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2014年8月17日 (日)

反骨の組合長

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の「カンブリア宮殿」。

  北海道浜中町の農協の組合長。

今後の酪農の進む方向性を見極め、更に組合員の経営を成り立たせ、幸せな酪農農家になってほしい。
更に、それを実現する為の地域コミュニティーの確立まで踏み込み、地域活性化の根本の問題に立ち入って改革をしていきた人物、石橋組合長を取り上げていた。

彼の立場は北海道浜中町の農協の組合長という立場。
そこで、自らも酪農を営む傍ら、酪農で成り立つ浜中町の農協の組合長として、浜中町での暮らしを成り立たせる為の地域コミュニティーを確立しながらインフラを安定させつつ、地域の酪農のブランド化を進め、今では夏場ではこの地域でしか生産されない乳脂肪分4.0%の成分無調整の牛乳を生産できる高い技術力を得て来た。

  それは無類の反骨精神からくる意志の強さと行動力。

行政にも農協上部にも、更には地域の酪農家にも反対されても、明るい未来の到来を信じて行動するその一貫さ。

確かに、話しを聞いていると、その先見の明とその先見を更に上位から見通してみた時に、固めるべきその底辺と土台が明確にその思想の軸にあることが分かる。

そこには、人材不足に悩む小売業の進むべき方向性も同時に見る事が出来るのである。

  まず、強い商品を持つ。
  次に、強い組織にする。
  更に、強い人材を得る。
  そして強い地域になる。

小売業も、地域住民がいて初めて成り立つ生業(なりわい)。
強いコミュニティーの中に存在し、そのコミュニティーに住む顧客が存在するから、強い小売業が成り立つ。

そして、それを枠組みとして構造把握し、人・モノ・金を同時進行的にバランスを持って実現させていくリーダーシップ。

  それが、今回のカンブリアの宮殿の見所だった。

彼の凄いところは、農協の弱点を明確に言い切っているところだ。

  「農協は補助金目当ての体質」

これは、身内に人間は決して口に出せない本質であろう。
しかし、自らこの言葉を発して、そこからの脱却を図ろうとしている。

  この悪循環の体質からの脱却を図る事が自立の第一歩。

そう強い認識を持っているところからスタートしている。
そこが、同業者からも「愛すべき変人」と呼ばれている所以であろう。

この組合長の、この構想力は大いに学びたいものだ。








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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
どんな組織でもそうですね。
人間社会の常。
だから、そこを突破していくためには、理屈ではなく義理であり、「知の管理」と「情の管理」の両面が必要となると思います。

投稿: てっちゃん | 2014年8月19日 (火) 11時51分

新しいことをやろうとすると必ず反対に合う、世の常ですね。実行するには仲間との絶大な信頼関係が必要なのでしょうね。

投稿: かわらい | 2014年8月18日 (月) 22時14分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
見事な独り言ですね(笑)。
既得権を捨てることにより得られるメリット。その勇気を持つ事から始めたいですね。

投稿: てっちゃん | 2014年8月18日 (月) 00時33分

組織の弱点を言い切る。言い切る事は出来ても弱点に対して何を実行したか。言い切るには対策としての実行力を併せ持たねばなりませんね。但し何事も100%の成功率はあり得ない。10の対策のうち1つでも芽が出れば何もしなかったよりはプラスになる。その信頼感と許容力をトップと共有出来るかが鍵なのかなぁ・・・今宵は独り言でした(笑)。

投稿: dadama | 2014年8月17日 (日) 20時32分

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