ジャパンブランド
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、NHKスペシャルで「ジャパン・ブランド」を放映していた。
なぜ、この放送を録画したか?。
自社からのお達しがあったから(笑)。
それは、自社が属する企業グループで毎年開催される、チェッカーフェスティバルの模様が取り上げられる為、その教会から放映の案内があり、それが店舗に伝わってきたわけだ。
ジャパンブランドでチェッカーフェスティバルが取り上げられる。
チェッカーフェスティバルとは、チェッカーコンテストのこと。
参加企業のチェッカー1名が、お客様役2名の方に商品のスキャニングとお客様との会話等を交えて演技をし、その演技力を問うコンテストのことである。
要は、そういう訓練や競技を競って、おもてなしの技術を高めていくというジャパンブランドの向上の取り組みが放映されるというものだった。
そして録画した番組を見ていると、星野リゾートの星野社長がジャパンブランドを持ち込んで、外国のリゾートを手がける様子が放映されていた。
従来のリゾート地でのおもてなし。
それは、ヨーロピアン方式で、現場の従業員はトップからのマニュアル通りに寸分の狂いもなく接客をすることを強いられてきた。
それはそれで理にかなった接客の方法だったのだろう。
しかし、星野リゾートが手がけるジャパンブランドのおもてなしとは。
現場の従業員が自ら考えて行動すること。
現場で常にお客様と接している従業員が、一番わかっているという発想。
そして、お客様と従業員の関係を「主」「従」の関係で捉えるのではなく対等の関係として、より身近にお客様を想い接すること。
ここにおもてなしというジャパンブランドが潜んでいるのだ。
自ら考えて自ら行動する。
それが、ジャパンブランドだとすれば、今のこの業界のジャパンブランド的発想はチェーンストア理論とは逆行しているのではないか。
そんな風に思ってしまった。
チェーンストア理論では、全店舗が統一的なオペレーションを構築して一つの知識で全店舗が運営できるマニュアルを遵守することで、統一的な教育によるコストオペレーションを実施して店舗数を増やし、少ないコストで他店舗経営ができるとする理論である。
しかし映像のジャパンブランドは、その場その場で一人一人が、目の前の状況に最善を作るにはどうするかを、自ら考え自ら行動することを提唱している。
そして、自ら考え自ら行動することで働く従業員が生き生きと就業する姿が映し出される。
一人一人の知恵。
その現場での知恵が、オリジナリティーとなり、地域性となって宿泊客を大いに喜ばす。
旅行とは地域性に触れる事。
画一的な接客だけなら、どこにいても同じ。
なぜ、その地域へ訪れるのか?。
それは、その地域の地域性に触れ、別の世界に身を置きたいから。
だから、そんなお客様の為に、現場で接する人間が対等の関係で相手へのおもてなしを実行する。
そんな思いで見ていたら、自ら考え自ら行動することほど理にかなった手法なのだということが見えてきた。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
録画していましたが、残念ながら消去してしまいました(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年11月19日 (水) 19時02分
かおるさん、コメントありがとうございます。
組織を突き動かす、力、知恵、意志。
これはもう我々凡人は、組織でその地位で苦悩しながら身につけていくしかないのだと思います。
しかし、真摯な態度は絶対に崩してはならない。真摯さほど部下の判断基準なのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2014年11月19日 (水) 19時01分
自ら考え自ら行動する。正にそのような集団でなければ生き残れない、そう思います。その手法が今回の番組で放送されたんですね。残念ながら見てません。誰か録画してるかな?(笑)
投稿: かわらい | 2014年11月19日 (水) 17時46分
かおるです。
今の組織では、dadamaさんの書かれているようなことを、まさに自分が形にしなければならないのだと思っています。
そのために組織を突き動かしていく力がほしい、知恵がほしい。
なによりめげず成し遂げるまでやり続ける強い意志がほしい。
痛切にそう思います。
投稿: かおる | 2014年11月19日 (水) 17時24分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
地場スーパーでの買い物は地元の方の普段の暮らしに基づいた品揃えが満載ですから、ある意味その地域を知る早道でもあるのでしょうね。
先日もある見知らぬお客様から、お土産用の餃子の有無を聞かれました。そう考えると我々が思う以上に地域名産の品揃えを強化していく必要があるのかと思いますね。
投稿: てっちゃん | 2014年11月19日 (水) 09時53分
先日旅行に行った時も、私は必ず地元のスーパーに立ち寄ります。お土産屋や大手スーパーに行くより地元の旨いもんが値頃で手に入りますから(笑)。チェーンストア理論は大量消費時代、国民総中流化の環境では素晴らしい理論であったと思うのですが、少子高齢化、個食の時代においては、企業のマスメリットを活かした価格優位性が強い企業でしか通用しなくなるのではないでしょうか。健康、安心、おもてなし、思いやり、温かみ・・・本来日本人が持ち合わせる繊細さの琴線に触れる企業姿勢がとても大切になってくるのだろうと思います。
投稿: dadama | 2014年11月18日 (火) 21時51分