お客様心理
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日は、「コトPOPの本」について記した。
モノからコトへ。
このことは、まさにお客様の心理を追求することでもある。
お客様心理。
一歩視点を変えれば、我々もお客様としてあらゆるものを購入する側に立つ。
販売者側の視点とお客様側の視点。
この二つの視点を組み合わせて、お客様に近づいた購入動機を刺激する。
これが、コトPOPを書くときの大きなポイントとなる。
その立場に一番近いのがパートさん達である。
それは、販売に携わる従業員という立場と、一歩職場を離れると家庭の主婦という立場の両立をさせているのがパートさん達なのだ。
家庭では販売している食品を消費する立場。
この消費する立場から出てくる消費の知恵が、コトPOPには大いに役立つのである。
我々の業界は、この消費のプロ達が多く働いている。
この存在は心強い。
しかし、それを理解してその能力を大いに引き出している企業は意外に少ない。
パートという狭い範囲の仕事の領域に区分けして、品出しをさせたり商品製造をさせたりしてはいるが、その狭い範囲の能力を引き出しているにすぎない。
家庭で消費する商品
仕事で販売する商品。
この二つが同じ商品であるならば、販売するものが同時に消費もしている。
それも、日々創意工夫しながら、より美味しく消費しているのである。
その消費に知恵をどう引き出すか。
それが本来の店舗マネージャーの最大の仕事なのではないか。
お客様心理、と大上段に構えて、新たな文献を漁る必要はない。
すぐ近くに最大の消費のプロが働いているのだから。
この存在を企業として組織的に活かしていく風土が企業の強さであり店舗の強さになっていくのだろう。
今回の山口先生の著書にはそのことがしっかり記載されている。
だから、その主婦の方が一番伝えたい情報がコトPOPであり、お客様心理をくすぐる情報であり知恵なのである。
コトPOPとは、単なる情報ではない。
販売と消費を兼任する人が、お客様に共感を持って受け入れて頂ける感動の情報なのだ。
それを、より絞った表現で一発で伝わる販促媒体なのだ。
パートさん達が自分の取り扱い商品を自分のコトPOPで販売する。
そして、通常よりも大量に売れていく。
自分のコトPOPがお店にお客様に役に立った。
この感動は、体験したものでなければわからない。
そんな感動の場に、我々店舗運営者が導いていけるか。
そこに我々の未来が隠されているのかもしれない。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
誰かさんの「ギリギリの義理チョコ」のように、まず自ら泥をかぶってみることも必要かもしれませんね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年1月24日 (土) 00時34分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
仕事とは得手不得手の人の集まりから役割が決まり、自分の役割で周囲から評価されて仕事が面白くなる。
そこを満遍なく引き出せるかどうか。
綱引きは続きますね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年1月24日 (土) 00時31分
本の反応、上々のようです。興味のある方からどんどんやってもらいたいですね。
投稿: かわらい | 2015年1月23日 (金) 22時57分
コトPOPがお客様んの琴線に触れた時の破壊力は絶大ですね。但し人間、何事にも得手不得手があるのも事実。特にパートさんにお願いする時には留意が必要ですね。仕事に対する公平性・・・中々難しい課題です(笑)。
投稿: dadama | 2015年1月23日 (金) 21時32分