単品管理
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
単品管理。
言葉通り「一品を管理する」こと。
従来の販売データが、POSデータ以前の時代は、単に売上金額トータルでしか把握できなかった。
しかし、POSデータの登場で我々のデータ管理は驚異的に進歩した。
進歩したのはデータ管理だけの世界かもしれないが(笑)。
データ運用をどうするかという時代背景の折に、「単品管理」という言葉が先走りしていた記憶が強烈に蘇る(笑)。
そして我々は、常にこの「単品管理」という発想を持って仕事に取り組み、単品管理を通して上司や部下とコミュニケーションをしなければならない。
「どうだ、何が売れている?。」
「はい、塩干類が売れています。」
昔はそれで通じた時もあった。もしかすると今でもそれが通じる場面もあるだろう。
しかし、それでは何の進歩も無い。
塩干類の中でも、「何(単品)」が売れているのか。
何がロスになっているのか。
どの単品が欠品を起こしているのか。
常に、単品でどうなのか?、という思想が大切であり、お客様はあるカテゴリーを購入するのではなく、単品を購入して食事をするわけであるから。
更に、業績というのは単品の積み重ねによってカテゴリーが形成され、その積み重ねが全体の業績となる。
単品を把握することは基本中の基本である。
先日の、ある部門チーフとの会話。
「おい、今日は何が売れている。」
「はい、500円均一が不振です。」
答えは明確だ。
しかし、そんな一束一絡げな捉え方では、次に活かされない。
上司と部下との会話には、常に次につながるヒントが伴わなければならないと思っている。
特に、上司からの投げかけには。
「500円均一が不振」。
それでは、500円均一を止めるか、という結論に簡単に行き着いてしまう。
500円均一でも成功している単品失敗している単品の存在だ。
そこまで単品に目を向けると、その中でも売れている単品もあるし動いていない単品ももちろん存在する。
成功している単品は更に強化すべきである。
失敗している単品にどう手を加えるか。
そうやって、単品の積み重ねをしていくのが販売のプロである。
地道に地道に単品を積み重ねていく。
そうやって、成功事例を単品で増やしていき、成功事例は絶対に後戻りさせないし失敗事例もその失敗に学びそこから再スタートを切るという発想を持つことだ。
そのために、失敗単品の何が失敗だったのかを知ること、そして仮説を立てること、最後は再度検証して失敗から成功に転じさせること。
そうやって、小さな売上の上に我々の商売は成り立っているのである。
そして、これが小さく売る小売業なのである。
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コメント
マンモさん、コメントありがとうございます。
コミュニケーション。
それを支えるのが「笑顔」。
ぜひ、働く仲間たちと「笑顔」も共有してください(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年3月 2日 (月) 00時40分
てっちゃんさん、かわらいさんコメント有り難うございます!!超嬉しいです(笑)
やっぱり情報の共有、コミュニケーション大事ですね~
又明日から頑張ります!!
投稿: マンモ | 2015年3月 2日 (月) 00時15分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
単品管理を難しく考えてしまうと、その出口に迷ってしまう。
そして、一番気をつけなければならないことは、検証の結果としてのデータであり単品管理であること。
仮説を立てて売り場を作り、その結果として単品データで検証する。
それがなければデータからは単なる売れた事実だけであり、どうにでも捉えられる数値データとなってしまうことだと思います。
投稿: てっちゃん | 2015年3月 1日 (日) 06時32分
元店員さん、コメントありがとうございます。
嬉しいコメントですね。
確かに現場の最前線で具体的な仕事をしているパートさん達はマニュアルや決め事と実態の狭間で疑問を持ちながら働いているのでしょうね。
全員が共通の仕事を進めていくことと、場面場面での対応力。そして、能力に応じての評価制度。自分の力を発揮しやすいモチベーションを維持できる職場を目指していきたいですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年3月 1日 (日) 06時26分
単品管理、当社でも数年前に流行った言葉です。(笑)この言葉こそ独り歩きし始めると危険だと思います。一つの単品を追いかけるとき、見方の広さ、深さで結論が右にも左にもなってしまうからです。企業としての考え方をシンプルに、でもしっかりと示すべきかと。
投稿: かわらい | 2015年2月28日 (土) 23時09分
私はかつてスーパーでパートしていた元店員と申します。
スーパーからは離れてしまいましたが、こちらのブログをよく拝見しています。
まず、ブログ記事とは少しずれたコメントになることをお許し下さい。
マンモさんのお気持ちはすごく分かります。
見切り品を定番商品と同じ場所に置く会社と見切り品コーナーに置く会社、どちらのタイプも私は経験しています。
確かに会社によって決まっていますが、細かいところは何故かパート間で、又はパートと社員間で上手く情報が共有されていないところもありました。
てっちゃん店長様が仰る通りマニュアルは必須ですが、きちんと情報を全員共有しないと意味ないと思います。
パートさんもいろんな方がいらっしゃいます(私もそんなにデキませんが)ので、確かに大変だと思います。よく分かります。
仕事がデキる人には仕事が沢山回してきますしね(^^;)
マンモさんのように社員と変わらない仕事をしておられる方を会社はきちんと評価して欲しいですね。
ストレス溜まると思いますが、陰ながら応援しています!
投稿: 元店員 | 2015年2月28日 (土) 19時55分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
単品管理をようやく身をもって具現化されているわけですね、ご苦労様です。
そして、データから現実を知ることとなる。
イメージや勢いとは裏腹に、データは正直であり結果でもある。
ただし、データとは現実の売り場の反映ですから、データを見る前にそのデータおん元となった売場も記録すべきだろうと思います。
その売場の現実がそのままのデータに反映されることになるわけですから。
その時の売場にどんな事実が隠されていたのか。それはデータには出てこない真実であり結果であると思います。
データは結果に過ぎず、そこの裏側にどんなドラマが隠されていたのか、それを語れるのは実際に売場を目にした現場の人間だけでしょう。
そして、その売場を目にしてデータを語る人材が一番価値のある存在なのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2015年2月27日 (金) 22時55分
マンモさん、コメントありがとうございます。
相当、溜まっているようですね(笑)。
まんもさんがおっしゃることもわかりますが、まずは初心者のパートさんの行動としては上司から言われることを忠実に遂行することなのだろうと思います。
その後に上司と話し合ってより良いベターな値下げの対応を都度身につけていくのだろうと思います。
値下げ品を定番にそのまま陳列しておくべきなのか値下げコーナーに移すべきなのかは企業やお店の決め事として決まっていることが先決であって、決められていなければ組織として決めるべきであり、マンモさんのやり方が全ての根源として認められていればその手法でマニュアルとして決めておくべきだろうと思います。
個人個人のベストな考え方ややり方の集大成がマニュアルであり、そのマニュアル作りに現場の声を重視して作成修正していくのが組織の仕事であり、その伝達が教育なのかと思います。
マンモさん、更にストレスが溜まったかもしれませんが、そうやって悩み揉まれて、現場の担当者はもがいているものです。そして、パートさんとはいえ社員と同等に意欲的に仕事をされているマンモさんにエールを送りたいと思います(笑)。
今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿: てっちゃん | 2015年2月27日 (金) 22時49分
最近とある事情(笑)で単品管理に首を突っ込まざるはめになりましたが、実際やってみるとイメージと実情のあまりの違いに驚かされています。単品の動きを知る事で大胆な売場展開も出来、検証、次へのステップも考えられる。PDCAの本質をやっと今頃になって気付かされたようです(笑)。
投稿: dadama | 2015年2月27日 (金) 18時51分
はじめまして、某スーパーでパートとして働いてます。パートですけど社員並みの意識で仕事してます(笑)
最近仕事の事でいろいろ悩んでて..
ネットしてたら、こちらのブログが目に止まりました。
定番商品の見切りについてですが 私は基本的に定番の所には見切りシールの品はおきませんなぜなら、見た目も良くないし、ディスカウントスーパーみたいになるからで...見切りコーナに置くのですが、なぜそうしてるのかも理解せずにやたらと定番品に見切りシールを貼る方がいて、困ってます。しかも5%とか...言われた事教わった事そのまま仕事するだけで...
仕事に対しての意識がないと思いませんか?
パートだからそこまで考えて仕事しなくて良いのでしょうか? その方に5%とか見切りしなくて良いからとか言うと、いつも残るからとか言われました。 突然こんな愚痴みたいなメールで申しわけありません~
投稿: マンモ | 2015年2月27日 (金) 16時36分