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2014年10月18日 (土)

基本と原理

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


基本と応用とか、二刀流とか、組織力とか、最近堅い記事が多くなってきた。

  ブログとFacebookを使い分けた弊害か(笑)。

Facebookは比較的プライベートな内容。
Facebook「てっちゃん会」は売場に関して。
そしてこのブログは仕事や業界全般に関して。

そんな使い分けを意識して表現していると、どうしても、このブログ記事が、この業界に関しての内容の堅いものになってしまっているようですが、それはそれで使い分けとしてはいいのかなとは思っております。

但し、Facebookで友達関係になっている方はごくごく少数ですので、たまにはプライベートな個人的なものも入れていきたいとは思っております。

  そして今日のお題も「基本と原理」。

“一段と堅さが目立ってきた(笑)”

先日、「基本と応用を使い分ける」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-0130.html

そして、かわらいさんから「基本とはなんぞや」とのコメントを頂く。

私は、こう返した。
「私が思う基本は、「接客」「清掃」「鮮度」「品揃」の4項目。
4項目の意義を広げるか、狭めるかで、更に基本と応用に強弱が現れるのかと思います。
そしてそれはあくまでも内部の問題。
他社や世の中という外部環境の変化に対しては不変の原理原則でもあります。
競合や顧客への対応は完全な応用なのだろうと思います。上記4項目に「競合」「顧客」を合わせて、基本6項目と称したら完璧かな(笑)。」

地域の中で、その店舗がお客様の支持を獲得していくストーリーは上記4項目だけでは済ませられない。
それは、誰でも内心は思っていることであろう。

当然に、地域にはお客様もいるが、競合店も存在する。
それも、最近では同じ業界だけではなく、コンビニやドラッグ、そしてホームセンターまでも。
それら、大小の競合店と戦いながら、そしてそこに住むお客様達の支持を得ていく為には、基本だけではなく、応用としての競合対策や顧客対策がウェイトを高めていくことは間違いない。

但し、そこから先は販売担当者の個人の力量に追うところが大きい。
それはそれで、個人の教育を部門会やその他教育システムに確立されていたりはするが、最後は売る力というものは個人差が大きく出てしまうもの。

だから、企業としては、その個人差に負うところに力を入れるというよりは、誰でも一様にその成果を発揮できる基本4項目「接客」「清掃」「鮮度」「品揃」に的を絞って事ある毎に徹底しようとする。

  ある意味それは正しい選択だ。

最後の最後に大企業が倒れていく寸前には、この基本4項目が全く機能しなくなっていくわけだから。
そして、この基本4項目は店舗運営上絶対に譲れない部分でもある。

  それは、競争以前の問題だから。

そこで、食品を販売する資格の問題が問われるわけであるからだ。
だから、そこで商売をする資格として、基本4項目が守りながら、地域のスーパーとして存在する資格を失わないようにしなければならない。

しかし、地域で商売をするには、商売をしながらそれを継続しなければならない。

  経営として成り立たせられるか。

そこに、競争原理に従って、競合店よりも支持をされてある一定の利益を出し続けられる商売上の原理原則も必要になってくる。

  どうしたら競合店よりも支持されるのか。

そこに、「そこに住むお客様を知る」という情報収集と、そのお客様に支持される商品の販売力を競合店以上に身につけなければならない。

  その継続が商売の原理原則。

別の言い方をすれば、地域一番店になるということ。

よって地域一番店になることで、その地域で商売を続けられる営業利益を創出出来ることが、商売の原理原則である。

だから、基本4項目が商売の原理原則ではない。
それも含まれるが、それだけでは済まされない。

  そこに、商売の面白さ、難しさ、喜びがあるのだ。

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コメント

まささん、コメントありがとうございます。
応急処置的に売り上げを作る。
利益ミックスを果たしながらそのような感動的な販売も必要でしょうが、あくまでもそれはそのことによってそのお店の存在価値を高め、次へつなげる一手であり、日々のお客様の来店動機にはあまり貢献しないのだろうと思います。

投稿: てっちゃん | 2014年10月20日 (月) 05時24分

数値が悪い時でも安く大量に仕入れて損してでも安く売る様な応急処置的な仕事でなく、基本四原則をベースにどれだけお客様に近づいた仕事が出来るかが、企業の明暗を決めるのかなと感じます。
我が社は典型的なその場凌ぎ、応急処置的な企業体質が横行してるので、皆、困惑しながら仕事してる状態です(笑)


投稿: まさ | 2014年10月19日 (日) 23時35分

かわらいさん、コメントありがとうございます。
どうせやるなら、その場しのぎでやってます事例よりも深く入り込んで仕組みとして定着させたいですね。

投稿: てっちゃん | 2014年10月19日 (日) 22時22分

ご教授ありがとうございます。(笑)後期スタートの際、トップより接客、清掃、鮮度の再度徹底の指令が出ました。3項目のレベルをどこまで持って行くのか?悩みはそこかもしれません。その話は来週を楽しみに。(笑)

投稿: かわらい | 2014年10月19日 (日) 12時59分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
基本と原理原則。
明確に自分の頭の中を整理するのに自分自身の為に整理してみました。
益々堅いブログになってしまいましたね。
お陰さまで、自分自身も再度基本を重要視しなければならないことを再認識させられました(笑)。

投稿: てっちゃん | 2014年10月19日 (日) 00時06分

今日のお題は核心を突かれましたね(笑)。基本の徹底なくて競合対策は出来ない。その通りですね。基本の徹底が出来ない=お客様目線でない。食品を販売する資格、基本の標準化・仕組みが出来ていない・・・残念ながら個店=店長の判断基準によって左右される基本のレベル。商品・売場の標準化より基本の標準化が先決であり、これを怠った企業は規模に係らず衰退していくのでしょうね・・・今日のブログ、明日のミーティングに引用させて頂きます。

投稿: dadama | 2014年10月18日 (土) 23時36分

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