盗撮騒動
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、当店で盗撮があった。
確定ではないが。
数週間前には、隣の競合店でも大きな盗撮騒動が起こり、お客様が連帯を組んで盗撮犯を取り押さえるという大捕り物が起こったばかりである。
その日の、午後5時前。
レジの従業員が私の携帯に電話をしてきた。
「お客様が盗撮されたかもしれないと言っています」
「防犯カメラの映像を見たいと言っているんです」
私の脳裏に一瞬、こんな事が思い浮かんだ。
“もしかして窃盗犯の仲間か?”
そんな手口で当店のバックヤードに侵入し、防犯カメラの設置場所であり画質の確認なりをして、後日別の仲間が窃盗に入る。
そんなストーリーを描いてしまった。
とにかく、そのお客様に会ってみよう。そして、お客様の動向から判断しよう。
そう思ってレジに行ってみると、良く当店を利用されるお客様だった。
「ずっと付けられていたんです。」
私は、安心してそのお客様に言った。
「よろしければ、防犯カメラを見てみますか?」
という事で、バックヤードの防犯カメラをお客様とチェックした。
そのお客様も、明確に盗撮されたと思われる決定的な場所を覚えていて、時間帯もほぼ明確に記憶していたので、問題の画像に至るまでには時間がかからなかった。
“これは決定的だ”
その犯人は、お客様が買物をしている飲料コーナーの通路に入ってきて、一度はやり過ごし、再度中をうかがう様子を示し、他のお客様がいないのを確認して自らのスマホを録画に設定して買物カゴにスマホを入れてから、そのお客様に近づいた。
そして、お客様の背後で買物をする振りをしながらスキを伺う。次にお客様が向こうを向いて前屈みで腰を折った瞬間に、スマホの入った買物カゴをお客様のスカートの下に滑らせた。
“ここだ!”
間違いないだろう。そして次の瞬間にその犯人はお客様から離れて、買物カゴに入れた商品を戻し始めた。更に、出口から出て行く犯人は何も購入しないで店を後にした。
“間違いないだろう”
お客様と相談して、警察に電話した。
警察の方から、再度、犯人が入店してからの動向を全てのカメラをチェックして、お客様と犯人の動向をチェックしたら、お客様が言う通りに犯人はお客様にべったり付いてストーカー行為を繰返していた。
そして驚いたのは、これだけべったり付かれて被害を受けたのにも関わらず、そのお客様は犯人が帰る間際にクルマの車種とナンバーを見ていたという事だ。
この情報は大きい。
これだけの画像での証拠と犯人の所有するクルマのナンバー。
犯人は、ほぼ確定されるだろう。
それにしても、お客様の勇気には恐れ入った。
「お客様が自ら被害届を提出する事になりますが、それでもよろしいですか?。」
初めに、そんな問いかけをお客様にした時に、お客様は快く引き受けてくれた。
それを聞いた時に、“徹底して防犯カメラを調べてみるか”という気持ちになった。
警察が来てから約2時間。
こちらも拘束状態だったが(笑)、画像を見れば見るほど犯人とお客様がすれ違う画像やすれ違ってから犯人がお客様の後を追う画像が証拠として見えてきた。
更にもう一度盗撮している場面もあった。
盗撮。
このお店でも発生していた。
理由はともあれ、絶対に根絶しなければならない事項である。
| 固定リンク
「店長の仕事」カテゴリの記事
- CEO兼店長(2022.08.10)
- 報告書の作成(2022.07.05)
- 自店を正しく理解する(2022.07.29)
- お盆商戦を考察する(2022.07.28)
コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
自店でこのような事件を発生できないような雰囲気作りが重要なのでしょうね。
従業員にいつも見られている、目をみて挨拶される、店内がかけ声で活気に溢れている。
そんな雰囲気作りがまだまだなのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2014年10月 7日 (火) 18時23分
盗撮騒ぎ、当社でも5〜6年前に一度ありましたね。お客様用のトイレでした。従業員の機転で即御用となりました。それ以来事件はありませんが万引き同様に悪さ出来ない雰囲気作りが必要ですね。
投稿: かわらい | 2014年10月 7日 (火) 12時58分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
犯人は、個人の趣味なのか組織的な商売の一つなのか。
何れにしても犯罪から生まれた趣味は社会から裁かれなければなりませんね。
投稿: てっちゃん | 2014年10月 7日 (火) 07時21分
世の中便利になるほど歪んだ欲求までも実現が可能になってしまう。最近この手の犯罪の増加・・・その背景にはコミュニケーションツールの利便による対人関係を苦手とする人間の増加。利便性の功罪をしっかりと認識して利用せねばなりませんね。
投稿: dadama | 2014年10月 6日 (月) 22時03分