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2015年2月

2015年2月28日 (土)

はしり・さかり・なごり

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の「カンブリア宮殿」。

  私的には衝撃の番組だった。

山形、高畑町の「セゾンファクトリー」。
そして、セゾンファクトリーを束ねる齋藤社長を取り上げた番組だった。

そして、その番組の中で出てきた言葉が本日のタイトルである

  はしり、さかり、なごり。

齋藤社長は、果実等の旬の流れとして、上記の3期の話をされた。

  はしり 〜 ドレッシングで美味しい時期。
  さかり 〜 収穫の最盛期。
  なごり 〜 ジャムやジュースにして美味しい時期。

そして、なごりの時期が一番美味しいと断言する。

  特別な美味しさだと断言する。

この評価に私も大いに納得だ。
そのほとんどの果実は、そのなごりの期に一番の味を醸し出す。
そして、それはお客様からすれば完熟しすぎてクレームの一歩手前の状態になったりもする。

しかし、味を知っているお客様は、いの一番にその状態の果実を購入される。
そんななごりの期の果実に想いを寄せる齋藤社長が率いるセゾンファクトリー。

一番評価の高いものを、一番美味しい時期に、一番吟味した商品作りで製造する。

  それがセゾンファクトリーの開発コンセプト。

番組では、そんな齋藤社長が目をつけた、「栃木産スカイベリー」の商品化を捉えた。

JA 栃木の営業マンが山形を訪れて、栃木県産のとちおとめを提案するが、齋藤社長は営業マンの話を脇に置いといて、スカイベリーに興味を示す。
そして、早速産地の栃木県小山市に飛んで、スカイベリーをこだわって生産している農家さんを訪問する。

  そこに隠された数々のこだわり生産に惚れる。

最高のもの作りをする農家さんにはすこぶる優しかった(笑)。
そして、いいものを生産したいという農家さんの願いを引き継ぎ、自社工場でその美味しさを更にこだわった手作りの美味しさとしてジャムにしてお客様にスカイベリーという品種を伝えようとする。

「農家さんは、本当に一粒一粒丁寧に作ってらっしゃるんですよ。その想いを込めてうちも一瓶一瓶、今まで食べたことがないといういちごジャムを作りたい。」

  そんないちごジャムが大丸東京店で売られた。

285gのいちごジャムが桐の箱に収まって、1瓶4800円程度。
しかし、この1瓶には約1.2kのスカイベリーが使用されているという。

それだけ、生産者に対しては敬意を払っているのだ。

「全商品に対して、どんな人がどう作っているという“物語”が私の頭には全部入っている。」

それほど、生産者とセゾンファクトリーの物語を大切にしているのだろう。
最後に、司会の村上龍が言う。

「本当に高級な素材を使ったからといって、ジャムもドレッシングもジュースも美味しく作れるわけではないんですね?。」

  「違います違います。」

それは、頑固なまでの生産者のものつくりに対するこだわりと、それを受け継いで最高のものを加工しようとするセゾンファクトリーとの協働作業の結果なのであろう。

これはある意味、我々小売業と生産者との関係と同等であろう。

  いかに生産者の想いを受け継ぎ消費者の届けられるか。

それは、加工業者だろうが小売業者だろうが同じ気持ちを忘れてはならないのだろう。

そして、その想いを受け継いで我々は商品に敬意を払って、謙虚に販売していく。

  心が洗われる番組だった。






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2015年2月27日 (金)

単品管理

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


単品管理。

  言葉通り「一品を管理する」こと。

従来の販売データが、POSデータ以前の時代は、単に売上金額トータルでしか把握できなかった。

しかし、POSデータの登場で我々のデータ管理は驚異的に進歩した。

  進歩したのはデータ管理だけの世界かもしれないが(笑)。

データ運用をどうするかという時代背景の折に、「単品管理」という言葉が先走りしていた記憶が強烈に蘇る(笑)。

そして我々は、常にこの「単品管理」という発想を持って仕事に取り組み、単品管理を通して上司や部下とコミュニケーションをしなければならない。

  「どうだ、何が売れている?。」

   「はい、塩干類が売れています。」

昔はそれで通じた時もあった。もしかすると今でもそれが通じる場面もあるだろう。
しかし、それでは何の進歩も無い。

  塩干類の中でも、「何(単品)」が売れているのか。
  何がロスになっているのか。
  どの単品が欠品を起こしているのか。

常に、単品でどうなのか?、という思想が大切であり、お客様はあるカテゴリーを購入するのではなく、単品を購入して食事をするわけであるから。

更に、業績というのは単品の積み重ねによってカテゴリーが形成され、その積み重ねが全体の業績となる。

  単品を把握することは基本中の基本である。

先日の、ある部門チーフとの会話。

  「おい、今日は何が売れている。」

   「はい、500円均一が不振です。」

答えは明確だ。
しかし、そんな一束一絡げな捉え方では、次に活かされない。
上司と部下との会話には、常に次につながるヒントが伴わなければならないと思っている。

  特に、上司からの投げかけには。

「500円均一が不振」。
それでは、500円均一を止めるか、という結論に簡単に行き着いてしまう。

  500円均一でも成功している単品失敗している単品の存在だ。

そこまで単品に目を向けると、その中でも売れている単品もあるし動いていない単品ももちろん存在する。

  成功している単品は更に強化すべきである。
  失敗している単品にどう手を加えるか。

そうやって、単品の積み重ねをしていくのが販売のプロである。

  地道に地道に単品を積み重ねていく。

そうやって、成功事例を単品で増やしていき、成功事例は絶対に後戻りさせないし失敗事例もその失敗に学びそこから再スタートを切るという発想を持つことだ。

そのために、失敗単品の何が失敗だったのかを知ること、そして仮説を立てること、最後は再度検証して失敗から成功に転じさせること。

そうやって、小さな売上の上に我々の商売は成り立っているのである。

  そして、これが小さく売る小売業なのである。






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2015年2月26日 (木)

プラス思考

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


プラス思考。

  私も自分自身「プラス思考」が強いと思っている。

それでは、本来「プラス思考」とはどういった思考なのか。

  私自身のプラス思考のメリット・デメリットを考察してみよう。

プラス面は、物事の良い面や状況の明るい面に視線を伸ばす傾向がある。
逆にマイナス面は、物事の悪い面や厳しい状況から視点を外らす傾向もある。

  要は嫌なことに蓋をする傾向。

これが、プラス思考の最大のデメリットであると思っている。
興味の持てるものには積極的に熱中するが、興味の無いものは基本スルーである(笑)。

そして、興味のあるものは全てプラス思考になりイケイケとなってしまう。
ただし、人生にはいろいろな状況が目の前を横切り立ちふさがり、時には覆い被さってくる。

  状況に合わせてプラス思考を採るかマイナス思考を採るか。

それが、人生経験というものだろう。
そう考えると、プラス思考とは、どんなに逆境に陥った時でも明るい未来を志向して、その為に現状を把握し好転する為の手を打ち続けることなのだと思う。

先日の記事「エニアグラム診断」で、簡単に自分の特性を知ることはできる。
しかし、知ったからと言って、何も手を打たなければそれで終わりだ。

  自分の特性のメリット。

それもたくさんあるだろう。
ただし、今までの人生を振り返ると、そのメリットもたくさん享受してきたがデメリットで失敗したこともたくさんあった筈だ。

問題は、メリットを飛び越してデメリットに至ってしまった時の自分の「悪」の特性はどうなってしまうのか。
その行き過ぎの部分をしっかり自分で認識していれば、自分なりに「行き過ぎ」を意識して、それが表面化し始めてきたらどこかで心の抑制を利かせるという認識が必要であり、そのための診断とその結果の把握なのだろう。

  そして、プラス思考も同様。

何も無い時にいいことばかりの夢を追うことではなく、これ以上無いという逆境に陥った時に、その数少ないプラス面を見出し数少ない打つ手を見出し数少ない勇気を振り絞って行動を起こす事。

更には、数少ない仲間であっても声をかけ協力して団結することなのだろうと思うのだ。

  しかし、そんな時の過去の行動は?。

プラス思考を別の意味で都合よく自分の取り入れ、その逆境から蘇ることなく別の新たな興味へ逃げてしまっていたことが多い。

その事実にしっかりと向き合い、自分のメリットデメリットを認識し、メリットを更に伸ばす事と同時に、どこから先が行き過ぎの部分でその時にしっかりと自分の気持ちを鍵をかけ、自分を逃げずにメリットに転じられるか。

それを、冷静でいられる今のというタイミングでもう一度振り返ることが大切なのである。

今年は、そんな自分の特性を知り相手の特性を知って、組織強化に役立てるという方針を自らとその組織で実践することが狙いなのだ。

単なる自分の興味だけで終わらせる取り組みとはしたくないのである。





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2015年2月25日 (水)

心理戦を制する

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


心理戦も先手必勝だった。

  先に動いて心理戦を制する。

これが、すべての勝利への布石である。

  それは、どういうことか?。

例えば、相手からある依頼を受けたとしよう。

  「今回の事件に関して署名をお願いいたします。」

ある事件に対して、ある法律を訂正する運動が起きたとする。
その法律改正運動の署名をお願いされたとしよう。

  “署名だけなら”

そんな安易な考えから、簡単に署名に応じたとしよう。
その後に、その依頼主からこう言われた。

  「ありがとうございます。」
  「それでは多少なりともご寄付もお願い致したいのですが(笑)。」

  “多少なりとも?”
  “100円程度なら、まっ、いいか”

そして、財布を取り出して中から100円をだそうとしたその瞬間

  「一口1000円からとなっておりますのでよろしくお願いいたします。」

  “えっ、でも財布も出したことだし、まっ、いいか”

いつの間にか、心外にも1000円の寄付までさせられてしまった。

この話を読んで、皆さんはどう思うでしょうか?。

  “俺は意志が強いからその手には乗らないよ”
  “1000円ぐらい寄付してやれよ”
  “相手の話の運び方が上手いね”

いろいろな受け取り方があろうだろう。

  もしこれが心理戦のテクニックだったなら。

実は、このテクニックは「フット・インザ・ドア・テクニック」と呼ばれる説得テクニックの一種なのである。

  フットインザドアとは片足をドアに入れるという意味。

あなたの心の隙間に片足を入られるという意味である。
一度入れ込んだ足から、ドアがどんどん開けられていくという深い意味がある。

簡単な依頼であなたの心のドアを開けさせ、次に対応可能な高いハードルを用意してその要請を相手に呑み込ませていくというテクニックである。

このテクニックの、どの段階で、あなたは片足を入れられてしまったのか?。

  それは、初めの署名の段階である。

まさに、無料の署名という段階で既にあなたの心の扉は開けられ、片足を入れられてしまったのだ。

その段階では、あなたは“単なる署名程度”という安易な意思で署名をしたに違いない。

それは、他の誰もが思う発想であろう。
しかし、この段階で既にあなたは、“自分は善意に溢れた人間である”、という姿を自分にまとってしまったわけだ。

  自分を飾ってしまった領域。

相手に片足を入れられてしまった部屋の中の思惑は、“俺は慈愛に満ちた善人だ”という鎧を被ったあなた自身。

そんな部屋の中でに片足を入れた相手は、あなたに更にこう言う。

  「善人であれば多少の募金はお手の物でしょう。」

そう言われたあなたは、もう少しドアを開けて、自分に善人ぶりを相手にもっと見てほしいという願望が芽生え始める。

  “100円ぐらいの募金ならお手の物だ”

そうして、財布を取り出し善人ぶりを更に相手に見せびらかす。

その瞬間に、相手はこう来た。

  「善人なら1000円ぐらいは寄付するでしょう。」

それを聞いたあなたは、小銭入れに伸ばした親指と人差し指を1000円札に伸ばして、笑顔ですんなりと1000円を取り出して気前良く相手に渡す。

  “これで俺は完璧な善人だ(笑)”

これが本質である。

  事の発端は「署名」からである。

この段階で、あなたの選択はあなた自身に委ねられている。
しかし、一旦「フット・イン・ザ・ドア」を許してしまうと、自分の初めの選択に縛られていく。

  初めが肝心。

こんなところにも先手必勝、初めが肝心という戒めの言葉が活きてくるのである。







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2015年2月24日 (火)

エニアグラム診断

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の店長会。

  人の個性の研究を行った。

そこで登場したのが、「エニアグラム診断」。

  人の個性を9つのタイプに分けての診断。

その診断表のアンケートに回答し、その結果から、9つのタイプから自分の属するタイプを知る。

  自分のタイプを知り相手を知り人間関係を繋ぐ。

それが目的の自己診断だった。
いままで、血液型やその他性格診断等をいろいろ実施してきており、大体の自分の性格やタイプは把握はしているつもりではある。

しかし、この手の診断をするといつもドキドキするのは何故だろう(笑)。

  “自分が認識する自分でなかったらどうしよう”

そんな不安かもしれない。
そして、その予測よりももっと予想外の自分のタイプが診断されてしまったら、愕然とするに違いない。

  そんな不安をよそに、次々とアンケートに答えていく。

後で知ったことだが、このエニアグラム診断のアンケートにはいろいろなタイプがあることを知ったのだが、店長会で実施されたアンケートは9つのタイプに分かれて、それぞれに5つのクェスションに回答し、その得点の順位から個人のタイプを選定するものだった。

その他、ネットで調べてみると二者択一のものや、一つのタイプに10個のクェスションのあるもの等いろいろな種類があることを知った。

その9つのタイプとは、

  1、改革する人
  2、助ける人
  3、達成する人
  4、個性的な人
  5、調べる人
  6、忠実な人
  7、熱中する人
  8、挑戦する人
  9、平和を求める人

この9つのタイプに分かれる。
どれもワクワクするようなタイプではないか。

  “どのタイプに属しても嬉しい”

そんな魅惑的なタイプが用意されていた。

  そして私は7の熱中する人のタイプだった。

活動的で、もっとも外向的。冒険や楽しいこと、刺激的なことに熱中し、自由を好む。必要なものを奪われ、痛みを感じることを恐れ、幸福で充足していたい。 健全な状態で、感謝や生きる喜びで満たされる。肯定的で創造的なヴィジョンを考え出す。周りの人を楽しませることで、自分も楽しくなる。楽観的だが、実行能力もある。通常の状態で、さまざまな計画を立てるだけで楽しく、忙しい。話の中心になり、冗談を飛ばして場を盛り上げる。多才な反面、腰を落ちつけて集中しにくい、ということらしい。

ネットで調べた調査方法で実施しても同様の結果だったことから、どんな方法でも自分は「熱中する人」なのだと納得した。

例えば、一番簡易的に実施できる手法を用いて下記に示せば、

[質問I]
  A.通常、自分が欲しいものは必ずゲットするという意識をもっている。
  B.周りに気を遣い、折り合いをつけようとする。こうあるべきという意識
   が強い。
  C.自分の世界をもっていて、人に対しては、一定の距離を置きながら
   関わりがち。

[質問II]
  D.根拠はなくても、ものごとは結局なんとかなると思っている。反面
   、嫌なことにフタをする傾向がある。
  E.冷静で合理的。気持ちをあまり表現せず、クールに見られることも
   ある。
  F.何かあると、すぐ気持ちが反応する。相手が本音をいってくれない
   と、納得できない。

そして、診断結果としては、以下の通り。

Ⅰの結果 + Ⅱの結果 ⇒ タイプ(名称)

A+D タイプ7(熱中する人)
A+E タイプ3(達成する人)
A+F タイプ8(挑戦する人)
B+D タイプ2(助ける人)
B+E タイプ1(改革する人)
B+F タイプ6(信頼を求める人)
C+D タイプ9(平和を好む人)
C+E タイプ5(調べる人)
C+F タイプ4(個性を求める人)

本当に簡易的な診断であるが、これでも私はタイプ7だったからこれでも確信をついた結果ではあった。

ただし、問題はこれから。
この結果を受けて、どう自分を知り、状況に応じて今後に活かせるか。
この結果は、あくまでも過去の自分の行動を総じた結果である。

問題は、今後の自分にどう活かすかであろう。






 
       

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2015年2月23日 (月)

人材活用の応用

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の水元氏の講義で出てきた「人財」。

  人財に至る前に「人材」「人在」そして「人罪」。

そして、会社にはいろいろな「じんざい」が存在する。

  それこそ「人財」もいれば「人罪」もいよう。

利益面でも人材育成面でも新規開発面でも企業に貢献している、まさに「人財」も確かにいよう。
また、企業の今後の方向性に対してモチベーションを無くし、更には周囲への悪影響を与えかねない「人罪」も存在するかもしれない。
更には、新入社員としてのポジションから、企業貢献を目指して「人材」へ昇格しようとする「人在」もいてもらわねば困る。
そして、やはり大切なのは「人材」であり、この人材の確保が企業としてもっとも重要であり、そんな人材にどんどんチャレンジをさせて、仕事の楽しさとともに企業貢献できる「人財」へ如何に引き上げられるかが、企業の将来を決めるものであろう。

  しかし、私は違った見方もしている。

いわゆる「人罪」。
企業に対して、悪影響を与えている人罪。

何もやらないで前へ進もうとしない人罪もいよう。
逆に、皆の足を引っ張り、周囲のモチベーションを下げてしまうような人罪も存在する。

  しかし、私は思う。

一個人に必ず存在する「人財」と「人罪」。

人間には、必ず「人財」の部分と「人材」の部分、「人在」の部分に「人罪」の部分が存在する。

  要は一人の中に存在する「人財」と「人罪」。

「じんざい」と一言で片付けて、一人の人間をどれか一つの「じんざい」に当てはめてしまうが、実は、一個人に四つの「じんざい」を有するということだ。

それを、どれか一つの「じんざい」に当てはめて、その個人にある場面で有する「人財」の部分を切り捨てて、平均値としての「人罪」として当てはめてしまい、その個人に有する「人財」を引き出されることはない。

  しかし、その「人財」を引き出すのがリーダーである。

人間には上記の通り、いろいろな引き出しを持っている。

  ある時は「人財」であるがある時は「人罪」にもなりうる。

いろいろな「じんざい」を理解した上で、その「人財」の部分だけを引き出すという手法。
 
  これをマネジメントというのだろう。

そして優秀なマネージャーとは、部下の「人財」を如何に引き出し、企業に貢献させるか。または引き出すして貢献させる「場」を設けるか。

  これがリーダーシップだ。

しかし、現実の組織はどうだろう。
足して引いて、結局マイナスであれば、簡単に「人罪」として切り捨ててしまう。
人間は、「人財」として貢献しているという自分の有能感によって支えられている。
その有能感は、ある場面での「人罪」に関しても「人在」へ昇華させる力を持ち、その「人在」を「人材」へと昇華させる力を自ら発揮するのである。

  これが有能感である。

一人一人に持っている「人財」の部分。
その部分を有効に引き出し、活用する。
その結果としての有能感という自信と活気。

  それが組織を活性化させる。

そして企業はどんどん進化していくのである。

もっと、個人が持つ「人財」に着目しなくてはいけない。
一個人が持つ「人財」「人材」「人在」「人罪」を見極め、「人材」を引き出し「人財」に昇華させ、「人財」を評価して有能感を醸成させ、組織を活性化させていく。

  リーダーとしての人材活用法ではないだろうか。






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2015年2月22日 (日)

月9デートから

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日。

第1話から視聴しているフジテレビの月9ドラマ。

  「デート」〜恋とはどんなものかしら〜

フジの月9とは言え、こんな主人公同士のラブストーリーは現実味は少ない。
現実味は少ないが、ライトに見るコメディーとしては非常に面白い。

  そしてこの月9ドラマの視聴率が順調らしい。

平均12%前後だそうだから、ドラマとしては高い視聴率だと言える。
私も、このドラマがスタートした当初から見ているが、あまり考えずに見ていて単純に面白い番組である。

想定は、理系女子で現在は内閣府経済総合研究所に勤務している藪下依子と、自称「高等遊民」?を名乗る谷口巧。

ここで登場する高等遊民とは、明治時代から昭和初期にかけ実在した、大学などは卒業し、高い教養を持ち合わせているものの、経済的に恵まれているため、労働に従事せず読書などに没頭し、日々を過ごしていた人々の事らしい(笑)。

  本当に高等遊民なる民族は存在したのか?。

ウィキペディアで調べてみても、実在した民族らしい(笑)。

  しかし、どうみても現代のニート。

そんなニートとバリバリの公務員の女子。
そんな二人の恋の物語である。

  方や融通の利かないリケジョ。
  方や親に寄生する男性ニート。

そんあ二人の出会いと恋愛物語など、どうみても想像がつかない。

  それを現代の「痛い男子」と「痛い女子」として描かれている。

それが、なんとも言えず毎回毎回が面白さの連続であり、ラストに大どんでん返しから「次週に面白さが続く」という連続性が持続されて、また次回見たいという継続性を失わせない設定は流石である。

母親に寄生し、結婚とは母親の寄生から独立し寄生相手を変えることだと堂々と宣言してしまうニート男性。

  寄生相手を結婚相手として見る結婚観。

この結婚観にはどうしてもついていけない。
逆に嫌悪感を覚えてしまったが、それに対するリケジョの反応も気持ち良かった。
今風のサプライズ演出にて、遊園地でのストリートダンスに乗った求婚に際しても、その結婚相手への寄生を堂々と宣言しての求婚に、むげなく断るその態度は逆に潔さを覚えるのであった。

男と女が、出会って、恋愛をして、付き合って、結婚する。
その過程において、お互いの価値観を共有しながらお互いの擦り込みによってお互いをそれぞれに必要な存在として認め合っていく。

  さて、これからのこのドラマのストーリー。

フジテレビの月9らしい、感動的なラストに向けて第6話からが見ものである。





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2015年2月21日 (土)

ブルーボトルコーヒーの進撃

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の「ガイアの夜明け」。

  話題のブルーボトルコーヒーの開店を放映。

2015年 2月6日にオープンしたブルーボトルコーヒーが話題である。

  コンセプトは「個人の香りがするコーヒーチェーン」。

創業者のジェームス・フリーマンさんは日本の喫茶店文化に「ブルーボトルコーヒー」は大きな影響を受けたと話している。

その影響を受けて、一杯一杯にバリスタ個人の香りを感じさせるパーソナリティ溢れるコーヒーショップを出店させたいという願いを込めてのチェーン化らしい。
よって、海外初進出が日本ということも、このような日本のおもてなしの文化に感謝の印であるという。

アメリカに出店しているブルーボトルコーヒーには、常時順番待ちの行列が出来ている。

  なぜか?。

そこに、ブルーボトルコーヒーの徹底したこだわりとその美味しさに隠されている。

ブルーボトルコーヒーのこだわりの一つは「焙煎後48時間以内ものしか提供しない」こと。
更に、独自に買い付けてきた“オーガニック・フェアトレード”の豆を自家焙煎。
そして、一杯一杯をバリスタたちが丁寧に淹れてくれるというこだわり。

新鮮な豆、そして焙煎48時間以内の提供、コーヒーのプロ“バリスタ”の一杯一杯の手淹れ、これらが「ブルーボトルコーヒー」のこだわりであり、これらが全て徹底されるから、その美味しさは半端ではないのだろう。

  私も、コーヒーは飲む方だ。

特に、酸味がなく深煎りのコーヒーが好きで、コーヒー店から独自に仕入れて購入しているものを毎日飲んでいる。

  この朝の深煎りコーヒーがたまらない。

また、休憩時にも休憩室の自動販売機のコーヒーではなく、自分で煎れたコーヒーでなければ満足しないタチになってしまった(笑)。

  しかし、その煎れ方までにはこだわりは無い。

ブルーボトルコーヒーには、豆だけでなく、その美味しい豆を更に美味しく煎れるため、プロ“バリスタ”の一杯一杯の手淹れを売りとする。

  その為、バリスタのプロを養成するプログラム。

それが、この番組では放映されていた。

  相当の技術を要するプロのバリスタ。

その為、今回の日本上陸での開店に際しては大手コーヒーショップの店長経験者などが転職により、ブルーボトルコーヒーのプロバリスタとして入社してくるほどだ。

  こんな放映されたら続々入社希望者が出てくるだろうなぁ〜。

それほど、魅力的であることを感じさせる職業。
そういう職業観が我々業界にも欲しいところだ。

  こだわりの店舗運営の為の販売技術。

そのために厳しい修行を強いられる社内教育。
それによってプロの販売者としての社会的な認識と自己実現への世界。

そんな世界が我々業界にも必要なのだが、なかなか従来のイメージが払拭出来ないでいるのが現状であろう。

一人一人がその業界に就業したいという仕事観を持ちたくなるような業界。
そんな業界を目指して、我々現役メンバーが如何に意欲的に現場の仕事を行えるか。

  ブルーボトルコーヒーの開店を見ていて強く思うのであった。







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2015年2月20日 (金)

52週というサイクル

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


2月も後半を迎える。

  私が取り組んでいる52週MDのまとめも52週に近づいてきた。

また次月からの第1週目からの取り組みがスタートする。

  一年とは本当に早いものである。

そして、この52週という取り組みを始めてもう6年目を迎えるか。

  52週の取り組みを始めてからの一年の経過は更に速まった。

取り組みを経過するごとに、毎週毎週の流れが見えてきたから。

  第1週がひな祭り。
  第2週が春の味わい。
  第3週がホワイトデー。
  第4週が春彼岸。
  第5週が新生活前。

このテーマはほとんど固定されている。

  “新しいチャレンジは無いの?”
  “この繰り返しでマンネリは無いの?”

長年自分なりに取り組んで来ると、もう少し別のテーマも必要かと思うが、そうは言っても、歳時記と旬と季節感は毎年ほとんど同じ。

  だから、テーマを変えるつもりはない。

変えるとすれば、トレンドと季節のズレと相場をどう微調整するか。
だから、従来から進めている52週は取り組めば取り組むほど体に染み付いた経験で仕事ができる。

  だから今のトレンドと相場とそのズレに集中できるのだ。

とは言っても、52週にはどこかの年から取り組まなければ自分の力にはなり得ない。

取り組み始めは本当に面倒だった。

  “これを続けることに意味はあるのか?”
  “これによって業績は改善されるのか?”
  “もしかして全てが無駄になるのでは?”

そんな不安が常によぎっていた。
そんな不安と面倒さの中、ようやく一年が経過した。
そして、また新たな一年が経過しようとした時にようやく気がついた。

  “一年間続けてきて良かった!”

なぜか?。

  全く同じサイクルの繰り返しだから。

昨年の売場が記録に残されて鮮明に残っている。
それをその資料を見て記憶が蘇ってくる。

  成功、失敗、反省、次年度への課題。

いろいろな記憶が蘇る。
そして、今年のトレンドや相場を加味して今年の攻め所が容易に絞り込まれてくる。

  要は次年度の52週が格段に楽になるということ。

これは、一年を通してやり続けてこないとわからないことである。

  52週を一年やり続けることの大切さ。

このメリットは大きい。
そして、これを一年やり続けられれば、それ以降の年度は格段に楽になるということ。

そして、そんな52週のスタートラインが今年も始まろうとしている。







  

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2015年2月19日 (木)

結果を出したら終わり

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のトレードショーでの水元先生の講演。

  「女性の戦力化」。

男性は結論を求め結果にこだわる。
女性は結果迄の過程を大切にする。

そんなお話をしていた。

  結果を出すのが仕事。

我々の発想であり価値観はそこにある。
その為に、その過程としてのステップをどう踏んでいくかを検討する。
 
  だから、過程よりも結果を重視する。

結果がでさえすれば、その過程はある程度飛ばしてもよいという価値観を持つ。

  しかし、女性は違うらしい(笑)。

結果を出すために、その過程を重視する。
たとえそれが無駄だと思いつつも、その過程での取り組みを通してのチームワークであり自分の成長でありを楽しむらしい。

  コツコツ、コツコツ、その過程を大切にする。

だから、日々の売場作りや基本に忠実な鮮度、品質、品揃えといったスーパーマーケットに一番必要な部分に強いのであろう。

我々男性は、結果が伴った瞬間にその取り組みを忘れてしまう傾向が強い。

  “もう、終わった”

それは、それまで踏んだ過程も含めて終わったと感じてしまう。

  例えば、競合店が出店した。

いろいろな競合対策を施して、一時数値が昨年対比を超えた。
それはそれでいろいろな取り組みを通しての結果であり、その努力が報われた結果ではある。

  しかしここで全てが終わったと勘違いしてしまう。

このまま行けば、この数値は保証されたと思ってしまう。

  この瞬間に今までの努力は失われる。

そして、その先の努力を失うから見る見るうちに売場に活気がなくなり、業績も落ち込んでいく。
私なども、てっちゃん会が終わった後の帰路の中で、「会が終わった」と安心して緊張感を失ってしまい、途中にウタタネをした結果、降りる駅で下車できずに乗り過ごすという失態を演じてしまうのだろう(笑)。

  昨日も記したが、競争という結果は永遠に続くもの。

だからその過程で、自分に負けないタフな精神と、過程を楽しみその過程毎に自分へのご褒美と従業員への労い、そしてまた次への過程への投資が長い長い自分との戦いを制する女性特有の価値観なのだろう。

  結果を出して終わる男性の価値観。
  過程を楽しみ繋げる女性の価値観。

この価値観の違いを、現場の仕事場でも活かしたいものである。









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2015年2月18日 (水)

勝った負けた

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


競合店の出店。

  競合は自店を磨く砥石。

だから、競合店の出店によって、自社や自店を更に磨いて競争力をつけていく。

  その通りではある。

そして、競争対策として対策チラシを撒いたり、価格を合わせたりしながら当面の対策を施す。

その結果、いっとき(2週間程度)は数値が予想以上に良く、競争に勝ったと思ってしまう。

  しかし、この程度で喜んではいられない。

競合店との競争はようやく幕を開けられたばかり。
この後から、長い長い競争の世界が待っているのだ。
その結果が、1年後に競合店が一周した後にやってくるのだ。

  それまでは長い長い見えない競争の世界を走り続けるわけだ。

どこかで今までの競争の結果をまとめなければならない。
しかし、その段階で出た結果を持って、この戦いを勝った負けたと結論づけるのは早すぎる。

  水前寺清子の「いっぽんどっこの唄」。

「勝った負けたと騒ぐじゃないぜ。あとの態度が大事だよぉ〜」
その通りで、一時の締めで出た結果が全てではない。

  競合店との競争は永遠に続くのである。

それでは、いつまで続くのか?。

  相手が降参するまでだ。

要は、競合店が撤退するまで。

  “えっ、相手が撤退するまで続くの?”

そう、相手が撤退して初めて、この競争が勝ったのか負けたのかの結論が出される。
それまでは、この戦いが続いているのだ。

  それを意識するかしないか。

意識すれば、常に相手の撤退を念頭に置きながら自社や自店の現状の戦い方に自ら興味を持ち、その手法を日々検討していく。

  その連続が結果として、相手の撤退につながるのだ。

それまでは、長い長い戦いの連続。
だから、一時の勝ち負けは、それまでの自らの手法の評価にはなるにせよ、勝った負けたと騒ぐほどの結論では無いということ。

しかし、どうしても我々は競合店が出店すると、出店された側からすれば早急に結果を求めたがるものだ。

  競合出店後、数値が落ちていない。

それを以って、この競争に勝ったとかどうとか。
しかし、残念ながら新店とは、内部側からみれば最低の状態でのスタートとなる。

  従業員の能力からみれば最低の状態。

その状態からスタートする新店が、その後どう成長していくのか。

  企業としての成長ストーリーの有無がその後を左右する。

最低の状態から成長ストーリーを描いて、新店を二年目三年目に繋いでいきながら、その店舗が地域のお客様の支持を高めていく成長ストーリー。

それを新店の店長を中心に従業員が成長ストーリーを理解して地道に取り組んでいく。

  これも永遠に続く戦いでもある。

新店を受け入れる店舗での戦いでもあり、新店出店した店舗も自店の成長という戦いを負いながら成長を続けていくのである。

  何との戦いか?。

結局は、カッコいい言い方をするわけではないが、自分との戦いとの連続ということだろう。







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2015年2月17日 (火)

ワイン売場考察

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、つくばを訪れた際に、ある競合店をMR。

  改装後の売場を拝見した。

そして、そのお店の店長と名刺交換する機会に恵まれ、店内でお話しを伺う機会を得た。

改装後の売場はコンセプトが明確になり、特にデリカ側の売場の充実が図られていた。

デリカ側では寿司コーナーが独立して店内の通路内に作業場を設けて作業風景をお客様が観れる状態にし、その周囲に売場を設けるなどライブ感のあるデリカコーナーの存在と、その周辺の簡便商材やレンジ対応商材等を集中的に配置したレイアウトは如何にも首都圏を思わせる店舗レイアウトである。

  その中で、ワインコーナーがひときわ目に付いた。

コンコースの第三コーナーの精肉から惣菜への曲がり角の位置に、壁面上部に上級ワインを配置し、下の冷蔵ケースにおつまみとしてのチーズを配置したレイアウト。

  最近採用する企業が増えてきたレイアウトである。

素直に、店長に聞いてみた。

  「効果はどうですか?。」

店長は率直に答えてくださった。

  「う〜ん、正直、まだでてないですね(笑)。」

配置的には、最高のロケーションではある。
とは言っても、普段の食卓に上る頻度の高い商品群でもない。
つくばエクスプレスの開業により、都心からの通勤客も多く、また周辺には研究者の方も多く住まわれているという。

  そんな顧客環境での営業。

店長自身もそのような境遇での暮らしぶりの経験はない。
まして従業員の方々も同様であるという。

  顧客のくらしぶりが見えない。

自らの実体験が少ないため、食卓が見えない中での売場提案である。
これは難しいだろう。

  よって試行錯誤の連続らしい。

1本2000円以上のワインとの組み合わせのチーズ。

  それが、どれほどの頻度で食卓に上るのか。

私のこのような組み合わせのレイアウトを雑誌等で見るにつけ疑問には思っていた。
しかし、ここの店長は実に率直に答えてくださった。

  試行錯誤の連続。

ただし、この企業のトップの方からは、ワインを中心とした売場に関しては早急に結論付けないといっているらしい。

  これからの食材だから販売実績を積ませる。

そんな戦略らしい。
それをこの店舗のこの場所でチャレンジさせ、検証していく。
だから、試行錯誤の連続から、成功が生まれ積み上げられていく。
お客様も、この売場の提案から自分たちの食卓を変えていく。

  店舗もお客様も育っていく。

そんなコンセプトの売場らしい。

私も、最近は好んでワインを飲む。
しかし、それに合わせたチーズという食材が食卓に上ることは無い。

  最近はビール離れが加速する時代。

日本酒からビール、そして焼酎、酎ハイ、ハイボールと人々のお酒に対する嗜好は広がりを見せる。

  そして、ワインの時代。

高単価で品揃えも豊富。
世界中で生産されるお酒であるから、品質も多種多様。
そして、その含有する成分から、健康に良いと言われているワイン。

ワインはブドウに含まれている成分をほとんどワインの中に取り入れている為、多くのミネラル、ビタミン、ポリフェノール、が含まれており、体内の抗酸化作用、血圧降下、殺菌作用、抗ガン作用等、多くの効果が期待されているという。

そんなワインだから、若年世代にどんどん溶け込んでいくことを期待されての店舗レイアウトの流れ。

そんな流れにマッチする食材の選定。
自分の食卓の経験を更に積み上げていくということと、このような食卓の情報を従業員から得る努力をしていかなければならない時代なのだろう。


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2015年2月16日 (月)

人材不足を嘆く前に

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


スーパーマーケットトレードショーの二日目。

  水元先生の人材戦略に関する講演があった。

チェッカーサポートのブースで講演された。
てっちゃん会メンバー数人で事前打ち合わせにて、予約席を確保していたため最前列で講義を聴くことができた。

  小売業の人材難。

かって、バブルの時代にも人材難は存在したがその後バブルの解消と共に人材難も解消された。

  バブルがはじけて不景気になったから。

しかし今回の人材難は不景気が原因ではない。

  人口減と高齢化のダブル要因。

ダブルでの要因によりいわゆる「労働力人口が激減していく時代」となってしまったのだ。

  要は15歳以上64歳以下の働き手が激減していく現状。

それによって、比較的人気の少ない小売業界、特にスーパーマーケットの就業人口が急激に減少していくことを危惧しなければならない。

そして、その余波が徐々に現れてきているのを我々は肌で感じているわけだ。

しかし、上記の構図での人材不足であるから、今後不景気になったとしてもこの人材不足の減少は解消されるどころか、ますます人材不足は大きなダメージを我々小売業界に与えていくだろう。

そんな環境の中にあって、如何に人材を確保し育成し、小売業として生き残りを果たしていくか。

  人材不足。

そう言っていられるなら、まだいい。
これが激しくなっていくと、企業倒産に追い込まれる企業も出てくるだろう。

  競合との価格競争から人材獲得競争へ。

競争がもはや人材獲得へと転換してしまう可能性すらある。

  そう、ならないために。

いかにして、人材を獲得して人材を育成し戦力化させるか?。
それが、今回の講演のテーマであった。

  人罪 → 人在 → 人材 → 人財 

このような構図で、如何に人材を発掘し人財に育成できるか。
我々の業界、決してこぞって人材が集まるわけではない。
今いる人材を如何に戦力化させられるか。

更には、土日就業が当然の我々業界で、如何にして若年層を取り込めるか。
従業員のメインである主婦にとっては、近くて自分がいつも利用しているスーパーでの就業は条件的には一番の就業先なのである。

  しかし土日勤務の厚い壁。

ここをいかにして撤廃して、若年層を取り込むか。
ここに最大のポイントがある。

「まさか、皆さんは汚ったねぇ〜休憩室なんかで面接してねぇ〜だろうなぁ〜(笑)。そんなところで面接なんかしてっから若い主婦は一気に冷めっちまうんだよ〜。」

  “えっ、なんで知ってんの?”

図星である(笑)。

「まさか美味しいコーヒーも出さないで、お茶なんかでごまかしてねぇ〜だろうなぁ〜(笑)。」

  “お茶も出してませんでした(泣)”

そこからして、有能な人材を逃しているのである。

「二言目には『人がいない人がいない』と嘆くけど、まずはしっかりやることやらなきゃダメんだよ。」

  胸にグサグサ刺さる言葉の連続でした(笑)。






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2015年2月15日 (日)

演歌とフォーク

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日。

今週は演歌ネタで(笑)。

  演歌界で歌唱力を問うならば。

演歌歌手自体が皆さん相当の歌唱力を有しておられると思う。

  私が一番好きなのは坂本冬美。

数年前に「また君に恋してる」をリリースして以来、本格的に彼女の歌を聴くようになった。

  この歌自体、演歌ではないのだが(笑)。

焼酎のコマーシャルで流れていた歌がじわじわと話題になりヒットしていった。
だから、1年ぐらいかけてのヒットと紅白での登場となったのである。

  それ以来の坂本冬美ファン。

そして最近は特にカバーアルバムの発売により、演歌から歌謡曲を歌う姿がテレビ放映されている。

そんな折に、先日坂本冬美が昭和の歌謡曲を歌うコンサートの模様が流れた。

  このコンサート、昭和歌謡のみを歌うコンサートだったらしい。

そして、ここで昭和を代表する歌謡曲を坂本冬美が歌うのだが、持ち前の歌唱力に加え、演歌歌手の情感とカバー曲から得たナチュラルさが相まって、非常に聴きやすく本来のメロディーに忠実なリズム感で歌う昭和歌謡に聞き惚れてしまった。

  “こんなに良い曲だったんだ”

今までは、オリジナルな曲がオリジナルな歌手によってしか聞き慣れていなかった名曲であるが、坂本冬美が歌い始めると、別物となって表現される。

それが、なんとも初めて聞く曲と勘違いしてしまうほどの艶のある歌唱となって伝わってくるのである。

  更には、フォークソングも披露した。

「酒と泪と男と女」「大阪で生まれた女」「花嫁」「なごり雪」「いちご白書をもう一度」「若者たち」「悲しくてやりきれない」等、60年〜70年代のフォークソングを歌い始めたのである。

  これには感動した。

これらの歌は、どちらかといえば男性の歌(なごり雪以外)であるが、坂本冬美が歌うと女性の感情が自然に表現される歌へと転換してしまう。

  ここに坂本冬美の世界がある。

どんな歌でも、自分の世界へ引き込んでしまう歌唱力とリズム感と感情表現。

  ここに、坂本冬美の本領が発揮されるのである。

当時のこれらの歌は、いずれも詩が物心ついた私自身に響いた曲ではあったが、それは誰が歌っていたのかの記憶ではなく、あくまでも歌と曲が当時の私に感動を与えた曲であった。

  しかし、坂本冬美が歌うと激変する。

当時の思い出が走馬灯のように思い出され、そして彼女が歌う世界に引きずり込まれていく。

「いちご白書をもう一度」などは切ない曲と歌が青春時代そのものだったが、坂本冬美の世界に入るとまた別の感情に包まれてしまうから不思議だ。

  そんな至福の時を楽しめる番組だった。





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2015年2月14日 (土)

開発ストーリー

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日は、てっちゃん会第七幕を記した。

  本日はその日の日中にお邪魔した店舗について。

てっちゃん会が午後6時からだった故に、その日の日中に過ごし方についてコアなメンバーとどうしようかという話題になった。

  dadamaさん達はつくばを見たいという。

よって、最近つくば市に出店した店舗とその周辺の競合店を見学させていただくことにした。

幸いに、その店舗の店長さんと懇意にさせていただいていたので、彼にお願いして店舗案内や競合店同行を快諾して頂いた。

  新店の開発。

私も新店を立ち上げた経験があるが、彼の場合は十二分に地元の調査、競合店の調査をし尽くして店舗コンセプトをしっかり詰めてからの開店をさせた。

  この地域のお客様は?。
  この地域の競合店は?。
  この地域の暮らしは?。
  
それを突き詰めて、彼の場合は立地レイアウトから店舗内レイアウトの作成から関わり、最終的にはグロサリーの商品の棚割りと品揃えに至るまで店舗サイドで決定権を持ち店舗を立ち上げたという。

  そこまで関わる店長がいるだろうか?。

いや、関わるというよりも関わらせていただいたとい言い方だろう。
普通は、その部分は本部主導で行うのが通例であろう。

  しかし戦略的に立ち上げた店舗。

つくばエクスプレスで首都圏からの通勤者も多い地域であり、地方のリージョナルスーパーのマーチャンダイジングでは計れない売場作りが求めれるという観点から、店長への負担を考慮してもそこまで求められたらしい。

  都市の暮らしを支援する店舗。

更に、地域的には研究者等も多く、人口に占める割合も相当高い立地でもある。

  博士達の暮らし。

そんな特別なお店として出店された。
そんな立地を十分に考慮にいれて、店長が品揃えに最高権力を有して立ち上げられた店舗。

そんな異例の出店に際して、店舗見学をさせていただいた幸運に恵まれたわけだ。
  
  彼の話に必ず出てくるのはパートさん達の教育。

要は、地域に根ざすパートさん達が一番情報を持ち結論を持ち熱意を持っているという本質に着目し、オープン直後が一番店舗能力が現状から如何に競争力をつけていくかというストーリー。

そんなストーリーの未来へ向けて、ようやく走り出した現状にある自信と手応えを感じつついろいろなインタビューに答えていただいた。

  「まだまだ、これからこのお店は伸びますよ(笑)。」

店舗自体は、ハード面の優位性や新しさ、話題性も手伝ってお客様の関心度合いから一番強い時ではある。

しかし、彼の言葉にある通り、店舗の従業員自体は最低レベルにある。
それは、能力自体の問題ではなく、経験と教育の問題である。

  従業員は実践で強くなっていくもの。

だから、あまりにも実践経験の無い今が一番競争力の無い時であることを知っている。
しかし、とは言っても彼の従来の従業員教育の経験からの手応えも十分に感じている様子。

  既に彼の目指したい売場への部下への手応え。

それがこれから進化していく未来を予想させてくれるのだろう。
そんな彼のストーリーが新店立ち上げ後の今、ようやく始まろうとしているようだ。

  店舗開発に際しての現地調査の時代。
  出店前から出店後の従業員教育時代。
  出店後の競争に向けた店舗運営段階。

そんな店舗運営のストーリーを十分に聞かせていただいた。
更に、周辺競合店のMRにも同行し、競合店の店長さんとも名刺交換をさせていただいた。

  その件に関しては、後日。





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2015年2月13日 (金)

「てっちゃん会」第七幕顛末記

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


2月10日(火)。

  「てっちゃん会」第七幕の開催。

毎年この時期のてっちゃん会は、スーパーマーケットトレードショーの開催に合わせての開催となる。
そして今年は2月10日のトレードショーの開催初日と合わせた。

当日は、午前中から日中にかけては、同じてっちゃん会のメンバー数名と茨城県つくば市に新店を出店した企業と周辺店舗のMRをしてから、開催地へ向かった。

  このMR記は後日記したい。

さて、今回は以前にご紹介した通り、屋形船の中でのてっちゃん会となった。

  ある企画会社のメンバーの方の初めての企画である。

テーマは「呉越同舟、敵も味方も同じ船で語らう」。
そして、この早いスピードで変化する時代に、視点を変えて世の中を見て同じ船の中で語らう場という意図を持った、企画者らしいテーマを押し出した開催となった(笑)。

  それにしても、屋形船とは粋な図らいである。

私の初めての経験である、屋形船。
この時期はオフシーズンでもあり、食事の内容は豪華だったらしい(最盛期を知らないので)。

  参加者はてっちゃん会最大の35名。

あるメーカーさんがこぞって参加していただいたことにもよるが、今回も初参加の方が11名ほど居られた。
 
  新たな出会いと語らい。

だから新鮮であり、飽きのこない会である。

  そして、屋形船。

多少の揺れはあるが、隅田川の低位地から眺める地上の夜景は絶品である。

  特に、出発前の日暮れ時の夜景は最高だった。

約2時間の行程の中には、スカイツリーやフジテレビ等話題の名所も通過し、フジテレビ前では数十分間、船を停止させての観覧となった。

  そして、正味2時間の会食。

話は尽きない。
尽きないだけに、時間が過ぎるのは早い。

参加された方々とじっくり語らうには、あと数時間がほしい。
次回お会いできるかどうかを考えると、初参加の方と語らう時間に特化してしまう。
よって、コアな方々とはすれ違いが多くなってしまう。
3ヶ月ぶりの再会ではあるが、なかなかじっくりと話せない切なさが増すばかりだ。

  そして私と言えば、日曜日の芸能ネタで盛り上がった(笑)。

意外に、そこに注目している読者の方が多いのにはびっくりだ。
特に、AKBネタ、演歌ネタ、クルマネタでの盛り上がり(笑)。

  「てっちゃんは何故AKBが好きなんですか?」

アイドルとしてのAKBへは実はあまり興味は無い。
私がAKBをネタにするのは、その存在価値にある。

  AKBの存在価値。

それが我々の世代にも共通する応援歌だからである。

  どうやったら部下達を勇気づけられるか?。
  どうしたら組織をまとめて強化できるか?。
  どうやって自分自身を活性化できるのか?。

そんな時に彼女らの歌を聴くと、勇気付けられ導かれていくのだ。

  そんな応援歌がずらり並んでいた。

ただし、最近の曲にはそれが少なくなっているのは残念なことである。

そんなことを語り始めたら、あっという間に30分が過ぎ去ってしまう。
そして、いつの間にか2時間半という時間が過ぎ去り、次回の幹事が決定され、お開きとなった。

今回は翌日のトレードショー見学の為に宿泊をし、コアなメンバー数人とじっくり話す機会に恵まれて、長い一日を終えた。

  次回は、3ヶ月後の6月に開催の予定です。





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2015年2月12日 (木)

自然界は春だが

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は2月12日。

  暦(こよみ)の上では立春も過ぎて春である。

しかし、しこたま寒い(笑)。
こちらでもまだまだ最低気温はマイナスである。

  しかし自然界では春の訪れを物語る商材が出回っている。

生わかめ、生かつお、菜の花、ふきのとう等々。
自然界では着実に春の訪れを告げる植物や海産物が水揚げされたり収穫されたり。

  しかし最低気温はまだまだマイナスを記録している。

このギャップを売場にどう導入するか。

  春の訪れを売場に表現しつつ現実はホットメニュー。

それが今の売場と人間達の暮らしぶりではなかろうか。
先週末の競合各社のチラシを比較してみると、大々的に「春の訪れ」をチラシに導入して春の商材を特集している企業もあれば、サラダとシチューでくくる企業、更には春の山菜とおでん鍋煮物でくくる企業と様々だ。

  逆に言うとこの時期に企業色が出やすい時期なのだろう。

旬の先取りをMDに掲げる企業、人間の体感温度をMDに掲げる企業、歳時記をMDに掲げる企業。

  そのMDの特色がチラシのテーマにダイレクトに反映される。

一時は、「チラシはお客様への招待状」と題して、そのテーマであったり特売品であったりを一番目立つ場所で展開し、お客様を迷わせないとい命題を掲げて売場作りをしていた時期もあった。
だから、テーマがなければチラシ商品の羅列で平場が決まってしまうという販売計画もありだったが。

  現代は、テーマを持って平場を計画する時代。

だから、チラシのテーマは各店の平場を決定づける根拠となり、数値動向に直結するテーマとなる。

  よって、そのテーマの持ち方で業績を左右するとも言える。

そして、各企業とも旬の先取りをこぞって競い合うようになっていった。

  まだまだ寒い季節なのに春を大胆にテーマとして。

確かに、自然界では春の息吹が芽生えているのだろう。
それを売場に提案して春を打ち出すのも良い。

  しかし、主と従を間違えてはいけない。

主はまだまだホットであり、従が春であろう。
その関係をどう売場レイアウトに落とすか。

  それを本部が「作」として提案しなければならない。

それを、52週MDと称して需要も少ないのに主として情報化するから間違った方向に進んでしまうのだろう。

  私的には、本格的な春の訪れは「ひな祭り」以降だろう。

ひな祭り以降から、サラダであり寿司であり刺身でありかつおでありの春商材がひな祭りの桃色と共に売場を彩る季節になっていくのではないだろうか。







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2015年2月11日 (水)

問題解決の能力

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


企業が店長に求める能力とはどのようなものか?。

  それは企業によって違いはあるだろう。

しかし、食品スーパーの店長を任せるわけであるから、その店舗から利益を創出させてくれることが何よりではあるだろう。

本来であれば、トップがそのお店の店長を務め自分が持つ資産をフル活用してその店舗から利益を創出してそこから企業の明日を創出してきたいと思っている筈だ。

  しかしいかんせん体は一つ。

だから、自分の分身としてその店舗でリーダーとなって商売を通して利益を創出させようとする。

その途中途中で競合店が出店したりトラブルが発生して思うような売り上げや利益が創出されない場面に際しても、なんとか自力で商売を軌道に乗せ利益創出を安定的なものにしてほしいと願っている筈である。

  その途中途中に出現する課題をいかに克服できるか。

ここに店長の存在価値があるのだろうと思う。
トップが1店舗1店舗に時間をかけて深く首を突っ込んでいる余裕は無い。
だから、そのお店の課題はそのお店の店長が中心となって解決してほしい。

  その為の店長という任命であり存在でもある。

その期待に応えられるかどうか。
そこに店長としての能力が問われるのである。

  それでは、課題とは何か?。

それは、最終的には利益を創出するという課題である。
それは、利益予算という数値目標であろう。

そして、その予算を阻害する要因を取り除く業務が具体的に立案され、具体的に店舗として行動され数値達成へ向けて組織的に運営させられるかが手腕となる。

更には、その為に適切な目標設定が具体的に設定されることが条件となる。

  そこに見る目のセンスが問われるのである。

それも店長の力量となろう。
いくら組織を巻き込んで店舗運営を図ろうとも、適切な目標や課題設定ができていなければ、いくら努力しても数値効果は発揮できない。

  打つ手の適切さが問われるのである。

その為には、状況を正しく把握する目が必要になる。
状況を正しく把握するということは意外に難しい。

  どうしても欲目がでてしまう。

自店の売場のほうが良く見えてしまったり、自社の商品のほうが勝っていると思ってしまったり、自分の部下の方が優秀だと思ってしまったり(笑)。

  如何に客観的に自分の周辺を見れるかという観点。

最終的には、この部分に素直さが求められるのではないだろうか。

  素直に自分を見れて素直に相手の話を聞けるか。

店長とは、このような人間の基本的な部分の軸がしっかりブレずに土台ができているかが最も重要なのだろうと思う。

そして、そのブレない視点とブレない言動と行動が、部下を率いる上でも重要な要素として表面化してくる。

  課題解決の為の手法は一つや二つではない。

まさに、その状況に合わせて解決手法は状況の数だけあると思われる。
その状況に合わせた素直な目で的確な具体策でリーダーシップを持って組織的に行動する店長。

  そんな理想に向かって自分を律していきたいものだ。





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2015年2月10日 (火)

チェーンオペレーションの定め

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


チェーンストアオペレーション。

  要は店舗運営のコピーを作ること。

同じ規模の店舗で同じレイアウト、同じ品揃え、同じ売上、同じ客層、同じ時間帯別売上、同じ営業時間、同じバックヤード等々。

  それらは全てハード面や外部与件面でのコピーである。

これらのコピーを作ることは意外に簡単なことだ。

従来の成功事例を凝縮して、それを標準化として機械的に一つのフォーマットに集約していけば良いことだ。

そしてそれは、企業のある有能な人材(トップや経営者)が一括して担っていけばいいことである。

  しかし店舗運営にはコピーが効かない。

フォーマットは存在はするが、そのフォーマットやマニュアルを運営するのは人である。

  特に小売業の場合は人の判断で全てが決まる。

だから、人の能力で現場運営や業績達成度合いが大きく変動しないようなフォーマット作りが標準化の焦点となる。

できるだけ、現場の経験値で左右されないようなフォーマットを開発して標準化をして、入社間も無い素人でも一ヶ月程度で既存店と同様の売場オペレーションが可能なようにオペレーションを具体化して機械化していく。

そうやって、大手企業は大手に成長していく過程で、このフォーマットを機械化して標準化していくことに成功して、急速に店舗のコピーを増やしていった。

更に、その過程の中で経営を揺るがす様々な時代の変化に対応して、従来の需要過剰の時代から供給過剰の時代の変化に対応して正しい商売の標準化を極めていったのだ。

  しかし、時代は進化していくものだ。

我々中小もそれに追随し、チェーンオペレーションを学び、大手に追いつく品揃えや鮮度に並ぶストアオペレーションを構築しつつある。

  逆に普段に特化した身近なお店への支持が高まった。

従来は成功しそのことによって拡大してきたマーチャンダイジングの変更に迫られてきているのだろう。

  その結果としての個店経営への回帰。

“やれるものならやってみろ”

そういう強がりと、ついにそこへ向かうかという不安が混じり合う。

  個店の強さは企業規模には関係無い。

要は、個店のお客様が判断することだから。
個店のお客様に支持されるというファクターをどれだけ個店が有しているか。
それは、店舗運営の中の個店経営の領域を店長以下が一致団結して取り組んでいるかどうかにかかっているかだら。

  そこに大手が動き始めるという怖さ。

それは、人材評価に大きく影響してくるだろう。

  従来は理解力のある人材が評価された。
  今後は課題発見と解決能力が問われる。

評価制度がそのように変更されたなら、大手は大きなパラダイムの変化が成し遂げられるだろう。

  益々、生きる領域を見出す時代になってきたということか。






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2015年2月 9日 (月)

トレードショー2015

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


毎年開催されている「スーパーマーケットトレードショー」。

  今年も明日10日から12日までの開催となる。

2年ぶりの参加となる。
昨年は所用により参加できなかった。
そして、それと機を同じくして「てっちゃん会」の開催となる。

  今回は11日(水)にトレードショーに参加することにした。

それは、てっちゃん会メンバーで宿泊するメンバーが居た為、どうせなら翌日はトレードショーに行ってみますかということで行動を共にすることにした。

  ちなみに、前日の10日は話題の店舗めぐりを考えております(笑)。

目的はいろいろあるが、トレードショーの過去開催のムービーを見ていたら、トレードショーの合計参加者数や業界毎の構成、スーパー関係者の職位毎の構成等がパーセンテージで載っていた。

  総合計参加者数 約8万人。
  スーパ業界関係者 約47%。
  内、経営者バイヤー比率 約56%。
    営業企画担当者比率 約25%。
    店長等店運営者比率 約 3%。
    店舗部門担当者比率 約 6%。

3日間合計で8万人の来場者。
確かに、あの人数は物凄いものがある。
狭い通路ではすれ違うのもやっと。
やはり、日本一の小売業界のトレードショーである。

そして、企業内での職位の割合。
経営者やバイヤー等、商品取引における決定権を持つ方の参加比率が圧倒的に多い。
やはり、商品取引が主な目的となるショーだけに当然の結果であろう。

  そして、なんと店長の参加比率はわずか3%(笑)。

これも、当然といえば当然の結果なのかも知れない。
店長として商品取引における決定権があるのは、店主=経営者の立場の方だろう。
チェーンストアの店長には、商品面での決定権は何一つ無い。

  あるのは人材採用と売場展開の決定権のみ。

しかし、取引した商品が確実のお客様の胃袋に収まるには、店頭での販売力が大きな鍵を握る。
そして、それを底支えしているのは、店舗での販売意欲の拠るところが大きいと考えると、バイヤーと店長の連動、意思疎通、共通認識等が絶対的に重要である。

  そう考えると、店舗運営者のこのような場への参加は大切だろう。

しかし、現実には、8万人の3%としての2400人の参加に過ぎない。
それでも、2400店舗の店長が参加しているということは、結構な店舗数の店長が来場しているというふうに考えることもできるのだろうか。

ただし商品を見て歩きながら、“あれも売ってみたい、これも売ってみたい”とは思うものの、叶わぬ夢に終わることを覚悟で来場しなければならない寂しさは拭えない。

だから、私の一番の目的は、商品知識を得ることを第一に考えている。

  教えて頂く、というスタンスで立ち寄っている。

そうすると、ブースの方もプロフェッショナルなわけだから本気になって教えてくれる。

  ここで得られた商品知識は大きい。

この商品の、一番のウリがわかるからだ。
それは、バイヤーの話を聞くよりも面白い。

  商品の奥深さを知ることができるからだ。

産地、海域、肥料、飼料、育成方法、栽培方法、味等の詳細な知識を得ることができる。

  それを販売時に言葉に添えて販売する。

そうやって、得た知識をお客様に使ってみることで、その反応を見ることができる。
その繰り返しが、その知識を知恵として活用するこに繋がるからだ。

  更には、人との出会い。

久しぶりに出会う人。
人の紹介で出会う人。
交流はあるが初めて出会う人。

等々、たくさんの出会いがある。

  そんな出会いも一年に一度のことである。






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2015年2月 8日 (日)

マスクの効能

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日、芸能ネタの日。

  ただし、ネタ切れでしたので別の話題で(笑)。

この冬初めての風邪をひいたようだ?。

  喉に違和感を覚えた。

どうも、喉がいがらっぽいので、女房に言って風邪薬を飲んで出社した。

  それと同時に、マスクも着用した。

私はどうもマスクは苦手である。

  まず新鮮な空気が吸えない。

どうも口内の吐いた空気を再度吸い込んでいるようで気持ちが悪い。
更に思いっきり吸うとマスクが邪魔をして吸った分の空気が口の中に入ってこないのだ。

  “どうも窮屈だなぁ〜”

そう思いながら、いつもマスクをしている。
確かに、外の空気がマスクの綿を通してマイルドにはなるのだが、ダイレクトな外気が吸えないのは居心地が悪いのだ。

それと、外見的にもよろしくないのではないかと心配するのである。
それは、マスクによって表情が半分隠れてしまい、自分の意思が相手に伝わらないのではないかと思ってしまう。

  目だけが異様に目立つからだ。

そして、目から下の表情が相手に伝わりづらく、目だけで相手を見ているような感覚になっているようで、相手からも自分が何を考えているのかがわからないのではないかと心配してしまう。

  “店長に話しずらい”

そう思われているようで不安なのだ。

  店長が何を考えているかわからない。
  店長に話しずらい雰囲気になっている。

そんな空気が漂っているのであれば、コミュニケーションという視点で言えばマイナスである。

それだけ、店長という存在は外見だけでみれば突出している存在である。
だから尚更、店長という存在を短に感じさせる雰囲気作りは自分の意識以上にしておくべきなのだ。
そういう意識を過剰なほど持っていなければ、部下は近づいてはこない。
部下が近づかなくなると、もっと末端のお客様情報や商品情報、そして売場での商品動向等も店長の耳に入らなくなってしまう。

  店長が思う状況と現場の本質は違うものだ。

いくら店長が外見から把握しているつもりでも、内面から見ている担当者との現場での距離感はまた違うものである。
そして、部下の把握している状況からその課題を解決していけるのは店長のみである。

  部下の超えられない壁。

それを店長という存在を通して外部に働きかけるのも店長の仕事であり、そこから部下との信頼関係が構築されるのだ。

だから、店長とコミュニケーションが取りづらい環境は撤廃しなければならない。
そんな思いでマスクをする自分を見てみると、やっぱり話しずらいオーラが満開である(笑)。

  早く風邪を治すか、風邪を引かないことがベストなのだろう。



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2015年2月 7日 (土)

スピードの代償

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


ますますスピードが求められる時代である。

  状況の変化に対してスピードを持って対応する。

また、スピードを持って組織変革や業務改革を遂行していかなければ状況に対応できない時代。

しかし、それを阻むものも組織内には存在する。

  スピードある行動に対しての代償。

スピードある行動とは、トップから末端に至るまで、今現在存在するパラダイムを否定、または一部否定して変更する行動を伴う。

  要は既存のルールに逆らう行動でもある。

それには、新たなルールの組織内での容認という儀式を経て、新たな行動が組織内で認知され組織内で行動が変わっていくという過程を経る。

しかし、行動がスピーディーであればあるほど、上記の過程を踏まずにパラダイムの変更を要求する場面も多々あろう。

  そこに組織内での衝突が発生する。

スピードを持って行動するということは、ある程度の答えが見えているから、その結果を求めて行動するのである。

  要は、数値達成を求めてよりより選択の結果の行動。

しかし、その行為は従来のパラダイムから外れた範疇の行動となる。
そこに、従来の範疇内でモラルを考える人間たちとの衝突が発生する。

  お互いに組織を守るための思考からの衝突。

それは、組織全体を一つの範囲として捉える本部機能と自分が手がける1店舗を範囲として捉える店舗との意識のギャップとしても反映される。

  全社が同じ行動を取ることを前提とする本部機能。
  個店が個店状況に応じての行動が前提の店舗機能。

そこに、個々人が取る行動のスピードに大きなギャップが発生する要因となる。

  これがスピードを持って行動する人間の注意すべき事項である。

これが従来から存在するチェーンストアオペレーションのパラダイムである。
そのパラダイムを一部解除する動きが大手チェーンストアから発信されている。

  7&Iグループ。
  イオングループ。
  ユニーグループ。
  
等々。

チェーンストアオペレーションとしての強さと個店の状況に合わせて行動できる強さ。
結局は、地域でのその店舗の支持は個店の競合店との関係が全てであり、どの競合店とぶつかるかで個店の対策は異なるということである。

この部分に、チェーンストアオペレーションに徹してきた企業の弱さの側面となってクローズアップされてしまったのだろう。

しかし、大手企業はチェーンストアオペレーションのメリットもデメリットも知り尽くしている。

  その企業が個店経営に再び戻る。

大きなパラダイムの変化がもたらされるだろう。
そのパラダイムが末端まで周知された時に、どのような化学反応が起こるのか?。

  そこに恐怖を感じるのである。








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2015年2月 6日 (金)

人間の幅

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人間、いろいろと経験をすると見えてくるものがある。

  人間の幅。

よく、あの人は幅の広い人だ、と表現されるときがある。

  幅のある人(幅の広い人)。

これはどういうことなのだろうか。

人間は、母親のお腹から生まれ、その家庭で育っていく。
当初は、母親の家庭がその人間の幅となる。

そして、隣近所の住民の方と触れ合い、同じ地域の同年代の子供たちと遊び、学校で学んでいきながら地域という幅が広がる。

そういった経験を通しながら、他者との関係を結びながら成長していく。

  家族内の価値観から地域住民との価値観の広がり。

更に、趣味や学校、クラブ活動等を通して色々な場面での行動を通して経験を積んでいく。

私がもし人生を振り返ることが出来るのであれば、小中高校時代にもっと世間に触れていれば良かったと後悔する。

あの頃に、もっと親から独立して自分でいろいろな経験をしておけば、その後の大学時代以降に自ら積極的に幅を広げる生き方を選択していたろうなぁ〜と思うのである。

そして、やはり就職してからの経験は自分が就業する業界内での経験がほとんど全てになっていく。

  スーパーマーケットという業界内の経験。

売る力、売れる力学、組織力としての売る行為。
そのような経験を次から次へと積んでいく。
それは、数値や業績という力学が働いてくるから、否応なしに付き合っていかなければならない。

  その力学のおかげで急速に経験が深化を遂げる。

しかし注意しなければならないのは、組織内でもいろいろな職位という部分での経験が重要になってくる。

  部門担当の経験。
  店舗運営者の経験。
  商品担当の経験。
 
等々、商品供給側、商品販売側、人事、総務等々の部署での経験は有意義だと感じる。

  特に商品部と販売部の経験は重要かもしれない。

商品を販売する側の経験で売る技術を養い、商品を供給する側の経験で売れる商品の本質を知ることができる。

更に、両方を経験することにより、こだわり商品が現場で如何に受け入れられ、その商品の魅力をお客様に訴求できるかの一連の流れを把握し提供することの本質も理解できる。

  結果として、どんな状況でも適切な対応ができる。

どんなマニュアルを用意しても、全く同じ状況は無い。
その微妙な状況の違いから、全く違う対応をせざるを得ないのがこの世の現実。

  その状況の違いを認識してその場で適切な判断をする。

これは、都度経験を積んで人間の幅を広げておかなければならない。








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2015年2月 5日 (木)

人事異動の季節

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


毎年のこの時期。

  人事異動の季節である。

今年も、2月が到来した。
大方の企業では、2月前半での人事異動が発せられるのではないだろうか。
ただし、新店によっての人事異動のほうが現場にとっては大幅な異動となるため、新店開店に伴う人事異動がらみのほうが規模の大きい異動となるのも事実。

特に中小の場合はその方がガラッと入れ替わる人事異動になりやすい。
とは言っても、本部機能の中での異動のこのタイミングとなる。
当社も新店に伴う人事異動が発令された。

一昨年異動してきた私は、まだまだ結果を残しておらず(笑)、今年もこの店舗で精進しなければならない立場である。

  同じ店舗で2年目。

今年は、結果を求められる年であり立場となる。

  初年度で新天地に慣れながら手探りの試みを図る。
  2年目で地域特性を活かした商売により結果を出す。

それが、この世界での常識であるし、自分自身にとっても結果を残せるだけの初年度の試みと今年の対応策を承知しているつもりではある。

  そこに人事異動という部下の異動が発生する。

“この部下と今年はこんなトライをしていこう”

そんな目論見が部下の人事異動で崩れてしまう場合も多い。
それも含めて、結果を求められるのが店長職というものだろう。

  昨年は4月から消費税が5%から8%に引き上げられた。

直後からお客様の消費行動が大きく変化した。
更に、人員不足から採用や人材育成による従業員の入れ替え等。

  この一年で店内人員大幅に入れ替わった。

それも含めて人員的な一人一人の顔が見える従業員の仲間達の存在。
そんな人材に支えられながら、今年の営業方針や店舗コンセプトを育成していく中で、ある程度の結果は見込めてくる。

そのような過程を経て、数値結果を出していくのが2年目、更に3年目であろう。

  そこに人事異動が絡んでくるのがこれからの季節。

如何に、異動者をその世界に巻き込めるかにかかってくる。
そんな店長の意図など何も知らないで異動してくるわけである。

  どんな想いで今年の上半期を迎えるか。

その意図をしっかりと伝えるのが当面仕事と役割となろう。
だから、昨年後半から今年にかけては、「最強メンバーで臨む年末」と思って常にイベント時の売場を作ってきた。

  “このメンバーとこのイベントをやるのはこれが最後”

常にそう思うことで、妥協の無い売場作りの為の打ち合わせに繋がっていく。

  そして、後悔も無い。

そしてまた、新たなメンバーがやってくる。
その新たなメンバーで、また最強チームを作っていく。

  そんな季節が、また巡ってきた。






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2015年2月 4日 (水)

現場に立つ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある店舗をMRした。

  かって属した企業の後輩が店長を務める店舗。

お互いに副店長時代には、合同展開や平台展開等を競い合ってネットの投稿し(イントラネット)売場自慢をした仲でもある。

その後お互いに店長に昇格し、私は転職したが彼は新店の店長を幾度かこなしてきた。

  企業内でも信頼の厚い店長である。

水曜日でもあり、まさか休日だろうなぁ〜と思いながら彼の店舗に足を踏み入れた。

  地場野菜コーナーが圧倒的な白菜の単品量販をしていた。
  トマトコーナーにこれでもかという関連販売の数々。
  果実売場は地元の苺をフルアイテムで品揃え強調。
  鮮魚売場ではぶりの分厚い切身でお客様を圧倒。
  精肉では500円以上の単価で商品の魅力満載。
  ワイン売場では・・・。

等々と、魅力ある仕掛けが満載。
当然、お店の活気も見事なものだ。

  開店以来毎年110%で伸びているという。

そして、店内を一周したところで、彼に出くわした。

  彼はデイリーの売場を布を片手に清掃しながら陳列手直しをしていた。

“出来る店長は常に現場に立っているなぁ〜”

自戒も込めて、改めてそう感じた(笑)。
意外に店内でお目にかかれない競合店長が多いものだ。
最近出店したお店の店長なども滅多にお店で見かけない。

「おぉ〜っ、久しぶり。」

  「師匠、今日はお休みですか(笑)。」

彼は、私をいまでも師匠という(笑)。
そんな師弟関係を、今でも持ってくれているという嬉しさ。

  コーヒーでも。

ということで、コーヒー片手に話しを聞くことができた。

  自分が先頭切って掃除や挨拶していること。
  地場の農家さんへの声がけで伸ばしていること。
  コンセプトを店舗一丸となって実践していること。
  安売りに終始せず商品価値で販売力が付いていたこと。
  売上好調がモラルダウンになる危機感を持っていること。
  
等々の内容の聞くことができた。

  更に、彼は続けた。

次に新店を任命された時は

  商品部の各部門のトップに計画させたい。

そんな事を話していた。
各商品部のトップに、自分が作りたい売場をそれぞれ計画させること。
そして、それらをまとめて、自分のお店のレイアウトに落としてスペースアロケーションを描くこと。

  部門のスペシャリストは自部門の最高傑作は作れる。

しかし、店舗トータルとしてまとめようとすると、偏りが出てくる。

  そこを自分が店長として組み合わせたい。

そうやって出来上がった新店を開店してみたいという。

  まるで事業部長のような発想ではないか(笑)。

そんな楽しい話しをしながら充実したひと時を過ごすことができた。

  店長としてのあるべき姿。

他人の姿からもう一度考え直すことができた。





  
  

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2015年2月 3日 (火)

節分に想う

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は節分、恵方巻きを食べる日。

  いや違う、豆まきをして邪気を追い払う日である。

そして、年の数だけ蒔いた豆を食べるのである。
それは、平安時代からの習わしで、豆は「魔滅(まめ)」に通じ、無病息災を祈る意味から、大きな声で「鬼は外、福は内」と叫びながら豆をまいて無病息災を祈るのだ。

  それが長い歴史の中で脈々と続いてきたわけだ。

平安時代からの習わし。
よって、節分での豆まきとは800年からの歴史のある行事である。

  一方の恵方巻の由縁はいつからなのか?。

それはごく最近の大正時代かららしい。
お新香の漬かる時期である節分に、お新香をまいて海苔巻にして恵方を向いて食べて演技を担いだらしい。

  これが恵方巻きの始まりだとすれば歴然の差。

恵方巻きとはごくごく最近の習わしである。
それが、なぜここまで全国的な行事になってしまったのか。

  それはセブンイレブンの全国展開からである。

それが1998年の事。
今からわずか17年前の事。

  恵方巻きというネーミングもセブンイレブンが名付け親。

そこから一気に全国区にのし上がっていった恵方巻きの習わし。
そしていつしか、寿司部門で一年で一番売上を誇る日となってしまった。

  なぜか?。

これで夕食が済ませられるから。

  日本人の大好きなお寿司。
  巻き寿しだから大人から子供まで。
  家族揃って絆も生まれる行事。
  
今や、豆まきの代わりに恵方巻きを丸かぶりして無病息災を願うという、豆まきの代替えとなった感がある。

  そんな節分の大きな商戦となった巻き寿し。

店舗によっては一大イベントとして、各部門から応援を集めながら店舗一丸となって取り組むお店もあるだろう。

  そして年々豆まきのイベントが薄れていく。

こちらの地域は豆まき用の豆を使っての地域料理があるため、福豆に関しては未だに大きな需要があるが、その他の地域ではどうなのだろう。
おそらく、年々需要は落ち込んでいるのではないか。
しかしその逆に、豆まき用の豆ではなく、おつまみ用やお子様用の甘い豆菓子も同時併売して、そちらの需要が高まっているのも事実である。

  2月3日の節分。

我々がこの業界に入社した当時と比べると大きく様替わりしたした節分である。

  かってはイワシと豆に凝縮されたイベント。

だから、あまり大きな盛り上がりがあったという記憶が無い。
しかし今や、一年で一番お寿司を食べる日と化してしまった。

  それもコンビニの仕掛けによって。

今後も何が流行り何が衰退するのか。
その嵐を巻き起こすのか、嵐に乗って羽ばたくのか。





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2015年2月 2日 (月)

安定した円安

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


円高から円安に転じて役2年。

  いろいろな影響が出ている。

特に、我々食品スーパーでの影響としては、輸入品の高騰が挙げられる。

  輸入フェアーなる企画がすっかり影を潜めた。

輸入品が2割高に高じたわけであるから、円高を利用した輸入品のお買い得市はやりずらくなっているのだろう。

かっての価格から比較した場合の安さ感が出せない状況は厳しい。

更に、原材料や飼料の高騰により、結果的に食材が高騰していくる。
そんな構図がこれからの日本を取り巻いていく。

  ますます価格に対する意識が敏感になっていく構図。

そんな中で我々は店舗運営と商売をしていく環境になっていく。

  ますます価格という軸から離れていかざるを得ない環境。

なぜなら、原価引き上げに応じざるを得ない状況が津波のように押し上げてくる。
そうなれば、適正利潤を得るためにも価格引き上げをせざるを得なくなる。

  しかし単純に価格引き上げだけに終始すればお客様が離れていく。

お客様が納得していただける価格引き上げの仕方をしなくてはならない。

  納得感のある価格。

そこに手を打てるかどうかがお客様が離れていくかどうかの瀬戸際。

  商品価値を高めた結果としての値上げ。

そこに、お客様は価格差を図る尺度は消えてしまっている。

  あるのは、美味しそうだから食べてみたいという価値の高まり。

旧価格と新価格との単純比較を如何に破壊できるか。
それが出来るか出来ないか。

  そこが支持を得るか離れるかの分かれ目となる。

円安は、当面安定して続いていくだろう。
ということは、いろいろな食材の価格高が続いていくことになる。
そういう環境の中で、お客様の支持を失うことなく売上を上げていくにはどうすべきか。

  それも含めて客単価を如何に上げていけるか。

先日の記事の続きとなるわけだ。

  今年の値上げラッシュ。
  再来年の消費税値上げ。

同じ商品がどんどん値上げされていく。

  我々は納得感のある商品を開発していく。

その追いかけっこを続けていけるかどうか。

  ここが正念場か。







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2015年2月 1日 (日)

卒業記念

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日から2月。
 
  そして本日日曜日の芸能ネタの日。

今日は、kazuさん得意のakbネタです(笑)。

  akbの春の新曲が発表された。

今回のセンターは、共に初期メンバー(1期と3期)の小嶋陽菜(こじはる)と柏木由紀(ゆきりん)のダブルセンター。

  *愛称も併記して初心者にも優しい芸能ネタにしております(笑)。

これはもう明らかに「卒業記念」である。

  いつ卒業宣言してもおかしくない二人。

こじはるは昨年の総選挙にて模擬卒業宣言している。
ゆきりんも人気実力そしてソロとしての活躍から、いつ卒業してもおかしくない存在。
ましてゆきりんにとって、akbでのセンターはデビュー9年目にして初めての経験。

  よって、「卒業記念」の思い出センター。

もともと、akbの春歌(2月〜3月)のテーマは「卒業」。

過去の春歌を紐解けば、

  2008年 〜 桜の花びらたち2008(前田敦子)
  2009年 〜 10年桜(前田敦子&松井珠理奈)
  2010年 〜 桜の栞(前田敦子&高橋みなみ)
  2011年 〜 桜の木になろう(前田敦子)
  2012年 〜 GIVE ME FIVE!(前田敦子)
  2013年 〜 So long!(渡辺麻友)
  2014年 〜 前しか向かねえ(大島優子)
  2015年 〜 Green Flash(小嶋陽菜&柏木由紀)

従来から、春ソングは卒業がテーマ曲だったのだ。
そして、今回は失恋ソングらしい。
しかし、センターを務めるこじはるとゆきりんは近々卒業が噂されるメンバー。

  ここにこの曲の意味深さが出てくるのである。

卒業ソングではないものの、卒業メンバーがセンターを務めるシングル。
それも、あまりセンターに抜擢されない二人。

  とは言っても、二人とも人気は抜群。

いままではどちらかというと、二人ともキャラがかぶっていて同時にスポットライトを浴びる機会は少なかった。
今回初めて二人で同時のセンターを務め、同じスポットライトを浴びることとなった。

  “この二人の相性はどうなのだろうか”

この二人がダブルセンターになることによっての話題性は?。

  それは二人の卒業への道。

それはakbにも二人にとってもメリット抜群だろう。
そんな意図が見え隠れする今回のダブルセンター起用。

とは言っても、二人を押すファンにとっては長い間の夢ではなかったか。

  特にゆきりん推しにとっては涙モノのセンター。

akbをこれから背負うメンバーの先出しセンターではなく、これまで十分に背負ってきたメンバーのセンター起用。

  それは本人たちへの労いとファンへの感謝の意。

そう考えるべきだろう。
いよいよ、そんなakbの春の新曲が流れていく。





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