節分に想う
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今日は節分、恵方巻きを食べる日。
いや違う、豆まきをして邪気を追い払う日である。
そして、年の数だけ蒔いた豆を食べるのである。
それは、平安時代からの習わしで、豆は「魔滅(まめ)」に通じ、無病息災を祈る意味から、大きな声で「鬼は外、福は内」と叫びながら豆をまいて無病息災を祈るのだ。
それが長い歴史の中で脈々と続いてきたわけだ。
平安時代からの習わし。
よって、節分での豆まきとは800年からの歴史のある行事である。
一方の恵方巻の由縁はいつからなのか?。
それはごく最近の大正時代かららしい。
お新香の漬かる時期である節分に、お新香をまいて海苔巻にして恵方を向いて食べて演技を担いだらしい。
これが恵方巻きの始まりだとすれば歴然の差。
恵方巻きとはごくごく最近の習わしである。
それが、なぜここまで全国的な行事になってしまったのか。
それはセブンイレブンの全国展開からである。
それが1998年の事。
今からわずか17年前の事。
恵方巻きというネーミングもセブンイレブンが名付け親。
そこから一気に全国区にのし上がっていった恵方巻きの習わし。
そしていつしか、寿司部門で一年で一番売上を誇る日となってしまった。
なぜか?。
これで夕食が済ませられるから。
日本人の大好きなお寿司。
巻き寿しだから大人から子供まで。
家族揃って絆も生まれる行事。
今や、豆まきの代わりに恵方巻きを丸かぶりして無病息災を願うという、豆まきの代替えとなった感がある。
そんな節分の大きな商戦となった巻き寿し。
店舗によっては一大イベントとして、各部門から応援を集めながら店舗一丸となって取り組むお店もあるだろう。
そして年々豆まきのイベントが薄れていく。
こちらの地域は豆まき用の豆を使っての地域料理があるため、福豆に関しては未だに大きな需要があるが、その他の地域ではどうなのだろう。
おそらく、年々需要は落ち込んでいるのではないか。
しかしその逆に、豆まき用の豆ではなく、おつまみ用やお子様用の甘い豆菓子も同時併売して、そちらの需要が高まっているのも事実である。
2月3日の節分。
我々がこの業界に入社した当時と比べると大きく様替わりしたした節分である。
かってはイワシと豆に凝縮されたイベント。
だから、あまり大きな盛り上がりがあったという記憶が無い。
しかし今や、一年で一番お寿司を食べる日と化してしまった。
それもコンビニの仕掛けによって。
今後も何が流行り何が衰退するのか。
その嵐を巻き起こすのか、嵐に乗って羽ばたくのか。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
小さな子供のいる家庭のほうが、豆まきの行為を起こしやすいかもしれませんね。
クリスマスがサンタの変装セットを着用した従業員が販売するなら、節分は鬼の変装セットで店内が鬼だらけの店舗も面白いかもしれませんね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年2月 4日 (水) 21時24分
節分というより恵方巻きの日になってきましたね。おせちと同様に文化を守って行くこともスーパーの使命ですね。
投稿: かわらい | 2015年2月 4日 (水) 20時56分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
商品自体の魅力とそれを更に強調する商品の店内での組み合わせを連動させるのが店舗の仕事。
今回の節分でも恵方巻きの巻寿司の好調さは当然として、寿司ネタや海苔等の材料も同様に伸びたのが特徴でしたね。
投稿: てっちゃん | 2015年2月 4日 (水) 10時47分
当店も節分と土用丑が食の二大イベントとなりましたね。但しおせちと違い古来の謂れは何処へやら(笑)。恵方巻+(手羽元)唐揚げ+ロールちゃん(スイーツ)が当地の定番でしょうか。母の日に次ぐ主婦の安息日?が節分のような・・・尤も恵方巻だけでは単価も相当な物ですから1本買いで家族で気分だけ味わって他は通常食メニューが多かったり手巻きはやはり週末でないと厳しいとか色々なシーンを想定しての取組が必要ですね。
投稿: dadama | 2015年2月 3日 (火) 23時44分