百恵にリスペクト
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日の水曜日。
フジテレビの「水曜歌謡祭」。
新たに始まったフジテレビの歌番組。
毎年年末に放映されるFNS歌謡祭のミニチュア版のような番組だった。
その中で、長時間を割いての特集があった。
山口百恵リスペクト。
山口百恵の代表曲がずらりと並べて、それぞれにゲストの歌手がコラボしながら軽快な演奏とともにワンコーラスだけ歌い継いでいくステージがあった。
山口百恵。
1980年のファイナルコンサートを最後に、自身21歳にして芸能界から完全に引退し、その後一度もファンの前に姿を現していない。
山口百恵に関しては以前にもこのブログでも記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/songs-2086.html
今回の水曜歌謡祭では、いろいろな歌手が、自分の感情を込めて山口百恵の代表曲を歌っていた。
工藤静香
華原朋美
乃木坂46
宇崎竜童
AKB48
鈴木雅之
JUJU
和田アキ子
谷村新司
それぞれが錚々(そうそう)たるメンバーである。
そして、山口百恵とゆかりのあるメンバー達でもある。
谷村新司や宇崎竜童は百恵に歌を提供している。
和田アキ子は百恵と同じ事務所だった。
鈴木雅之は百恵のカバーをアルバムに入れている。
工藤静香や華原朋美は百恵に憧れていた。
AKBや乃木坂は同じ世代のアイドル?である。
そして、百恵リスペクトと題された特集だけあって、さも百恵の代表曲を自分が表現できる最大の演技で歌を歌いこなしていた。
それを見て、懐かしさのあまり、私は久しぶりに山口百恵の動画をユーチューブで見た。
無表情に無反応に歌う山口百恵の姿があった。
この殺気は何なんだろう。
そして、このドスの効いた居住まいはなんなんだろう。
そこから発せられる抜群な歌唱力から繰り出されるリズム。
山口百恵の世界がそこにはあった。
上記の錚々たるメンバー達が自己表現を繰り返す中、動画に映し出される山口百恵はあまりにも無表情で無感情で淡々と時代の代表曲を歌いきっていた。
この存在感は何なんだろう。
とても、彼女自身が楽しんでいるようには思えない。
それが、曲調を敢えて表現しているのでもあろうが、それでも心から楽しむ雰囲気などまるでない。
山口百恵という人間は芸能界をどう見ていたのだろうか?。
そこに身を置き、スポットライトを受ける自分に対して、どこか醒めた目で軽蔑の目で眺めている自分を意識していたのではないか。
こちらがそうでも思わなければ、とても理解できないほどの、動画での存在。
“この姿に、時代は共感していたんだろうなぁ〜”
そんな時代だったのかもしれない。
全ての、「喜怒哀楽」を経験し、理解し、表現できる。
だから、敢えてそれを体で表情で声で表現しようとするのではなく、淡々と歌うその姿こそに、その歌の全てが凝縮しているような表現力。
それも、人生20年ほどの女性が。
そして、憧れでもない芸能界からさっさと身を引き、一女性として人の妻となる。
その生き方に私はものすごく「女」を感じるのである。
女としての生き方。
何の未練もなく女としての自分の生き方を貫く。
未だに、伝説的に伝えられる芸能人は少ない。
そして、山口百恵は短い芸能生活とその後の長い長い待望論をもって、永遠のスターとして君臨し続けるのであろう。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
山口百恵。
当時としては衝撃のデビューであり、その後発売されるシングル曲も全て話題づくしでした。そして突如の引退。
あっぱれです(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年5月 2日 (土) 06時02分
リアルタイムに見たことがないのでイマイチ凄さがわからないのですが、普段音楽など聞かない母親が山口百恵だけは聞いていましたね。音楽一つをとってもそれだけ存在感のある方だったんですね。
投稿: かわらい | 2015年5月 1日 (金) 22時46分
dadamaさん、コメントありがとうござます。
隠された家庭環境。
囁かれてはいましたが、どこまで事実なのかは未だに知られざる部分ですね。
しかし、そのことに振り回されることなく、人間の倫理観をブレずに持ち続ける。そこにたくさんのファンが惹かれる所以ですね。
投稿: てっちゃん | 2015年4月26日 (日) 22時43分
kazuさん、コメントありがとうございます。
えっ、ナマの山口百恵を何度もみているのですかっ⁉️。羨ましい⁉️。
自分の栄光と収入を捨て去る勇気には今でも脱帽ですね。
投稿: てっちゃん | 2015年4月26日 (日) 22時40分
私は同世代ですが当時は凄く大人びた女性に見えましたね。不良じみた特有の威圧感。でも早々に引退して良妻賢母に徹する。芸能界に入った理由も本人の意思より複雑な家庭環境があったみたいですね。あの雰囲気は父親に対する憎悪の現れとも言われています。父親と縁を切りたくて手切れ金を稼ぐたの芸能界入り。目的を果たせば芸能界に未練はなく幸せな家庭を作るのが彼女の夢だったのではないでしょうか。彼女の本質は実に真面目な典型的日本女性であるのでしょう。
投稿: dadama | 2015年4月26日 (日) 22時32分
kazuです
山口百恵さん。伝説のアイドルですよね。当時のアイドルと言うと 可愛いイメージでしたが百恵さんは毛色が違うアイドルでした。私の年代より1世代上の方々のアイドルでしたが、あの神秘的な雰囲気は当時から現在までのアイドルには見たことがありません。
三浦友和さんと私が同郷とあって百恵さんを見た事が何度か有りますが その時は普通のお母さんでした。でも綺麗な方でした。
サヨナラの向こう側で白いマイクを置いて去る姿は今でもジーンと来る映像です。日本で最も素敵な夫婦ですよね。
投稿: kazu | 2015年4月26日 (日) 20時42分