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2014年10月20日 (月)

組織は生き物

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


入社当時から、既存の店舗という組織の歯車として働いてきた。

  組織を動かす。

そんな発想や視点は全くなかった。
やがて、チーフとなり部門運営に携わる。

更に副店長や店長となって部門全体を見ながら店舗運営をしていく視点を持つようになる。

  店舗という組織が見えてくる。

やがて、その店舗が業績を残すには、顧客情報、競合情報、自社情報を総括的に考慮して重点的な対策を講じることを知る。

更に、店舗には、部門チーフと担当者、そしてパートさん達がそれぞれの目的と想いを胸に働いている。

  自分の夢を抱きながら。

そして店舗は企業から見た時は、利益を創造する現場でありその為に企業理念を柱に、毎年その柱を軸に変化する世情にマッチしていく為に方針と具体策を講じながら店舗一丸となって努力していく。

そのような流れを理解してくると、店舗という組織は人によって成り立ち、お客様によって変化し、競合によって鍛えられていく存在であることに気づく。

  店舗という組織もまた生きている。

店舗に限らず、組織自体は進化もするし衰退もしながら生き続けていることが分かる。

  組織は進化も衰退もするもの。

その明暗を握っているのはリーダー。

  それは当然だろう。

その組織のトップなのだから。

長年店長をやっていると、店舗という組織が生き物であることがよくわかる。

  どんな時に組織は活気を呈し、そして沈滞するか。

どんな時も、それはやはりリーダー次第。
組織の中でもリーダーの役割には、大きく分けて二つの重要な使命があるという。

  一つは「組織としての業務遂行能力」。
  二つは「組織としての戦略立案能力」。

要は、リーダーとは明るい未来を選択して、組織を確実にその方向へ導く能力であると言える。

  先見の明と組織運営能力。

特に組織は人の集まりである。

  人が集団になるといろいろな心理が働く。

その集団心理をどう活かすか。
それは、リーダー次第で挑戦する集団と化すか、縮小均衡の集団に落ちていくか。
極端な話しをすると、それほど両極端にわかれてしまう。

  それも組織の怖さである。

企業のトップや幹部の問題ではなく、店舗という小集団においては、そのリーダーたる店長の行動しだいで、店舗が生きたり死んだりしてしまう。

  我々は人を中心とした組織運営を直に学んでいる。

こんな素晴らしい経験は、この場でしか経験出来ないだろう。
そして、人間集団としての組織の怖さや素晴らしさを学び、組織の活かし方を学んでいく。

そんな経験を重ねて行くと、組織がいつになくキラキラする場面を見ることが出来る。

  新しい事に取り組んだ時。

組織として、新たな事に取り組んでいる時は、その個人個人が活き活きしており、組織としても一致団結しやすい空気が流れる。

  そのチャンスをどう活かすか。

だから、年度初めや店長が変わった時などは、大いにチャンスなのである。

  そんなチャンスを活かすも殺すもリーダー次第。

この店舗で一年が経過した。
さて、どんな変化をチャンスに変えていこうかと思案中である。





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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
店長は「店長の職務は店舗利益最大化」
最後はそこに行きつくのでしょう。
しかしその途中途中にいろいろな課題が設定され関所が設けられている。設けられていなければどの階段を上って利益最大化を図るかとてもとても想像がつかない。そして店舗は店長というリーダーだけではなく多くの部下の活躍で運営されている。その彼らの労働意欲が店舗利益に大きく影響を与える。
その労働意欲という課題に対して、企業として取り組むのか店長だけに押し付けるのか。パートさん達の労働意欲も含めて、店長の限界をどう企業としてカバーできるか、逆に言うと、企業の方向性と取り組みに店長がどうフォローするか。
今後、パートさんという従業員が集まらずに廃業せざるをえないサービス業が出てくるでしょう。我々の業界も対岸の火では済まされない時代が必ず到来する。そんな危機感を最近は抱いております。

投稿: てっちゃん | 2014年10月21日 (火) 09時26分

かわらいさん、コメントありがとうございます。
組織を変えるということは、企業のトップも含めて大きな決断だと思います。
そこには必ず何らかの意図や想いが存在している。
その意図を全社員が理解できているかどうか。そこがチャンスの有無になっていくのでなと思います。

投稿: てっちゃん | 2014年10月21日 (火) 09時15分

かおるさん、コメントありがとうございます。
かおるさんには一度店長というリーダーをやってほしかったのですが(笑)。
しかし店長以上の重要なリーダーとなって活躍されている。そこから多くのことを学んいると思います。特に部下の力とともに他組織との協力関係。組織を背負おっての交渉、そして彼らを味方に引き込む人間的魅力。
ますます人間的魅力に磨きがかかりますね。
そして自分の組織にキラキラ感。
既に現れているのではないですか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2014年10月21日 (火) 09時12分

店長は店のトップと言えど組織では一店舗のプレイヤー。組織の枠の中で一店舗の個性や現場力がどこまで許され・求められるのか。先日社長が来店され言われた事は「店長の職務は店舗利益最大化。」店舗利益最大化の為に本部力と現場力の共振店を探し求める事が店長の職務なのでしょうね。利益最大化の意義を現場に理解させポジティブな方向に向けていくのか。会社利益=個の利益とはなり得ないだけに、個々の職務に対する誇りや自己満足・達成感無くしては会社の成長もないと思いますし、メンバーの動機づけが店長には求められますね。

投稿: dadama | 2014年10月20日 (月) 20時46分

本年度、当社では大きな組織変更をしてスタートしました。てっちゃんの言うチャンスを多少なりとも活かせたのではないかと思います。来年、最強の競合店を迎えるにあたり、組織を輝かせられるようにしていきたいですね。

投稿: かわらい | 2014年10月20日 (月) 20時16分

かおるです。
リーダーは自らの組織は勿論のこと、他の組織の力も借りながら時には上司やトップも動かしながらよりよい方向に組織を導いていかねばなりません。
他者との関係の中で仕事をしていく事はまがりなりにもリーダーとなってから学び始めました。
プレイヤーの時は、どこか職人気質というか一匹狼を気取ったようなところがあったような気がします。
組織は人の集まり。
組織がキラキラする場面を一日も早くみたいです。

投稿: かおる | 2014年10月20日 (月) 17時09分

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