改めて商売を想う
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
4月も本日で終了。
新年度も次月で第一四半期が終わる。
今年の3月〜4月。
昨年の消費増税騒動の反動が激しかった。
昨年の消費増税前月の買いだめ需要で、3月は大幅に昨年売上を落とした。
特に、月末になるに従い、その度合いを増していく。
“どこまで落ちていくのか?”
昨年が昨年だから、落ちていくのは仕方がない。
問題は、4月だ。
4月で、3月の落ち込みを挽回できるのか?。
この商売、いつでも先は見えない。
だから、自分を信じて進むしかない。
そんな4月であった。
“3月と4月でトントンになれば上出来だ”
と想定していた。
そして、幕を開けてみると、厳しいと想定した後半もなんとか予想以上の売上を記録しなが推移している。
競合各社の動向としては、昨年の消費増税前にチラシ等も入れて売り込みを図り大きな伸長を見せた店舗もある。
そして一年が経過。
あの増税前にいろいろな仕掛けをした企業や店舗ほど、今年は3月4月と苦戦している現状である。
変化に対応することは必要である。
しかし、変化対応に目先を奪われ、基本を大切にする姿勢を失ったら、結果何も残らないということだろう。
基本の徹底。
変化に対応。
二つとも大切な商売の原理原則である。
昨年の消費税増税前後は変化対応だったのか?。
改めて、そんな疑問が湧いてくる。
あれを変化と捉えて増税前に販売促進を徹底する。
それはそれで変化する世の中に対してどう商売を追随させるかは必要なことだが、リスクを取っていろいろと普段やり慣れない手段を使うと、変化に対応する部分が大きくなって、目先の基本が必ず疎かになってしまう。
普段のお客様の方が絶対数の多い地域スーパー。
そこで上がった一時の売上は、次年度に必ず反動がくる。
問題は、本当の実力で伸びた業績なのかどうか。
それは、基本の積み重ねとその基本が土台となって変化対応できる実力の結果である。
その実力という視点で見たときに、昨年の3月の売上は本当の実力から発生した売上だったのかどうかという視点。
その視点で長いトレンドを見なければならない。
そうした目線で見たときに、昨年の売上から今年の売上の推移を見てみると、今年の売上は本来の実力通りのお客様の評価としてのあるべき数値なのである。
そう考えると、変化とは、我々がなかなか感じることのできない世の中の変化であり、昨年の消費増税のような変化とは意味合いが違うのではないかと思ってしまう。
目先の変化ではなく人の暮らしの変化。
その変化に合わせながら、人の暮らしに追随してく店舗運営力。
金儲けという視点ではなく、52週毎のお客様の暮らしの繰り返しと、そこに世代が変わる毎に変化していく暮らしのトレンド。
そんな事を考えさせられるこの第一四半期である。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
思えば、我々の商売は常に正念場を迎えているようなもの。
その全力投球がいずれ結果に残っていくのだろうと思います。
投稿: てっちゃん | 2015年5月 5日 (火) 06時25分
3月思った以上に悪く、4月も思った以上に良くなく。どうやら昨年の数字は実力ではなかったようです。同じく水元さんのブログを引用すると今季前半戦は良くて当たり前。早くも正念場です。(笑)
投稿: かわらい | 2015年5月 3日 (日) 23時29分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
一昨年との対比でどうれほど成長できたのかという視点は需要ですね。
昨年と比較して良いのは当たり前、問題は基準をどこに置くかで今年の業績の評価が変わってしまうということですね。
基本という概念。
その基本の概念が個人としても企業としてもその概念の密度を高めていくことが能力の高まりなのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2015年5月 1日 (金) 06時04分
奇しくも水元先生が本日のブログで相通じる発言をされています。
http://akindonet.exblog.jp/23957502/
今の業績は一昨年との対比の方が正しい評価が出来ると思います。そして愚直に基本の徹底の精度を上げていく。何事も基本が出来ていなければ本当の進化はない。基本の徹底の意識化をメンバーと如何に共有しレベルを上げていくのか、やりたい事は色々あってもまずは基本の徹底を最優先に取り組む事が店を強くしていくのだと感じています。
投稿: dadama | 2015年4月30日 (木) 20時42分