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2015年1月14日 (水)

男女に見る競争社会

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人事制度と給与体系。

  従来からの日本型人事制度が崩壊して久しい。

    終身雇用。
    年功序列。
    企業内労働組合。

上記の3つの制度は、日本型経営システムの3種の神器として高度経済成長を支えてきた。

しかし、日本経済はバブル期を経験し更にバブルの崩壊と、失われた10年を経験していく。

そんな中で、上記の3種の神器も崩壊し、能力主義の名の下にリストラが横行し年功序列から能力給に切り替わり、ごくわずかの賃金上昇者と多くの賃金停滞者に区分けされ、結果として職場のモチベーションが下がり、能力主義を軸にした各種制度も停滞気味となってしまった。

  なぜか?。

女性の社会進出という現象が同時に発生したためであろう。

  男女雇用均等法により働く女性の増加が発生した。

ご主人だけの給与では家計が厳しく、また企業としても働き手としての女性の活用が活発になり、女性が企業内で重要な地位を占めるようになってきたため。

男性と女性が比率的に同程度か女性の比率が高い比率で混在する企業内の労働比率になってしまった現場。

そんな比率の中で、能力主義だけが先行してしまったことによる労働意欲の喪失が発生したのではないか。

  男性にとって能力主義は合理的である。

しかし、女性は本来は平和をこよなく愛する性質を持つ。
そんな世界観を持つ女性の中に、能力主義という合理性が受け入れられるのだろうか。

  女性の世界観の中には平和あり平等があり保守がある。

更に、日本古来からの農耕民族としての和の世界観。
それも由来しての、日本という民族の中に存在する世界観。

  そんな世界観が従来の3種の神器によって働く意欲を掻き立てられてきた。

男性はそれでも就業に関する合理性を頭では理解し受け入れる土壌があるが、女性にはなかなか馴染めない制度だったのかもしれない。

最近ではそれでも能力主義を受け入れる女性も存在し始めてきたが、とはいってもそれはごく一部の方である。

そして、現在の学校教育の柱にも、競争という軸が薄らいできているのだろう。

  益々、能力を軸にした競争というキーワードが失われつつある。

そんな世情の中で、競争原理を背景にした能力主義を軸にしようとしても定着しないだろう。

日本という国では、個人プレーの承諾よりも団体プレーの奨励のほうが受け入れやすいし、その奨励によって個人の能力が発揮されやすい。

  競争原理の導入。

それは、欧米では成功した人事制度なのだろうが、我が日本で成功出来ない事情は上記のような日本人特有の世界観からもたらせれているのだろう。

  狩猟民族と農耕民族。

この日本での世界観は和の心。
和の中での世界観に自分の存在価値を見出す民族。

  それが日本人だ。

自分の存在によって、和が保たれる。
自分の存在によって、和が強くなる。

そんな世界観に自分の強みを見出し価値観を見出す民族。

  それが日本人だ。

そして、そんな日本人が私は大好きだ。


PS
今回の記事は、女性によって能力主義が妨げられているという内容ではありません。
あくまでも、日本という土壌と女性という特性の融合により、能力主義が受け入れやすい環境にあるのか、それともそれ以外の世界観の採用で強みを発揮できるかどうかの視点として論拠しているものです。





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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
個人個人をどう評価するか。
最終的には、個人のモチベーションを高めるための評価制度と認識しないと、単に欧米諸国と同じ制度になってしまう。
如何に日本的な制度を導入できるか、だと思います。

投稿: てっちゃん | 2015年1月16日 (金) 07時36分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
効率化を推し進めながらも、この業界は人だとも言われている。
人の意欲ほど最大の効率は無いと思いますが、それを測定する手法が未だに見当たらない。もどかし限りですね。

投稿: てっちゃん | 2015年1月16日 (金) 07時12分

男性と女性ではなんだかんだ言っても働き方が違うと思います。全く同じ人事制度で評価すること自体に無理があるのかもしれませんね。『なんとなく昔から』の考えから脱却し、企業それぞれに制度の見直しが必要なのでしょうね。

投稿: かわらい | 2015年1月15日 (木) 22時43分

時代は変わったと言えばそれまでなのですが、連帯感や団結力の強さが日本人の強さであると私も思うのですが。チームワークとか連帯責任なんて言葉も死語になる日も来るのでしょうか。会社が望む管理職像もホワイトカラーに長ける人物。同じ釜の飯を食う覚悟をトップが示さねば現場はどんどん殺伐とした物となりましてや女性にそのような職場が受け入れられるのか?時代の変化の一言では済まされない事と思うのですが。商売の原点は人との繋がりや信頼感であり個人プレーだけではなし得ない物ですし団結力のなかで男女の本質を伸ばせる仕組みがある企業は伸びていくと思います。もちろん対局として徹底的に効率化、工場化に向って成長する企業もあるのでしょうが個人的には受け入れられません(笑)。

投稿: dadama | 2015年1月15日 (木) 08時47分

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