最後の大放出
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先週の週末。
スカイベリー最後の大放出を開催した。
スカイベリーは、近年、栃木県が「とちおとめ」に変わる栃木県独自の品種として打ち出した苺のことだ。
スカイベリーの由来は「大きさ、美しさ、美味しさ」が大空まで届く素晴らしい苺という意味が込められている。
よって、栃木県が自信を持って世に送る苺である。
スカイベリー自体は通常の苺と同時期に世間に出回る。
苺が登場してくるのは、12月ごろからであり、クリスマスで第一のピークを迎える。
ただし、この時期はまだまだ高値。
よって、各社とも苺は価格競争的なところがある。
当然、利益も取りずらい。
そして、最大ピークの1月〜2月を過ぎ、トップ平台が苺から国内柑橘やフレープフルーツ等に切り替わり、苺は終盤期を迎える。
しかし、この終盤期に苺は味を増し、更に価格も最安値となる。
最後の大放出。
私は、終盤期の果実をこんなネーミングで売るこむのが好きだ。
一年で一番美味しく一番お買い得な時期。
ただし、散々パラ食べてきた果実だから、新鮮味は全く無い。
それでも、一年で一番美味しいというキャッチフレーズであれば、やっぱりその美味しさを味わってみたいのが人間だ。
更に、価格もお手頃。
そんな時期にさしかかった苺。
5月に入り、子供の日、母の日と本来であれば、輸入果実のパイン等をカット調理して打ち出したいところであるが、今年はパインが超品薄で、入荷が制限された。
逆にスカイベリーが安値で送り込み。
価格的にも買いやすい価格だったため、母の日では超人気であった。
“これは、来週は最終時期になるだろう”
よって、次週当初にバイヤーに連絡して、週末の入荷を確認し予約した。
週末300pの計画。
チーフと打ち合わせして週末の販売を確認した。
栃木において、苺は大産地であり、地域の消費もハンパではない。
まして、スカイベリー。
地域のお客様の関心も高い。
“とちおとめは食べ飽きたが、スカイベリーは食べたい”
そんな意識は高い。
苺王国栃木といえども、スカイベリーはそれなりにしっかりした粒とカタチと濃い味わいのある苺である。
“今年最後の大放出であるならば”
そういった意識になっていただければ、展開した分はほとんど売り切る事が出来た。
また来年、活躍していただきたい品種である。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
美味しさにこだわる商品が次々と開発されていますから、それらをどう活用するかが我々小売の視点かと思いますよね。
今年は、本当の最終段階でスカイベリーが転がり込んできたということです。
投稿: てっちゃん | 2015年5月23日 (土) 00時25分
当社でも4月、5月はイチゴの最後の大放出をします。が、今年は相場がなかなか下がらず苦戦しました。やはりイチゴ、美味しさで販売しないとダメですね。(笑)
投稿: かわらい | 2015年5月22日 (金) 23時06分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
スカイベリーは昨年から本格的に出回った品種ですので、こちらでもなかなか出回りませんでした。
当初はスカイツリーの登場に合わせてスカイツリー内で主に販売されていたようですので、尚更今年はこちらのお客様も身近に感じられたのでしょう。
投稿: てっちゃん | 2015年5月20日 (水) 08時51分
スカイベリー・・・失礼ながら初めて知りました(笑)。こちらもイチゴの産地なので栃木のいちごはまずお目にかかれません。単品量販はやはり商売の醍醐味ですね。てっちゃんのワクワク感がしっかりと伝わって参りました。最後の大放出のコトで商品を動かす。売れて儲かる商売は病み付きになりますね(笑)。
投稿: dadama | 2015年5月19日 (火) 20時32分