ストアコンパリゾン2
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ストアコンパリゾンを記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-758e.html
店長会にて、ある先進の競合店を、店長毎に役割を決めて狭いカテゴリー毎に徹底して品揃えや価格帯、品質や売り方を調査し学び、良さを取り入れていく。
それと同時に、店舗全体の比較も実施する。
同時刻の駐車場の駐車台数の比較。
同時刻の店内の客数比較。
同時刻のレジ解放台数の比較。
同日のチラシ比較。
同日の主力単品の価格比較。
等々の同じ条件下での比較をする。
何が見えるか?。
チラシの考え方やこの時期の季節品の売り方の比較。
何が違うのか?。
商品の違いよりも売り方の違い。
取引先という大手メーカーや問屋とのつながりから、我々中小も大手同様の情報は得ている。
だから、ほとんどの商品に大きな違いは無い。
では一体、何が違っていたのか。
売り方や見せ方、提案の仕方である。
立体的な陳列により、見た瞬間に感動する売り場作り。
商品に取り付けられた媒体により、販売側の意図が明確に伝わる売り場作り。
見本や試食、そして糖度表示等により美味しさをいろいろな角度から見せる陳列。
売り方の差。
これは、もう企業の販売力に由来する問題である。
売り方という作と演の差である。
同様の商品群ではあるが、売り方を見ると全く異なるのである。
それは、作業を中心にスーパーの仕事を考える企業と売れ数を中心にスーパーの仕事を考える企業の差でもあろう。
売れてナンボの我々の仕事。
しかし、それ以前に売場に陳列して初めてお客様に買っていただける土壌が揃う。
その一連の流れのバランスを組み立て、よりお客様に近い領域の技術を高めていくことが、今年の狙い。
そういう意味では、競合他社との比較の中で、上記項目がストアコンパリゾンの差として浮き上がってきたことは、課題解決に向けて大切なことではある。
それをどう克服していくか。
従来から、この売り方に関してはいろいろと取り組んできたとは思っている。
しかし、定番の売り方となると、これはもう企業力を上げていくしかない。
商品の問題。
情報の問題。
決め事の問題。
そして、教育の問題。
課題は山積みである。
しかし、それを課題として認識する初年度としての今年がある。
そして、それを毎回の店長会でカテゴリー毎に共有していく。
次回からは、競合の良さを取り入れていくことが課題。
取り入れて、どう売場を変え、どう数値を変えたか。
その結果次第では、全店へ波及することも必要だろう。
違う血から学ぶ。
そんな今年の方針である。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
合同MR会、勉強になりますね。
やはりここは「定点観測」が原則でしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年4月 1日 (水) 10時43分
合同MR会、賛成です。つくば以外にしましょう、(笑)
投稿: かわらい | 2015年3月31日 (火) 22時00分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
それぞれが育ったDNAを活かして、合同MR会の開催も面白い企画かもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2015年3月31日 (火) 00時42分
違う血から学ぶ。私も先日他企業の店長と当社の店舗を見る機会がありましたが売場のチェックポイントが全く異なるのに驚きました。社風とかDNAの違いはあれど結果を出している企業の目線から見る数々のコメントは成程と納得の連続であり、仕組みで動く基本の大切さを教えられました。他企業の良き点は謙虚に学ぶ事が自分の仕事感の幅を広げる事を感じた一日でした。
投稿: dadama | 2015年3月30日 (月) 20時39分