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2014年9月 9日 (火)

ソロモン流から

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の「ソロモン流」は店舗デザイナーの西川隆さん。

  「食品スーパーの再生請負人」

一介の設計士から、食品スーパー専門の店舗デザイナーとしての才能を開花させ、今では「再生請負人」とまで言われている。

彼の店舗デザインのコンセプトは、「自分で買物したいお店作り」。
普段から買物好きな彼は、店舗デザインでも自分で行って買物をしてみたいお店を追求しているという。

この番組を見ていて感心したのは、企業側からの要請を受けて店舗設計をするのではなく、西川流の売れるポイントを散りばめた立体的な店舗レイアウトと照明、デザイン、客導線といった、売れる仕組みをトータルで凝縮させた店舗設計をしているということだ。

  “店舗デザインと販売コンサルタントの融合”

そのような存在である。

  “これは劇的に売れる売場に変身してしまうだろう”

番組を見ていて、だんだんそのような認識に変わっていった。

  実は私も西川さんのデザインした店舗の店長だった。

今から数年前に「ガイアの夜明け」で取り上げられたそのお店は、居抜きで出店したが、大幅なレイアウト変更を余儀なくされた。

  特に、惣菜へ向かうレイアウトに障害が。

そのレイアウトでは、惣菜を予定していた位置にお客様が回ってくれない客導線のレイアウトになっていた。
それを、内装、特に天井の内装の工夫でお客様がそこから左側方向にも売場が連なっている事を連想させる心理的な工夫を内装に施した。

  そしてオープンを迎える。

開店初日に、青果、鮮魚、精肉等の売場で特売品を買い求めるお客様が多数であったが、最後のコーナーの更に奥川にある惣菜コーナーにどんどんお客様が引き寄せられ、店舗デザインの工夫がそのまま客導線を変え惣菜売場が活気に満ちていく模様が映し出された。

その開店の時の店長ではなかったが、翌年の人事異動でこの店舗の店長を任された。

その番組を見ていた私は、店長になって一ヶ月で、西川さんの店舗デザインの着眼点の鋭さに驚かされる事になる。

彼が惣菜への導入に工夫した天井デザインや惣菜売場のロゴ。

お客様はこの工夫により惣菜売場への導線を容易にし、第三コーナーの角を曲がって、更に惣菜コーナーへ足を運ぶ。

  その導線の強さ。

惣菜へ向かう客導線の強さは、この店舗で2番目の強さを持つ事を知ったのだ。

  一番強い導線は勿論青果入口。

この強さは誰も疑う余地は無いだろう。
しかし、2番目の強さを持つ導線が、惣菜へ曲がるコーナーにある事はなかなか理解出来ない。

それは、販売計画を立案し店舗レイアウト上にいろいろな仕掛けをして販売実績を積上げていって検証していくしかない。

そうやって検証してみると、彼が意図した惣菜コーナーへの客導線の強さが明らかに商品の動向に反映しているのが分かった。

  このコーナー先のエンド展開の強さ。

このエンドで展開する企画は全て全社1位の売れ方をするのである。

  店舗デザインと販売の融合。

まさに、店舗デザインで意図された客導線が活きて、その結果強みを得たレイアウト上のポテンシャルが、そこで展開された商品の販売実績に跳ね返ったのである。

  “このデザイナーは凄い!”

素直に感動した。

しかし、それは現場の販売者にどれだけ伝わっているのだろうか?。
そんな疑問もあった。

しかし、今回の番組では、現場の担当者からいろいろな意見を引き出そうとする姿も見られた。

  “これが本来のデザインと販売の融合なのだろうなぁ〜”

店舗デザインの本来の目的が、現場に伝わっていない。
意外に、そんな現実から抜け出せていない。
本来は、西川さんがデザインする店舗レイアウトはもっともっと詳細に考えられた知恵の固まりなのだろう。

  それが詳細に現場に伝わる事。

それが、店舗を引き受けた後の現場担当者達に受け継がれて始めて、商品動向に直結して、お客様の購買心理と連動して買い上げ点数が向上する。

そんな流れが仕組み化されるか、それが今回の番組で連動している姿を見て、流石だと感心させられたのだ。





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コメント

kozoさん、コメントありがとうございます。
あの開店日は、予告無しで手伝いに行ったら、鮮魚の丸魚の陳列を命ぜられて、真鯛や金目鯛を陳列していました。
やたらカメラマンが私の周囲を取り囲んでいたので、てっきりテレビ放映されるだろうと思っていたら、何とそれは金目鯛を陳列する私の手だけだった(笑)。
そして、ビデオでその「手」を見ながら、何度ビールを煽ったことか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2014年9月11日 (木) 21時35分

かわらいさん、コメントありがとうございます。
導線の強さでこれほどまでも商品の動向が変わるという事実を知らされましたね(笑)。
思わず名付けた「伝説の売場」。
導線の強さと、それを理解した商品展開。
この歯車が噛み合った時、「伝説の売場」は爆発しました。

投稿: てっちゃん | 2014年9月11日 (木) 21時30分

お邪魔したのはもう3年前?になりますかね。その後、競合店をMR、最後にサトカメ本店でしたね。番組ではたしか手だけ映ってましたね(笑)

投稿: kozo | 2014年9月11日 (木) 20時58分

コーナー先のエンド、そこがブログでも何度も登場した『伝説の売場』ですね!そのお店も是非見てみたい!導線とか意識して商売したことがないもんで。(笑)

投稿: かわらい | 2014年9月11日 (木) 18時24分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
まさに、あのお店でお会いしましたよね。
客導線。
店舗レイアウトの重要性を教わったお店でした。

投稿: てっちゃん | 2014年9月10日 (水) 22時04分

すいません!昨夜不覚にもひと寝入りのつもりが気が付いたら朝3時で・・・
話題のお店には現役時代にお邪魔させて頂きました。デザインもさることながら客導線の大切さを熱く語るてっちゃんが脳裏に浮かびます。来店されたお客様に如何にまんべんなく売場を買い回って頂くのか。単なるレジの通過客数だけでは語れない客数の本質を教わりました。

投稿: dadama | 2014年9月10日 (水) 20時27分

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