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2014年11月 7日 (金)

避難訓練

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、避難訓練を行った。

  年に2回の実施。

防火管理責任者としての義務でもある(笑)。
私がここの店舗に赴任してきてからは、2回目。

一度は自前での実施。

  そして今回は消防署を巻き込んでの実施。

また、年に一度は消防署の査察もある。

  地域の消防署との関係。

密接である。
だから、いい関係を結んで起きたものだ。
査察に関しては、従来からの指摘事項は完璧に潰しておく必要がある。

  避難通路の確保。
  防火設備の確保。
  機械室等の確保。

要は、火災発生時に避難や消防を妨げるものを全て撤去しておけるかが査察の視点。
このような部分は、常日頃から整理整頓し、従来の消防署の指摘事項を理解し消防経路を確保しておけるかがポイントとなろう。

そのような部分を抑えて査察を迎えると、消防署の方からの指摘も少ない。
そんな関係の中で、今回は避難訓練を実施した。

  流れをまとめ、役割を決めて事前打ち合わせ。

特に、避難訓練に際しては、重要な役割を全て正社員が抑えてしまいがちだが、今回はできるだけパートさん達に役割を振ってもらった。

  なぜか?。

正社員は人事異動でいずれいなくなるが、パートさんは半永久的にこのお店で仕事をする。

このような従業員が日頃から同じお店で避難訓練をしていると、いざという時に力を発揮する。

  数をこなすことで頭に叩き込まれるから。

数をこなすとはなにも仕事だけのことだけではない。
避難訓練という一生にあるかないかの場面では、訓練という数をこなした数がものをいう。

  火事だ!。

その時に、普段から訓練を積んでいると、どこに消火器があるのか、どのように誘導すればいいのか、どこの自動ドアを手動で開けなければいけないのか、どこから避難するのが一番早いのか、消火器はどのように使用するのか、等々の知恵が身につく。

更に、火元の人間の行動、それを受けた消防隊長の行動、通報係の消防署への連絡時の注意項目等も自然に身につく。

  そして、その流れをお店全体で把握しておくことの大切さ。

今回は、敢えて副店長に消防隊長を命じた。
全体の流れは私が想定したが、役割は全て部下たちに負わせ、一連の流れを掴んでもらった。

  そうすると、それを軸にしたコミュニケーションが生まれる。

「大きなゼスチャーでやるんだよ。」
「笑い顔は禁物だよ。」
「消火器はこことあそことにあるよ。」

  消防設備に関する知識も豊富になる。

そんなこんなで迎えた避難訓練。
消防署の方の実際に来られて、消防設備会社の方も来られて、始まった。

  来るべき消防隊の1名が来ない。
  1名残すべき惣菜が全員避難してしまった。
  防火シャッター下がものが置きっ放しだった。

いろいろな不備が再び浮き彫りになる。

  いずれにしても、避難訓練をやらなければ見えてこない実態。

反省もしきりだった(笑)。





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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
査察の時に完璧に対応しておくと、いい関係が続くと思いますが、古いお店ほど機械室が狭くて物置になっていたりする。
いい機械(機会)と思って古い備品を捨て去る覚悟も必要でしょうか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2014年11月 9日 (日) 06時19分

恥ずかしながら消防署が来るたびに怒られております。(笑)故障中の放送設備、切れてしまった誘導灯etc・・。避難訓練以前の問題を解決せねばと思います。

投稿: かわらい | 2014年11月 8日 (土) 20時38分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
やってみて初めて見えてくる新たな障害。
やっぱりパートさん達は強いと再認識させられました(笑)。

投稿: てっちゃん | 2014年11月 8日 (土) 00時37分

防火管理者、お客様・従業員の安全を保障する責務。担当者時代には意識しなかった事も店長になるとリスクが見えてくる。消防訓練を通して店長職位の重さを改めて感じさせられますね。

投稿: dadama | 2014年11月 8日 (土) 00時08分

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