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2015年2月17日 (火)

ワイン売場考察

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、つくばを訪れた際に、ある競合店をMR。

  改装後の売場を拝見した。

そして、そのお店の店長と名刺交換する機会に恵まれ、店内でお話しを伺う機会を得た。

改装後の売場はコンセプトが明確になり、特にデリカ側の売場の充実が図られていた。

デリカ側では寿司コーナーが独立して店内の通路内に作業場を設けて作業風景をお客様が観れる状態にし、その周囲に売場を設けるなどライブ感のあるデリカコーナーの存在と、その周辺の簡便商材やレンジ対応商材等を集中的に配置したレイアウトは如何にも首都圏を思わせる店舗レイアウトである。

  その中で、ワインコーナーがひときわ目に付いた。

コンコースの第三コーナーの精肉から惣菜への曲がり角の位置に、壁面上部に上級ワインを配置し、下の冷蔵ケースにおつまみとしてのチーズを配置したレイアウト。

  最近採用する企業が増えてきたレイアウトである。

素直に、店長に聞いてみた。

  「効果はどうですか?。」

店長は率直に答えてくださった。

  「う〜ん、正直、まだでてないですね(笑)。」

配置的には、最高のロケーションではある。
とは言っても、普段の食卓に上る頻度の高い商品群でもない。
つくばエクスプレスの開業により、都心からの通勤客も多く、また周辺には研究者の方も多く住まわれているという。

  そんな顧客環境での営業。

店長自身もそのような境遇での暮らしぶりの経験はない。
まして従業員の方々も同様であるという。

  顧客のくらしぶりが見えない。

自らの実体験が少ないため、食卓が見えない中での売場提案である。
これは難しいだろう。

  よって試行錯誤の連続らしい。

1本2000円以上のワインとの組み合わせのチーズ。

  それが、どれほどの頻度で食卓に上るのか。

私のこのような組み合わせのレイアウトを雑誌等で見るにつけ疑問には思っていた。
しかし、ここの店長は実に率直に答えてくださった。

  試行錯誤の連続。

ただし、この企業のトップの方からは、ワインを中心とした売場に関しては早急に結論付けないといっているらしい。

  これからの食材だから販売実績を積ませる。

そんな戦略らしい。
それをこの店舗のこの場所でチャレンジさせ、検証していく。
だから、試行錯誤の連続から、成功が生まれ積み上げられていく。
お客様も、この売場の提案から自分たちの食卓を変えていく。

  店舗もお客様も育っていく。

そんなコンセプトの売場らしい。

私も、最近は好んでワインを飲む。
しかし、それに合わせたチーズという食材が食卓に上ることは無い。

  最近はビール離れが加速する時代。

日本酒からビール、そして焼酎、酎ハイ、ハイボールと人々のお酒に対する嗜好は広がりを見せる。

  そして、ワインの時代。

高単価で品揃えも豊富。
世界中で生産されるお酒であるから、品質も多種多様。
そして、その含有する成分から、健康に良いと言われているワイン。

ワインはブドウに含まれている成分をほとんどワインの中に取り入れている為、多くのミネラル、ビタミン、ポリフェノール、が含まれており、体内の抗酸化作用、血圧降下、殺菌作用、抗ガン作用等、多くの効果が期待されているという。

そんなワインだから、若年世代にどんどん溶け込んでいくことを期待されての店舗レイアウトの流れ。

そんな流れにマッチする食材の選定。
自分の食卓の経験を更に積み上げていくということと、このような食卓の情報を従業員から得る努力をしていかなければならない時代なのだろう。


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コメント

かおるさん、コメントありがとうございます。
飾らないワインの暮らし。
私も大賛成です。そして国産ワインが食卓に並ぶ毎日の暮らし。大賛成です(笑)。
赤ワインにはなんとやらが合い、白ワインにはなんとやらが合うというような謂れがありますが、未だにそれに沿った食事をしたことがないというのも、それ以外のつまみで十分ワインを美味しく飲めるからなのだろうと思っています。
やっぱり国産ワインには国産のおつまみかなぁ〜とは思いますが、枝豆にワインはやっぱり合わないかなぁ〜(笑)。

投稿: てっちゃん | 2015年2月20日 (金) 00時38分

神出鬼没さん、コメントありがとうございます。
ワインに限らず、単品量販に必要なものは関連とメニュー。
そして、お客様を単品購入に迷わせない「場」の設定。単品量販を繰り返していくとその「場」が理解されていく。
その場の引き出しをどんどん増やしていってください。

投稿: てっちゃん | 2015年2月20日 (金) 00時33分

かおるです。
dadamaさんの仰っている内容に同意します。
合う食材、合わない食材みたいな話が先行しすぎると手を出しにくくなるばかりです。
家内手作りの「おから」や「わけぎのぬた」とおいしく飲めるワインを教えてくれたらうれしいですね。
ビールや日本酒はそんなに神経質にならず飲みますものね。
その点で言えば、国産のほうが風味が和惣菜にも合うような気がします。
それと、個人的にはスクリューキャップが増えて購入頻度が上がりました。

投稿: かおる | 2015年2月19日 (木) 19時23分

職場のパソコンがブログへの書き込みが
できないように設定されていることに、
送信ボタンを押してから知った神出鬼没です。
よって書き込んだコメントがすべてパー(笑)

ワインに合う食材の提案はチーズだけで
よいのだろうか?と疑問に思い始めた私です。

FBで知り合った方が、「ご飯にのっける餃子」
という商品で豆腐や担々麺、野菜炒め等……
のメニュー提案。私にはまったくなかった発想
でした。

ワインに限らず、売り込みたい商品の
提案力を磨くことが今の私に求められている
ことなのかなと思いました。

投稿: 神出鬼没 | 2015年2月19日 (木) 08時28分

ハナハナさん、コメントありがとうございます。
酒バイヤーですか。
本当に色々あったんですね(笑)。
でも、結構女性の酒バイヤーっていると思いますよ。好きこそものの上手なれ。すでに大好きなのかもしれませんが、更に更に好きを極めていってください。
お酒もいろいろな記事に盛り込んでいきたいと思います。

投稿: てっちゃん | 2015年2月18日 (水) 10時50分

てっちゃん店長、お久しぶりでございます。
3年くらいご無沙汰しております、関西のハナハナです。店長を突然訪ねて行ったあのハナハナです。
色々ありまして、今、商品部の酒バイヤーをやらせて貰ってます。無我夢中の日々の中久しぶりにてっちゃん店長のとこに来たら何とお酒の話題!
勝手にご縁を感じて書き込みしてます。
トップには「お客さまの暮らしぶりをもっと知れ」と叱咤されながら必死の毎日です。
また、お酒も話題にしてください☆
楽しみにしてます!

投稿: ハナハナ | 2015年2月18日 (水) 09時56分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
何と言っても、日本もぶどうの産地。
その産地で育ち産地で醸造されたワインは日本人の嗜好に合わないわけがない。
だから、国産ワインはもっともっと伸びていくものと思っております。
だから、もっともっと国産ワインにスポットを当てて売り込んでいくべきかと思います(笑)。

投稿: てっちゃん | 2015年2月18日 (水) 00時18分

かわらいさん、コメントありがとうございます。
ワインがまだまだ日本の文化になりきっていないのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2015年2月18日 (水) 00時14分

今日のブログを読んでふと思ったのですが売手側がワインに対する敷居を上げているのかも知れません。ウンチクを語る前にまずは大衆に受け入れてもらう事。グレードの差はあっても原料はブドウですから健康的にもアルコール飲料では受け入れやすいと思います。今は日常で飲めるワインの訴求が将来のワインの幅を広める鍵のような気がするのですが。その観点では日本製ワインの売込み・・・コストパフォーマンスからみても面白いと思うのですが如何でしょう。無理にクロスを狙うよりコップ酒感覚で楽しんで好きな食材に合わす。焼肉にテーブルワインとか・・・やはり極悪感性でしょうか(笑)。

投稿: dadama | 2015年2月17日 (火) 22時57分

酒部門担当時は勉強とばかりにかなりの自己投資をしました。(笑)当然ワインにも。正直余り理解は出来ませんでしたが。日本酒以上に食シーントータルでの提案が必要ですね。

投稿: かわらい | 2015年2月17日 (火) 22時38分

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