近年は刺身類の需要以上に、焼肉やバーベキュー需要のほうが圧倒的に高まってきているように思える。
ただし、鮮魚は鮮魚で従来通りにご馳走=盛合せと位置付けているから、どうしてもやりすぎの売場を作ってしまう。
精肉は精肉で焼肉セット等の手間のかかる商材を中心にした売場展開をするから、需要に追いつかない。
従来の刺身盛合せ欠品状態が焼肉で起こっている。
この状況がますます顕著になってきたのが、私の感じる今年のゴールデンウィークであった。
お盆、年末で実施する刺身盛合せの欠品対策を、今後のゴールデンウィークでは、焼肉セットで欠品対策の実施をしなければならない状況になってきているのは確かだろう。
従来から培ってきた刺身販売のノウハウの焼肉販売への伝授。
組織的に、そのような販売ノウハウを部門横断で検討していく必要があろう。
そして、現存の人材で最大限の販売効率を追求していける体制も必須だ。
手間を掛けずに売上最大化を図るための売場効率。
手間をかける商品と手間をかけずに素材を売り込む商品を明確に分けて、時間帯別に売場を効率良く変化させていく販売手法。
年末商戦での鮮魚部門の常套手段。
いかに効率良く売上を稼ぐか。
素材を素材で売る単品と、素材を加工して利益確保しながらお客様にも便利な商品化で売る単品。
このへんの販売技術を高めれば、まだまだ焼肉商材や焼肉セット等の販売力を高めることができるだろう。
しかし世の中は難しいもので、その技術を構築して組織的に定着できた段階で、また次のトレンドが迫ってくる。
これが変化への対応だ。
全力でスピ−ディに組織化し、その技術を習得し、更にスピ−ドをもって新たなトレンドに追いつく。
その変化への地道な対応が小売である。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
こちらでは海が無い分、河原や自宅庭での焼肉志向が進んでいますので、その傾向だろうと思います。
そして、ゴールデンウィークを機にバーベキュー需要の高まりが始まる時期ですからどうしても焼肉商材やセット物が遅れ気味になってしまうのが通年の流れでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2015年5月15日 (金) 06時39分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
実際に誰が食べるのか。
イベントのカタチ上の謂れも大切ですが食品の対象者の研究も大切なMDでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2015年5月15日 (金) 06時34分
ゴールデンウィークは年々厳しくなりますね〜。間に合わないほど焼き肉セットを作ってみたい!(笑)確かに刻々と変化するお客様の要望に合わせていかないといけませんね。
投稿: かわらい | 2015年5月14日 (木) 21時45分
大型連休の中でのこどもの日、少子化、肉食化の流れ・・・トレンドは少子化ですからこどもの日は基本的には縮小市場。ちょっと話題が逸れますが今年は柏餅をご縁のあった和菓子屋さんにお願いして販売したらよく売れました。反面、大手パンメーカーの妖怪なんとかキャラクターの柏餅は撃沈(笑)。柏餅は子供に謂れで無理矢理?食べさせるのであって本当に食べたいのはおじいちゃんおばあちゃん(笑)。お金を出すのも大人ですから美味しい柏餅が食べたい訳でこどもの日の商材も購買動機を考えるとまだまだやるべき事はあると感じました。
投稿: dadama | 2015年5月14日 (木) 17時51分