販促「祭り」に想う
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
販促のタイトルにもいろいろな言葉が載せられる。
「○○特集」
「○○直送」
「○○フェア」
等々、いろいろなチラシタイトルを使用して、品揃えと単品の特売価格等を明確に打ち出して、その企画によりお客様に来店していただこうとする戦術である。
そして、「○○祭り」と題した企画。
○○祭りと題されたチラシを投入したにも関わらず、売場は○○祭りと言うには程遠い売場であることも少なくない。
例えば、「りんご祭り」。
これから、このようなりんごをテーマにした販促企画やチラシ投入が続々増えてくるだろう。
「秋のりんご祭り」。
りんご祭りと題するからには、最低4品目以上の品揃えをしているのだろうと思えば、チラシ上には、ふじ、王林の2品のみ、更に売場に行くとふじりんごが大量に単品量販されているのみで、その他りんごは定番の平台で品揃えされている程度。
これでは○○祭りが泣いてしまう。
○○祭りと題されたテーマに関しては、お客様はその豊富なりんごの種類から、迷いに迷って最後に一つ二つに絞って購入されるというストーリーを描いてほしいものだ。
チラシ上、○○祭りと題しておきながら、実際の売場は単品量販だった、という買い手と売り手のギャップをなくしてほしいと思う。
それも、私の個人的見解かもしれないが、○○祭りという企画は、その豊富な品揃えとその品揃えからお客様がその祭りの中から食べてみたい食材を選び切れずに迷いながら購入するイメージを描いている。
豊富な品揃えからお客様が迷ってしまう。
それが、○○祭りの醍醐味ではないだろうか。
だから、りんご祭りならば、「秋映」「ジョナゴールド」「シナノゴールド」「金星」等の4アイテム以上をダイナミックに展開してお客様に、年に一度の食べ比べをして頂き、全てのりんごを購入して頂くようは売場展開をしていかなければならない。
そして、10月中旬から11月にかけては、主力となるサンふじりんごや王林に絞って単品量販を図る売場作りで徹底して「日本が世界に誇るりんご」を美味しさを武器に訴求していきたいところだ。
りんごをテーマに、○○祭りを考察してみたが、その他の祭りも同様である。
豊富なカテゴリーを武器にお客様が迷う選択肢。
これが、○○祭りの販促面でのテーマではないのだろうか。
そんな祭りのチラシと売場の連動の継続が、お客様をして、そのチラシを投入した時のそのお店やその企業への買い回りの動機を高めるのだろうと思う。
「○○まつり」。
もう一度、自店のチラシが祭りに相応しい売場を提案しているのだろうか。
見直してみたいものだ。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
商品部、販促部、販売部。
チラシ等の販促は商品と販売を結ぶ部署なのだと思います。
この連動をどう結ぶかが中小の大きな課題なのかと思います。
投稿: てっちゃん | 2014年10月 1日 (水) 10時25分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
日々のルーティン業務に振り回されてしまうと、部門まかせの売場になってしまう。
本部が横串を差した提案はほとんど無いから、そのまま放っておくと店舗としてなにを提案したいのかが見えなくなってしまう。
そこが店長としての存在価値なのだろうとは思うのですが、全てを店長が成し遂げられるかというと、先日記した取り周囲とぶつかりながらの行為。なんとかしたいところですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年10月 1日 (水) 10時24分
○○祭り、良く使いますね。(笑)フェア、特集なども同じだと思いますが売り場との連動は永遠のテーマかな〜。弱気になって価格訴求に走るチラシ制作になってます。
投稿: かわらい | 2014年9月30日 (火) 22時26分
どこにも存在するような話ですね(笑)。販促が一人歩きして売場が伴わない。私もタイトルに負けない売場作りに心掛けねば会長に蹴飛ばされそうです(笑)。
投稿: dadama | 2014年9月30日 (火) 19時58分