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2015年4月18日 (土)

女の意地

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、あるパートさんと面接をした。

  部門での仕事ぶりが不安定であったため。

仕事への取り組み方も、他の新人のパートさんと比較しても本気度が感じられず、決め事への忠誠度も低かった。

  守るべきルールを守ろうとしない態度が見えた。

当初の数日間であれば、慣れの問題もあろうかと様子を見ていたが、流石に部門チーフが切れかかってきた。

  「店長、どうにかしてください。」

私も、一度真剣に話したいと思っていた。
そして、部門チーフに言って面接をすることにした。

  「仕事の習得はどうですか?。」

    「自分なりには頑張っています。」

  「ここ一週間ほど仕事ぶりを見さしていただいたのですが。」

そこで、この一週間の中での決め事を守らなかった問題とか仕事の習得度の問題、身だしなみの問題等、本人の課題を明確に伝えた。

    「少しずつ習得していきたいと思います。」

ショックは隠しきれないようだったが、特別嫌な顔をせずに私の目を見て頷きながら聞いていた。

そんな姿を見ていて、あと一週間様子を見ようと決意した瞬間に、彼女から言い始めた。

    「もう少し頑張らせてください。」

  「あと一週間、様子を見ましょう。」

    「一週間後にもう一度判断していただけますか。」

そんな内容だった。

  “あと一週間、どんな仕事ぶりになるか?”

そこで判断しようと思った。
そして、その一週間が経過。

  私的には、以前の課題を克服しようとする姿勢は見えた。

チーフや担当者に聞いても、意図的な部分は少なく従来の仕事場との比較の中で、組織的にルールの徹底等が厳しい当社であるから、そこでの認識の違いからくる不慣れが一因しているようでもあった。

  そして一週間後の面接。

本人も相当の覚悟を持って臨んだようだ。

  「その後、どうでしたか?。慣れてきましたか?。」

    「だいぶ慣れてきたと思いますが(笑)。」

  「そうですか、それで自分としてはどう判断していますか?。」

    「今月いっぱい様子をみてください。」

要は、せっかくこの店舗で縁があって働き始めたわけであるから、何としても自分も頑張りたい。だから、4月いっぱいは自分の努力を見て欲しい、というものだった。

  「私も、女の意地にかけても頑張りたいと思ってきました。」

女の意地。

  どうも男は、このような言葉に弱いものだ。
  いや、私だけかもしれない。

自分の内面を吐露する言葉。
表面上の当たり障りのない言葉ではなく、感情をむき出しにした表現や言葉。

  私は、このような表現に惹かれるところがある。

それが本来の人間の姿だから。
それを引き出すのが、リーダーであるとも思っている。
だから、素直に自分の感情を発する状況を作り出したいとも思っている。

  そこから全てがスタートするからである。

そこから、人間は変わっていくのである。
そう、期待したい4月である。




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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
是非とも、頑張って欲しいと思います。(笑)。

投稿: てっちゃん | 2015年4月25日 (土) 05時56分

女の意地。口にされたらたまりませんね!長い付き合いになることを祈ります。(笑)

投稿: かわらい | 2015年4月24日 (金) 23時44分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
自由を得た時の人間には限りない可能性を秘めていると思うのですが、それをどう引き出すか。
リーダーのモチベーション管理。その追求がもう一つのマネジメントになるのでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2015年4月19日 (日) 00時43分

良い点でも悪い点でも自分を意識してもらいたい欲求は男性より女性のが強いように思います。
一番の罪は無関心でしょうか。公平に全ての職場の女性に関心を持つ・・・更には個性を伸ばすコミュニケーション。頭では分かっていても相当に高いハードルであると感じています(笑)。

投稿: dadama | 2015年4月18日 (土) 21時38分

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