ワンストップショッピング性の本質2
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日は、ワンストップショッピングについて記した。
本日もその本質と対応を考察してみたい。
ワンストップショッピング性を追求するには、店舗レイアウトや品揃えを工夫しなければならない課題と、個店個店で客単価や買い上げ点数を高める工夫により数値効果を検証して、その確率を高めていき、その技術を蓄積しながら良さの拡大を図る事が重要だと述べた。
しかしこれには前提が必要だ。
全社を上げて、ワンストップショッピング性を追求するという一致団結した軸が通った戦略が立てられているかどうか。
更に、その軸に沿った個店対応を容認し、その成功事例を検討して全社に広めるべき事項と個店に委ねる事項を区分けして全社への波及効果を高めようとする戦略があるかどうか。
当然それは、売場の基本が出来ていることが前提ではあるが。
鮮度、清潔、品切れ、接客の4つの基本項目の充実度。
これが疎かでは、ワンストップショッピング性の追求は語れないからだ。
だから、常に基本の徹底は図らなければならない。
が、それだけではどんどん競合各社に後塵を拝せられる。
基本の4項目と同時並行で、店舗規模の広い品揃えの豊富な店舗を出店したのなら、そのワンストップショッピング性を追求した数値効果を追い求めなければ、折角の豊富な品揃えが徒労に終わってしまう。
600坪程のある程度の規模の食品スーパーを出店したのなら、どうせ営業するなら効率の良い売場作りを目指したいものだ。
売上とは、単品量販で点数を拡大させる方向が一つ。
単品を消費するに必要な商品の購買誘発がもう一つ。
その為の、豊富な品揃えなのだから。
ぶりの切身を買って頂いたらぶりの煮付けのつゆも買って頂く。
そのセット購買をどれだけ高い頻度で実現させられるか。
これが、我々食品スーパーの生命線であり、ワンストップショッピング性の本質であり、商品軸に振れた企業の軸であろう。
単品量販だけでは、価格訴求に徹する企業や大手資本の企業には絶対に勝てない。
価値訴求とは、便利さ簡単さそして美味しさの追求。
それを、商品部の単品の追求と同時に、店舗の品揃えという店舗トータルの力によっても引き出さなければならない。
それが、商品と販売が一体となって価値訴求を追求するということではないのか。
そう言う意味で、商品と販売は連動しなければならないし、連動できない企業は、やっぱり淘汰されていく。
強みが半減してしまうから。
そこに、組織運営の腕が横たわるのだろうと思う。
商品と販売を価値訴求で一体化できる手腕。
そこが一番のキーワードなのかもしれない。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
「商品と販売を価値訴求で一本化」
かわらいさんの今年最大の課題でしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年9月24日 (水) 21時56分
かおるさん、コメントありがとうございます。
セット販売。
古くて新しい販売技術。
この分野を統括出来るのは店舗の店長が一番適任だと思っております。
それが組織力で動力できたら強くなると思います。
投稿: てっちゃん | 2014年9月24日 (水) 21時53分
4つの基本項目の充実。頑張ります。(笑)商品と販売を価値訴求で一本化。もっと頑張ります!
投稿: かわらい | 2014年9月24日 (水) 20時27分
かおるです。
店頭に立って販売していると、素材に合う調味料、美味しい食べ方などをお勧めすることででセット購入していただけることを痛感します。
ワンアクションで単品だけ売れるのと、調味料なども合わせて売れるのでは大違い。
海鮮中心の店なら、旬のお魚に合う野菜がPOPとともに訴求できているか。調味料はどうか。畜産はどうあるべきなのか。
もっともっとお客様に気付いていただける店にしていかねばなりません。
投稿: かおる | 2014年9月24日 (水) 20時23分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
折角、客数、客単価、点数単価、買い上げ点数等詳細な数値が出ているのだから、それらを駆使して総合的な売上を上げる工夫を凝らしていきたいですね。
その為には、客単価を如何に上げて売上トータルを改善していけるかを問う事。
その為の販売技術を如何に高めていけるか。
これだけ、いろいろなデータが解析される時代。
自社のポイントとする数値ぐらいは改善できる販売技術を磨いていきたいところですね。
投稿: てっちゃん | 2014年9月24日 (水) 00時39分
追伸。昨日と本日のブログ著作権無視で社員ミーティングで読み合わせさせて頂きましたm(__)m。
投稿: dadma | 2014年9月23日 (火) 23時26分
当社においても個々の部門の力はあるのですがお山の大将となってしまって自部門の利権が優先されてしまう。尤も本部担当者は自部門の数値が評価されるのですから当然ではあるのですが。部門で攻めるなら本部も部門別採算で利益配分をするまで徹底すれば良いのですが都合の悪い時は店舗最適化(笑)。ワンストビッグ=店舗最適化を目指すには部門を超えての52週MDの構築、更には現場を預かる店長の権限と責任の向上が求められますね・・・ちなみに私はマイク1本で客単価2%アップを目指しておりますが(笑)。マイクも「しゃべるコトPOP」と認識すれば、5感の「聴感」での面白いアプローチが出来ると思っています。、最も安直な方法と自認もしていますが(笑)。
投稿: dadma | 2014年9月23日 (火) 22時16分