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2015年4月27日 (月)

トレンドに敏感になる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


毎月の店長会でも取り上げているストアコンパリゾン。

  今回は2チームに分かれての意見交換。

店長と上司の一方通行の意見交換から、今回は上司が配慮して2チームに分かれて、リーダーや書記を設定してチーム内から意見を出し合い、ある程度のまとめをしていくスタイルに変えた。

ストアコンパリゾンの最終目的は、自社の強みと弱みを明確に分析して、強みという分野もあることを知り、弱みに対してどう企業全体の視点からアプローチをして商品部や販促が取り組む問題と店舗が取り組む問題、技術を高める問題を区分けして具体的に取り組んでいくことにある。

  そこからより競争力のある売場の実現とその継続が最終目的となる。

そのために、格上の競合店に視点を定めてストアコンパリゾンを継続しているのである。

  単なる調査に終始していては何も始まらない。

そこで、今回は2チーム制での意見交換。
そして、自社に足りない部分をキーワードとして抽出した。

  そこで抽出されたのが、「トレンド」。

要は、定番で不動的に品揃えされている商品に関しては、意外に格上競合店に劣っていないという事実。

それでは、何が劣っているのか?。

  トレンド商品に関しての取り組み。

健康志向に対するトレンドに対しての品揃えや拡販。
話題性に対するトレンドへの積極的な関わりと対応。
52週や旬という季節トレンドでの大胆な単品量販。

  「いつ売るの、いまでしょ!」

というかなり古いギャグのような「今」という部分である。

  「今」というまさに商売の後ろ髪を掴みきれていない対応。

そこに対する弱みが、明確に浮き出てきたのが今回のストアコンパリゾンから見えてきた当社の弱みである。

  さて、ここをどう強みに変化させていくか。

弱みを強みに変える。

  言うは易しだが行い難し。

それが出来れば今までの弱みにはならなかった筈だ。
従来は、そのことよりももっと優先的に強みを磨いてきた結果でもある。

  基本を磨けばトレンドへの取り組みが遅れる。

それも理にかなった言い訳ではある。
しかし、それを強みとしている企業は、基本も応用も同時解決しているのである。

  トレンドという変化対応も基本に組み入れる工夫が必要であろう。

それを、企業としての基本に組み入れルーティン業務として継続していける仕組み作りが必須となる。

  それも新たなMDへの取り組みということになる。

まさに今年の企業方針の具現化である。
そして、トレンドへの取り組みの仕組み化とは、企業として一つの串刺しをして、「作」「演」「調」の串刺しを図り、そのトレンドに対して、全ての縦割りが一つの串にぶら下がることでもある。

  商品計画と販売計画と販促計画が串刺される。

それを誰かがまとめる。
その誰かも重要な存在となろう。

  成功している企業には必ずその誰かが存在する。

その実現へ向けての具体化が、企業が従来の壁を壊して殻を破る一つのきっかけとなっていくのだろうと思う。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
基本も応用も続けてナンボですから、継続性を考えると、誰でもすぐにやれる基本は素人集団の我々の命題かもしれません。魅せて売れる売り場も一時だけでなく、常時続けるにはそれなりの販売力を有していないと数値をブラしてしまう。基本の売上の土台があっての成せる技なのでしょう。

投稿: てっちゃん | 2015年5月 2日 (土) 06時07分

基本、トレンド、どちらも苦手分野。(笑)せめて魅せて、売れる売り場作りを覚えたい!

投稿: かわらい | 2015年5月 1日 (金) 23時05分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
おそらく、企業として「魅せる売場」を何割割くかというマニュアルを持つ企業は無いと思います(笑)。
それは、結局はトップやそれに準ずる販売のプロの方の考え次第でその都度その都度、その時期その時期にその売場を見て判断されるのだろうと思います。
そして、魅せる売場、提案の売場、将来の為の売場を作ったとしても、その数値効果を計るのは非常に難しい。だから誰かからその効果を問われると非常に弱い部分があります。
それを敢えて魅せる売場を未来への投資と考えてある程度の展開が許される企業の体質はトップ次第ということでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2015年4月28日 (火) 00時56分

会社の仕組みがないので個人で動く事しか出来ないのですが最近感ずる事は見せる売場の必要性。効率一辺倒だと店の情報発信が出来る場を持てない。価格優位性・商品軸の独自化が出来ている企業は良いのですが、方向性が認知されていない企業はショーウィンドー的売場も必要なのかなと思います。それは店がお客様に対するメッセージでもあり、店舗のイメージングに大きな影響をもたらすのではないでしょうか。

投稿: dadama | 2015年4月27日 (月) 22時40分

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