ひな祭り商戦
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
いよいよ今年度初めもイベント「ひな祭り商戦」である。
ここからが今年度のスタートである。
企業によってマチマチであろうが、概ねの企業は3月スタートと思われる。
よって3月のひな祭りの週が52週の第1週目。
ほぼ毎年記しているが、ひな祭りとは女子のイベントというよりは、女性のイベント。
この世は、男と女の世界。
だから、ひな祭りとは日本の人口の約半分のイベントでもある。
家庭に女性がいれば、そのほとんどの家庭ではなんらかの動きがあるものだ。
本格的に「はまぐりのお吸い物」が食卓に上る家庭。
ちらし寿司メインで簡単で華やかな食卓を飾る家庭。
自分へのご褒美として美味しいスィーツが上る家庭。
いろいろな家庭があるだろうが、なんらかの食卓の変化がある家庭が多いはずだ。
それもこれも、ひな祭りという女性を対象としたイベントだからであろう。
そして、今日は一年で一番頻度高まるメニューがある。
それがちらし寿司とはまぐりのお吸い物。
この二品に関しては、一年で一番の頻度となる。
はまぐりのお吸い物は当然であろう。
女性としての縁起物であるはまぐり。
この日にお吸い物といったら「はまぐり」で決まりである。
そして、土用丑の日同様に、これも国産はまぐりの人気が高まっている。
現在では、はまぐりの販売金額の約4割が国産にシフトしてきたらしい。
それだけ、大切な娘の食に関する安心安全への願いも高まってきているのだろうし、年に一度のこのような機会でのはまぐりのお吸い物も美味しさと安全にこだわろうとする母親の関心の高さが国産へのシフトを高めているのだろう。
そう考えると、ひな祭りも年々進化しているのである。
単なる、謂われや縁起物の販売から、更に進化してその単品の品質やグレードへの追求の段階へステップアップしているのか。
その為に、国産はまぐりのどのグレードを狙うのか、という選択。
そんな選択は数年前までな大きな問題では無かった。
ほとんどの消費者の方が外国産のはまぐりで納得していたから。
しかし、ここ数年で国産はまぐりへ急速にシフトし始めている。
それが、国産はまぐりの需要の高まりでもある。
バイヤーが一番頭を悩めるトレンド。
それが、国産はまぐりのグレードと割合。
それは、各々の店舗のチーフが独自に決定するものではない。
やはり企業をリードするバイヤーがあらゆる情報を基にして、自社の今年のトレンドを決定してリスクを持って取引先と商品取引するものであろう。
昨年以上に国産にシフトしたはまぐり市場。
果たして、今年はどのような結果となるか。
毎年進化していくひな祭りでの国産はまぐり市場。
今年の結果が見ものである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
→女性を敬う日と捉え長寿・健康を願う日としての切り口も必要なのかと感じています。
その傾向がますます強くなっていくようですね。
そしてはまぐりは砂抜きされて真空パックされた商品の動きが良かった。
これも時代の流れなのかと思います。
投稿: てっちゃん | 2015年3月 4日 (水) 11時23分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
やはりトレンド通りの割合で国産が伸びましたね。
ただし、はまぐりの動向は良くなかったですね。鮮魚部門全体的に良かっただけに不思議です。
投稿: てっちゃん | 2015年3月 4日 (水) 11時20分
ひなまつりは子供の健やかな成長を願う行事。高くても安心安全の国産にこだわる親心・・・
価格軸の対局にあるのは健康軸の安心安全であると思います。少子高齢化により子供をターゲットにしたひなまつり提案は明らかにダウントレンド。女性を敬う日と捉え長寿・健康を願う日としての切り口も必要なのかと感じています。
投稿: dadama | 2015年3月 3日 (火) 23時30分
未だに中国産を主力にしている状況ですが、今年は魅力的な地はまぐりが入荷。g299でしたが中国産の半分ぐらいは売れているようです。展開はまだまだですが確実に品質は上がってきているようです!
投稿: かわらい | 2015年3月 3日 (火) 20時41分