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2015年3月20日 (金)

退職理由

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今も昔も、退職者は後を絶たない。

  私が入社当時から人数的には大きな変化は無いと思われる。

ただし、その退職理由に関しては、現代の世の流れが反映されてきているかもしれない。

当時は(30年前)は、入社間も無い人材が、「販売に合わない」「一般人との休日があわない」「カッコが悪い」「親に反対された」「収入が少ない」等の理由が多かった。

  だから、概ねは3年以内での退職が多かった。

それでも、その理由を見ると、世間体やこの業界の宿命的な位置づけが主であり、ある意味致し方がないかという理由が主だった。

だが、経験を積むにつれてその仕事の楽しさや世間体の改善もあり、そこから自分の仕事観をこの仕事で確立していく人間も多かった。

  よって、3年以降からは退職率はグンと下がっていった。

しかし、ここにきて、その退職理由に変化が現れてきた。
これは、いろいろな退職を見てきた私なりの感想でもある。

  結婚してからの退職が増加しているのである。

昔は、結婚後は自分の責任感が増したものあろうが、退職という考えはまったく消えてしまうのが相場だったような気がする。

しかし、最近では結婚後、子供が生まれてから奥さんの要請で退職に至る人材が増加しているようだ。

  奥さんからの要請。

最近のテレビでも「残念な夫」が話題であるが、結婚し子供が生まれてからの子育てに対して、奥さんが旦那さんに、「子供のために日曜日に休める職場」を求めているらしい。

  共に子供を育てるため。

それには、旦那さんに日曜日に休日をとってもらったほうがいいらしい。

  子供と共に日曜日を過ごす。

世間一般の職業の方には、あまりにも当たり前の話だろうが、我々サービス業に従事する人間にとってはそうそう出来ない話だ。

  他人が休みの日に一番稼がなければならない職業。

これが、サービス業であり食品スーパーの宿命。
だから、基本的には、我々は日曜日はほとんどが勤務である。

  奥さんからみれば子供が可哀想だという理由になる。

確かに、親戚の集まりの場合でも旅行をする場合でも、何かと日曜日に休日がとれる職業であれば、動きやすい。

  とは言え旦那の仕事を変えさせてまで?。

それが現代の「時代の流れ」なのだろうか?。
奥さんにとっては、旦那は「金」を稼ぐ人でもあるが、旦那にとっての仕事とはそれ以上に社会との触れ合いでもあり、自己成長の場でもある。
そしてそれは、経験という土台を足がかりに上積みされていくものだ。

だから、5年以上経験した段階で、また新たな業界での仕事をするということは非常にリスクの高まる選択であると言える。

  30を超えてから新たなスタートを切る。

一度部門責任者を経験した人間が、また最下層からスタートを切るという事実。

仕事という分野で責任感を持って取り組むから、男はその考え方が変わり自信を得て成長していける。
そして、それは家庭に戻っても同様のことであり、自分が守るべき存在を認識し責任が持てる存在となっていけるのではないかと思う。

そして、それほどこの業界の仕事が、男の人生に薄い存在なのかと思うと、憂いてしまうのである。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
→会社の未来を憂いやめていく中堅の社員さん
こちらもなんとかしてやりたかったですね。
リストラする企業もあるというのに、この業界からは自ら去っていく方も多い。
生産性という視点で見れば、10年選手が去るという痛では絶対に避けなければならない。でなければ企業としての戦力がガタ落ちとなり、結局は競争力を失う結果となっていくわけですから、企業存続の危機が問われてしまうことにもなってしまいますよね。

投稿: てっちゃん | 2015年3月22日 (日) 06時52分

kobukobuさん、コメントありがとうございます。
現代は「親」という存在も経済的にゆとりある世代だからこそ、自分の仕事を変えるという選択もできるのかもしれませんね。
ただ、本人がいままで培ってきた仕事を放棄することが人生の悔いにならなければいいと願うばかりです。

投稿: てっちゃん | 2015年3月22日 (日) 06時47分

私の周りでもいましたね。まあ、そういう方もいらっしゃると言ったところでしょうか。私の場合、同じ職場での結婚だったので理解がありましたが。
それよりも会社の未来を憂いやめていく中堅の社員さんの方が辛いですね。

投稿: かわらい | 2015年3月21日 (土) 22時18分

旦那さんの仕事を変えさせてまでというか、変える選択を旦那さん自身がしたということでしょうか?

日曜休みでも家事・育児にはほぼ関わらない男性が身近に二人もいたため、この話は冷静に語れないかもしれません(笑)

人生における仕事の位置付けとか男女の違いはあるのかもしれませんが、やはり時代の流れなのか縛られない生き方に目覚めたのか?

サービス業とは・・・みたいなものは、ちょっぴりですが私にも語れる自信はあります(笑)
パートだから出来たことが多々あるのかもしれませんが…

ただ、これからの時代『子育て期間のサービス業男性にも少しだけ優しい制度を』なんて考えは、甘いというか我が儘でしょうか…

歯切れの悪いコメントになってしまいました。
m(__)m

投稿: kobukobu | 2015年3月21日 (土) 11時11分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
時代が違うと言ってしまえばそれまでですが、価値観とか優先順位が変わってきているのは確かなようです。
それと年長者と会話する機会が減少して、過去の成功体験や失敗体験を共有する場も激減しているのが、経験値を学べない体質になっているのかもしれませんね。

投稿: てっちゃん | 2015年3月21日 (土) 07時11分

私も子供が二人居ますが、休日が一緒でないから淋しいと思った事は無いですね。日々の家族の絆が一番なのでしょう。平日休みだと夏休み等学校休みの時はゆったり出来ますし。自分の仕事に自信を持ち安定してからの結婚だと思うのですが、結婚による転職・・・結婚当初はそれで良いと思うのですが長い人生においては如何なのでしょう。蟻とキリギリス、ウサギとカメ・・・でも時代の価値観なのでしょうね。

投稿: dadama | 2015年3月20日 (金) 21時53分

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