組織力を高める
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日は、上昇スパイラルについて記した。
本日は、組織力について。
スーパーマーケットの組織力とはどういうことだろう。
それは、店舗という一個の固まりの強さである。
一個の固まりの強さ?。
そう、店舗とは一個の固まりだ。
我々業界の人間から見れば、店舗には鮮魚、精肉、青果他諸々の部門があり、品揃えがあり、マネジメントがあって、業績が積上げられていく。
しかしお客様から見た店舗とは、食事の買物を一カ所で済ませる為の場所である。
だから、どのように部門が区分けされようが関係無い。
重要なのは食材の購入に満足がいくかどうか。
内部構成がどうだろうが、どんな縦割りだろうが、関係無い。
そのタイミングに必要な食材が明確に展開されてる。
お客様は、単品を購入する目的で店舗へ向かう訳ではない。
もちろん、家から近いから購入した商品が鮮度落ちせずに家の冷蔵庫まで持ち運びできる距離という選択肢は重要ではある。
しかし、数日間のメニューに対しての単品の購入が主な目的であり、付随して心を動かされる売場や提案に対して衝動買いを起こしてしまう場合も多少はあるだろう。
衝動買いの確立を高めようとする売場作りも重要だ。
しかし、大切なのは、店舗として一貫した提案がお客様の安心感に繋がり、次回への買物心理へも繋がる。
そんな買いやすい売場造りをマネジメントできるかどうかの要が店長の存在である。
だから、スーパーマーケットとしての力は店舗であり、スーパーマーケットは店長のマネジメント力で利益を生むのである。
スーパーマーケットという企業内では、いろいろな役割が存在して、店舗という存在とその中での品揃えとその日の売場が出来上がる。
開発、企画、商品、人事、部門、財務、営業その他諸々。
それらは、全て店舗という個に集約される。
そして、その個にお客様は価値を見出し来店される。
そこに店長は全ての面に携わってマネジメントする。
マネジメントというと、何かしら「管理」や「遵守」という堅いイメージが付きまとうが、私はそうは思わない。
マネジメントとはどう戦うかの選択である。
店舗内のあらゆる武器を駆使して、店長は自分の頭をフルに活用して、各部の強みを引出し、従業員の強みを引出し、自社内のシステムを引き出して、競合店と戦い、お客様に最大限の満足を引出し、それを売上であり荒利に転換する。
そのトップマネジメントが店長の役割である。
それが、店舗での組織力の強化に繋がっていくのである。
明確な店長のリーダーシップと、方針説明。
そこに、部下達は安心して従い、自らの強みを発揮し、その集合体としての店舗に貢献する。
その一連の流れの中で、店舗は磨かれ、競争力を増し、組織として強化されていく。
それら全ての流れをマネジメントと言うのである。
マネジメント=管理。
そんな古い話しは、これからのスーパーマーケットでは何の役にも立たないと思われる。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
本部主導で整えられた仕組みを活用しつつ、それの仕組みを飛び越えて更に店舗運営を試みる。
そこに店長の腕も高まっていくのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2014年7月14日 (月) 10時51分
店舗における組織力の強化は結局店長次第、と言うことですね。店舗を部門の関係なく一つにまとめる、当社においてはdadamaさんの企業とは違って店長の腕ひとつですね!(笑)その腕がないだけです。
投稿: かわらい | 2014年7月13日 (日) 23時50分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
理想5割、現実5割でしょうか(笑)。
但し、所属グループの考え方も同様ですので、企業としての店舗運営も、チェーンストアとしての企業の決め事を守った上での販売面や顧客獲得手法に関しての店長主導を推進していると思われます。
投稿: てっちゃん | 2014年7月12日 (土) 06時11分
てっちゃんのブログを読んでいると具現化出来る環境が羨ましいです(笑)。当社は部門縦割りの壁が高く、柔軟な対応が難しい。トップは現場の暴走(笑)を望んでいるような気はしているのですが本部は店を牛耳りたいと思うのでしょう。何れにしても結果を出すのはお客様。お客様目線、代弁者としての店長の立ち位置は失念してはいけませんね。
投稿: dadama | 2014年7月11日 (金) 21時24分