セブンの強さ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
スーパー業界の合従連合(がっしょうれんごう)。
ここにきて「7&i」グループの動きが活発である。
先日も、大阪の万代との業務提携を表明した。
関東中心の「7&i」から全国へ。
セブンイレブンも四国への足場を固めつつある。
今回の業務提携のお互いのメリットとは。
セブンの電子マネーの「nanaco(ナナコ)」、セブン銀行のATMの導入、さらにPB「セブンプレミアム」の扱い等が万代のメリットであり、セブン&アイにとっては手薄と言われる近畿圏に万代の販売網を活用できることだ。
大手が持つインフラと商品開発力。
地域の地場スーパーが持つ地域性。
お互いのメリットを活かしあい、更に自社の競争力を強化していく。
やはり、商品開発力においては大手には敵わないのだろう。
特に、「7&i」の商品開発力には理念がある。
特に現代人が持ち合わせる価値観を理解し、メーカー開発商品とは一線を画した商品開発。
そして、セブンイレブンを中心にした強い販売網によって周知販売し、お客様に実際に購入されて喜んで頂けるという川上から川下の流れが一貫している。
唯一の弱点は、地域性。
そこをこれからどんどん補完していこうとしているのだろう。
だから、我々中小スーパーが地域のお客様に支持される領域はますます減っていくだろう。
生鮮の販売技術。
この領域にますます限定されていく。
グロサリー系の商品に関しては、上記の通りに商品開発力が威力を発揮していく。
我々は、メーカー主導の開発された商品をメーカー主導の販促力に頼りながらその販促を利用して売場展開していく。
しかし、生鮮は条件が同じ。
この狭い日本の中の、同じ生産地を利用しながらほぼ同一の商品を販売していく。
しかも、店内加工で販売していくのである。
ほぼ、条件は同じ。
だから、この分野での地域性を考慮した商品計画と仕入れ、製造、販売の流れを強化していくことでお客様からの支持を強化していく以外に道は無い。
要は、売り方の問題。
まだ、この領域であれば、互角以上に戦える余地がある。
人に拠るところが大きいから。
しかし、人材不足という壁も立ちはだかる。
より近場の人材を獲得して、より近場の顧客と顔の見える関係をしっかり築いていくこと。
従業員との関係をお客様との関係と同一視していかなければならない。
そして、その従業員の口コミという方程式をどう活かせるか。
やはり、最後は「人」であろう。
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コメント
神出鬼没さん、コメントありがとうございます。
店舗に定着するパート社員。
チーフや担当者が変われど、育成されたパートさん達はそのお店の財産としてしっかり存在してくれる。
何を一番鍛えるかといえばやはりその店舗のパートさん達なのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2015年3月26日 (木) 23時23分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
もともと定評のある商品開発力。
そこにセブンプレミアムというプライベートブランドが加わり、更に販売力が加わる。
売り方という部分ではもっと我々の強みを出していかないと、手に負えなくなってしまいますね。
投稿: てっちゃん | 2015年3月26日 (木) 23時20分
地域に合った品揃えや商品展開力。
よく言われていることですね。
ですがもっとも大切なのはおっしゃる通り
その地域に住んで働いてくださる
パートの方々。
まずはメンバーが働きやすい環境づくりを
整えているところから始めています。
投稿: 神出鬼没 | 2015年3月26日 (木) 14時36分
近所のセブンイレブンでは表でイベントを開催したりコトポップを盛んに付けはじめたり商品だけに頼らない様々な取り組みを始めました。本当に強調すべきは生鮮のみになってきましたね。やっぱり人ですね。
投稿: かわらい | 2015年3月26日 (木) 10時00分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
商売という原理原則の基本というベースにしっかりと乗られたスペシャリティさ。
このスペシャリティさの部分に社会性を合致させなければ徐々にずれていくと思われますね。
投稿: てっちゃん | 2015年3月25日 (水) 10時15分
これからはお客様がニーズによって店を使い分ける時代に突入していくのでしょう。スペシャリティーストアの台頭。これからは「売り」が見えない店は淘汰されていくのだと思います。一番危険な業態がよろず屋思考のGMS(笑)。なにでオンリーワンを目指し地域で支持を得ていくのか。益々、企業理念やストアコンセプトに基づく現場力が求められていくのでしょうね。
投稿: dadama | 2015年3月24日 (火) 18時14分