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2015年3月11日 (水)

震災後入社世代

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


3月11日。

  東日本大震災から早4年。

あれから、早くも4年が経過したというのだ。
つい昨日のことのように鮮明に脳裏に浮かぶあの時の状況。
そんな話をバックヤードで話をしたら、当然大震災は経験しているが、それは学生時代のことだったという社員が多いのに愕然とした。

  “エッ、大震災をこの企業で経験していないのか!”

つい昨日のことのように思い出されるが、この4年間という月日は確実にその事実を過去のことへと流していく。

そうやって、一年一年と経過する毎に、その時のことを経験していない従業員が増えていく。
それは致し方ないことではあるが、そのことによって、有事の時のマネジメントも徐々に風化していくことの方に怖さを感じてしまうのである。

  有事の際にどこにも連絡がつかなくなってしまったら。

そんな時に、店舗を預かる店長として、自分で状況に応じて自分で考え自分で店舗の従業員を率いてリードして行動する。

  あの時は、本当にどこにも連絡がつかなかった。

まさに、自分で考え自分でその場の状況に応じて対応した。

  レジの機械が動かない中での清算。
  冷蔵設備や照明が無い中での営業。
  次々と来店する、お客様への対応。
  何時まで営業すべきかなどの決断。

その後も商品の未入荷や計画停電による不規則な営業への対応。
その都度、従業員の勤務状況を変更しなければならない対応の連続。
そんな非効率な対応の連続であった。
しかし、なぜか企業が一体となっていく連帯感が生まれる。

  お互いの電話連絡にも「ご苦労様です」の一言が付け加えられる。

本部も被災地であり店舗も被災地である。
その中で、今まで経験したことのない現実に都度立ち向かい、その場その現状を考慮して一回一回都度考えて行動し、その行動は次へは使えない現実が次には待ち構えている。

  このような時に本当のリーダーシップが問われる。

そして、そんな仲間たちの絆がしっかりと繋がった一週間。
もっと修羅場だった地域や人たちもたくさんいただろう。

  あの時にアルバイトだった学生はその後ここに入社を決めたという。

「お客様から大変感謝されて、その時この仕事の素晴らしさを知りました。」

  普段は当たり前の店舗の営業。

しかし、有事の際には、生きるための食料品の販売という重要な役割を果たす食品スーパーという仕事。

私も含めて、改めてこの仕事の重要さを再認識させられた場面でもあった。

  あれから、4年が経過する。

いつしか、あの時にはまだこの業界に就業していなかった新入社員たちがそこかしこで一人前に業務をこなす店舗スタッフ。

  3月11日。

我々は、この日を経験した者たちとして、後輩に伝えなければならないことがある。

  ここぞのリーダーシップはこの場面に発揮されるということ。
  そして、食品スーパーとしての使命を何としても果たすこと。

それは、職位の上下に囚われず、経験したものが経験しなかったものへ伝えていく義務があると思う。

そして、3月11日という区切りにそれを思い出していくことが大切なのだろう。





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コメント

神出鬼没さん、コメントありがとうございます。
大震災と同時に原発問題も発生した福島原発。
どちらかというと、そちらの影響のほうが大きくなってしまったかもしれませんね。
しかし、汚染水の流出などいまだに問題解決していない現実。こちらは天災なのか人災なのか。

投稿: てっちゃん | 2015年3月12日 (木) 07時54分

風評被害。

いまでこそ、落ち着きを見せてはいますが、
直後からつい最近までは、現地の生鮮物
に対しての風当たりは相当なものであった
ことを覚えています。

鮮魚、精肉、そして青果物

すべてにおいて、放射線レベルの検査を
経て、安全を確認して、それをアピールしても
なお、買い叩かれていた現実。
商品に関しては店の権限に限りはあるものの
どう対応するか。

有事の際はハード面だけでなく、
ソフト面に関しても多くのことを
伝えていかねばならないと思いました。

投稿: 神出鬼没 | 2015年3月12日 (木) 07時14分

かわらいさん、コメントありがとうございます。
遮断された中での従業員同士の絆。
力強い存在でしたね。
人間達はこうやって生きてきたんだ、と思いました。

投稿: てっちゃん | 2015年3月12日 (木) 07時05分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
「店内でいつなにが起こっても」
そんな覚悟を常にもっているのがリーダーなのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2015年3月12日 (木) 07時02分

本当に大変な時でしたね。しかし、店長をまかされていたからこそ冷静でいられたと思いますね。てっちゃんの言うとおり本部からも行政からも遮断されたなかでの経験は、仲間の頼もしさやお客様からの感謝、その後の信頼関係など得難いものばかりでしたね。震災後入社の社員、当社でも何名かいるので話してみようと思います。

投稿: かわらい | 2015年3月11日 (水) 22時04分

東日本大震災・・・とても悲惨で不幸の事実。そこから得た教訓を活かしていく事が残された我々の義務であるとも思います。災難は突然やってくる。不測の事態でのリーダーシップ。今日を契機に見つめ直したいと思います。

投稿: dadama | 2015年3月11日 (水) 21時06分

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