二刀流の実践
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、「二刀流という存在価値」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-cc40.html
今回のパシフィックリーグのクライマックスシリーズに出場した日本ハムの大谷翔平選手が、ピッチャーとバッターの二刀流で今期も戦った記事。
dadamaさんのコメントの本部と店舗の人事交流による二刀流。
本部と店舗の二刀流。
本来は一緒。
組織が大きくなり、チェーンストア化されるに従って、本部機能と店舗機能を区別して、仕入れと販売を役割として分断した段階から、本部と店舗の距離が離れてしまった。
私仕入れる人、貴方売る人。
全くドライな区分けと思想が蔓延ってしまった。
しかし、大谷翔平選手は、我々の予想を覆して今期も二刀流で更に活躍してきた。
なぜか?。
両方経験し磨いていくことで、打者の心理が分かる投手と投手の心理が分かる打者を経験することにより、打者としての自分、投手としての自分へ心理面で成長出来たからだと自らの体験談で語っている。
スーパーマーケットとて、当初は店主が仕入れから販売まで一括し、その商売の本質を磨いて規模を拡大させ、時流に乗ってチェーン化させてきたわけだ。
両方出来て一人前。
おそらく、そう言うことなのだろう。
だって、仕入れた商品は売らなければならない訳だ。
この業界で、仕入れっぱなしなど有り得ない。
更に、ものが無くては売れない。
店舗というハードと人というソフトが揃っているのに、商品が無くて商売にならないということも無い。
そして、仕入れたら必ず売らなければならない。
仕入=販売。
至極当たり前のことではあるが、これが一連の流れなのだ。
それを、業務上の役割として、仕入れ担当者と販売担当者の区分けされてしまった。
であれば、仕入れ担当者と販売担当者で一人。
そう解釈しなければならない。
そうでなければ、この一連のスーパーマーケットの営業活動は語れない。
だから、どちらも経験して一人前。
人材育成上、我々のスーパーマーケットという人材教育はそうやって経験させて一人前を多く作り出していかなければ、理にかなわないのではないか。
二刀流。
しかし意外に、店舗で活躍していた人材が本部でバイヤーになると天狗になってしまったり、本部で活躍していたバイヤーが店舗に来ると急に萎んでしまったり。
結局は仕入れと販売の両面を知って初めて商売人。
その本質が備わっていなかったか、余りにもどちらかの経験が長過ぎて、商売人として片輪になってしまったか。
しかし、全員が全員とも両方を経験出来る訳ではないだろう。
だから、仕入れと販売をコネクトする仕組みが必要なのだ。
そのような機会を敢えて設置することはとても大切なことだ。
バイヤーとしての専門化。
しかし、それは本人を片輪にしてしまうリスクを負う。
店長だけの専門化。
それもまた、視野の狭い人間にしてしまうリスクを負う。
二刀流。
両方経験させて、最後は店長として個店の戦いのリーダーに育てる。
これが理想でしょうか(笑)。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
やはり本部を経験すると、政策立案能力が身に付くし、それに伴っての実行力もある。
所謂、現状を変えていくスピード感は流石だと思います。
現場が長いと、維持継続力はあるが瞬間的な空気の変化が嗅ぎ取れない(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年10月17日 (金) 06時16分
本部と店舗の二刀流、こちらも本来当たり前。
それぞれに仕事の内容に違いはあれど、求める店舗の姿が一致していれば双方噛み合うと思うのですが。やはり二刀流経験者は多い方が良いですね。
投稿: かわらい | 2014年10月16日 (木) 21時05分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
助っ人さんのブログを読んでも、益々二刀流の大切さが見えてきますね(笑)。
商品部が商品を中心に利益を追求するのであれば、店舗は人の成長とい観点で利益の追求をしていかなければならない。
一人採用していくらの荒利率を高められるか。単なる人の補充ではなく補充していくら稼いでいくらの荒利率を高めるか。そんな視点に立たなければ儲からない業界に成り下がっていくのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2014年10月16日 (木) 06時31分
今宵は強力な助っ人ブログの引用を・・・http://akindonet.exblog.jp/23122808/
答えを見つけてきたいと思います・・・簡単には見つけられませんが(笑)。
会社規模が大きくなる程確率的にも二刀流を経験出来る人財は少数派。現場が売上と利益の全てだから会社はリスク回避の為に全体最適を図ろうとするが上手く回らない。店舗と本部の連携プレーの向上、「作と演」の調和が正に求められる時期ですね。
投稿: dadama | 2014年10月15日 (水) 20時44分