ポテトショック
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
ケンタッキーフライドチキンが、主力品であるフライドポテトの販売を一時中断していた。
年末年始のこの時期に相次いで販売中止の発表。
理由は、北米西海岸における港湾ストライキが長期化しているという。
“ストライキがこれほどの影響を与えるのか!”
そのストライキによって、ケンタッキーフライドチキンの主力品であるフライドポテトの販売を中止せざるをえないほどまでの影響を与えてしまう。
しかしそれはジャガイモの輸出だけの問題ではなかった。
それは、北米で生産されているカナダ産の豚肉等にも影響を与えているらしい。
それによって、当社も影響を受けているほどである。
ストライキの影響力。
それが、日本国中に多大な影響を与えている。
ストライキ。
そういえば、これから3月にかけて日本では「春闘」の時期となる。
かっては、春闘の時期にストライキを起こしてまで労使交渉をしていた時代もあったが、最近はほとんど聞かなくなった。
それから比べると、欧米の労使交渉との差が歴然である。
何故なのだろうか?。
欧米諸国と日本との労使の関係の違いなのだろう。
向こうは使用者と労働者が明確に区別されている。
こちらは労働者の一部が職位を変えて使用者となる。
欧米は使用者として雇用されれば、そのまま使用者として不動の地位で仕事をする。
労働者も労働者として雇用されれば、使用者に転換することなく労働者のままだ。
だから、明確に自分の主張を通して時としてストライキという行為に及ぶ。
行動に出るということだ。
しかし、日本の雇用形態は違う。
日本では初めはほとんどの人間が労働者として末端からスタートするのが一般的。
その後、仕事をしていく中で力量に差が出たり労働意欲に差が出たりしながら職位を変えていき、最終的には労働者の中から幹部や社長が使用者として転換していく。
お互いに知った仲での労使交渉。
だから、お互いに「なぁ〜なぁ〜」の世界で決着してしまう部分もある。
会社の立場と労働者の立場をお互いに理解しあっている。
そんな側面が見え隠れするのがこちらの労使関係ではないだろうか。
それが日本人(日本企業)の強さでもあり弱さでもある。
だから、なかなか問題の本質にたどり着かず、たどり着いても後々の事まで含めて解決に至らないところがある。
しかし、決定的な分裂にも至らない。
所謂、落とし所で決着してしまう不思議さ。
それが、なかなか欧米諸国には理解出来ないのだろう。
しかし、それはどうやっても変えられない部分であろう。
それよりも、そのことをどう取り入れるか。
それとも、そんな時代はもはや終わってしまったのか?。
| 固定リンク
コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
現場には現場特有のマネジメント(信頼の為の義理人情)があり、なかなか標準化できない個別の対応力が幅を利かす場ですからね。
ただそうは言っても、個別のマニュアルではない仕組み作りはできると思います。
現場が意思をもって行動できる仕組みが現場を強くしていくのではないかと思います。
投稿: てっちゃん | 2015年1月28日 (水) 10時01分
かわらいさん、コメントありがとうございます
組合の無い組織も多いと思います。
そんな中での従業員の労務管理とモチベーション管理。
販売面と同時にこちらにも配慮して組織力を高めていく。どちらも競争の世界ですね。
投稿: てっちゃん | 2015年1月28日 (水) 09時35分
つまり
異物は混入するなってことですね
わかりません
投稿: | 2015年1月27日 (火) 22時46分
日本特有の労使関係、日本の文化とも言える労使関係に欧米のチェーンストア理論はハードやシステムには通用しても、人対人が介在する現場では成り立つのかとふと考えさせられました。商道徳も国際化とは言え現場では日本特有の義理人情が尊重されると思いますし、お店で伝える事がお客様の信頼・支持を得られていくのではと思います。
投稿: dadama | 2015年1月27日 (火) 22時02分
まだ労働組合のない当社、必然的に使用者側が強くなりますね。健全な労働環境でないと人員確保も難しくなると思うのでなーなーでも組合はあったほうが良いと思います。
投稿: かわらい | 2015年1月27日 (火) 21時55分