« 希少部位の需要 | トップページ | ドラッグストアという競合店 »

2014年8月19日 (火)

競合店に学ぶ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今回のお盆商戦。

  初めての経験がたくさんあった。

要は、首都圏型動向であること。

  過去の数値データは物語っている。

今年で4回目の店舗のお盆商戦。
過去3回とも、首都圏型数値データは残されている。
しかし、我々に染み付いたお盆の暮らし、そこから積上げて来たお盆の販売計画、お客様の買物行動。

  それらからなかなか抜け出せない。

それは、私自身も初めての経験だからだ。

  “だって、昨年年末を経験してるでしょ”

でも、年末とお盆はまた微妙に違いがあった。
昨年の年末商戦は、盛上がり期間が短いが、しっかり尖りのある売上実績が伴っていた。

  しかし、今回のお盆商戦にピークは無かった。

ピークどころか、前週となんら変わらない客数。

  お盆と年末の買物行動の違い。

それは、夏か冬かの違い。
そして、これが一番大きい違いの要因であろう。

  墓参りを兼ねた行楽の出るか出ないか。

日本人の墓参りという風習は、彼岸とお盆。
意外に年末とい時期は、冬というタイミングもあり、墓参りをする風習は少ない。
それと同時に行楽へ向かう行動も伴わないのだろう。

  お盆は実家で暮らす。
  年末は地元で暮らす。

年神様伝説もあり、年末は自宅で年神様をお迎えする。
しかし、お盆は実家に帰省しお墓毎入りをする。

そう考えると、帰省客の多い地域のお盆商戦は年末商戦とはまた違った側面を見せる訳である。

そして、それらを長い経験を積んで商売に活かしているのが、競合店。

  今回ほど競合店に学ばなければならないと感じた。

部門毎に異なるお盆商材の展開。

  果実はしっかりギフト商材を単品訴求。
  刺身はコンパクトに値ごろだけ変化。
  牛肉は少量サイズを豊富に品揃え。
  惣菜もオードブルより生寿司1人前。

そんな特色を感じた競合店のお盆商戦。

  “いい気になって刺身を拡大しているのはうちだけ”

鮮魚チーフと競合店を見て回って感じた率直な感想。

  それで勝った気になるか、奥深く考えるか。

今回の結果からみても、次年度は真剣にこのお店のお盆の計画を見直さなければならないだろう。

  競合店に学ぶ。

基本中の基本であるが、体に染み付いた成功体験は一度痛い想いをしなければ抜け切れないものだ。





|

« 希少部位の需要 | トップページ | ドラッグストアという競合店 »

商売」カテゴリの記事

コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
盆暮れの盛上がりが徐々に低下してきている現実と、我々の売場の平準化もある程度連動せざるを得ないとは思いますが、とは言っても他社との差別化はその地域のその暮らしで特徴あるメニューへのこだわり。
平準化していくなかでも、企業としてどのメニューにこだわるのか。そういうものを戦略というのだと思います。
地域特産の商材などは徹底して売り込むべきだと思うのですが(笑)。

投稿: てっちゃん | 2014年8月22日 (金) 06時34分

本来得意であるはずの地域に密着した商売。売り上げの減少と共に仕掛けも大人しくなってしまいました。本年の反省は基本に立ち返り、しっかり残そうと思います。

投稿: かわらい | 2014年8月21日 (木) 18時14分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
この反省を個店事に積上げていく事。
52週MDとは、その検証の上に積み上がっていくものだと思います。
個店で反省をのこせる仕組みとそれを次年度や次に活かしていく風土。
企業として、その風土作りが大切ですね。

投稿: てっちゃん | 2014年8月20日 (水) 10時12分

お盆に限らず地域特性は必ず存在し、本部MDに修正・加筆を加えるのが店の責任ですよね。最近本部権限強化により相対的に現場力が弱くなって金太郎飴的な店舗が自社・他社ともに増えてきたように思います。このような環境下にこそMRによる調査から合わす商品、差別化する商品を個店ごとに追求し、本部に提案する力が現場には求められ、受身的構えからの転換が求められますね。

投稿: dadama | 2014年8月19日 (火) 19時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 競合店に学ぶ:

« 希少部位の需要 | トップページ | ドラッグストアという競合店 »