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2014年7月31日 (木)

今年の「土用丑の日」顛末記

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


皆様、土用丑の日、本当にご苦労様でした。

  自ら焼きたて販売に従事された方も。

それだけ、従来からの小売の一大イベントである。
当然だろう、この日だけでも、鰻だけの売上で100万近くから数百万と店舗規模にもよるが、大きな売上を作り上げるとき。

  当日失敗すれば大きな損失。

これは買いだめや後日リベンジの利かない商売である。
もし、この日に急な雷雨や台風等が重なれば、一気にロスの山、在庫の山と化す鰻蒲焼き。

  ほとんど博打の世界。

だから本気になって全員で売り込むのだ。
数量計画から展開場所、スペース、そして商品化計画、陳列計画、試食計画等。

  如何にしたら高単価品を効率良く売り込めるか。

売り込むというより、お客様がより美味しい鰻を購入していただけるか。

  だから大いに関わるのだ。

ちょっとした陳列場所の違いやスペースレイアウト上の違いでお客様の買われ方は大きく異なるからだ。

  如何に効率良く意図した商品を優先的に買って頂くか。

土用の丑の日の販売計画はこの事を追求する事に尽きる。

  だから大いに関わるのだ。

たとえ一方通行と言われようと、暴走店長と言われようとここだけは譲れない。

  というわけで、今年も土用丑の日が到来した。

毎年、この時期この丑の日に記す記事。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-ba6e.html

  新仔うなぎの売り込み。

土用の丑の日とは、いまや一年で一度、一番美味しい鰻を食べる日と化している。
特に今年は中国の鶏肉の問題が直前で発生し、国産志向が加速した感がある。

試食販売をしている聞かれるのは、

  「一番おいしい鰻はどれ?。」

一年に一度の土用丑の日。

  “どうせ食べるなら、一番美味しい鰻を食べたい”

それがお客様の心理。
それが当社の場合は、「新仔」と呼ばれる、養殖一年未満のうなぎ。
身が柔らかく、皮や骨もクセが少ない、そして食感はプリプリ。

  食べ比べたら、誰でもが新仔に手を伸ばす。

だから、売場作りや売場の媒体も「新仔」を中心に作っていく。
だから、計画以上に新仔が売れていき、早々に不足状態に陥る。

  今年も、そんな憂き目に。

流石に、最近は新仔も人気となり、数量限定により追加が利かない。
だから、当初発注時の数量決定が鍵だ。
そして、私と初めて組む鮮魚チーフはビックリするのだ。

  “どうして、こんなに新仔うなぎが売れるの?”

丑の日の私の別の目標は、新仔うなぎを早々に欠品させること(笑)。
品揃え中の商品で、一番美味しい鰻を早々に品切れさせる。

今年も、その目標も達成され、鰻のトータル数量も達成され、鮮魚の今月の売上も何とか昨年を越えそうだ。

  収穫の多い土用丑の日となった。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
新仔うなぎ、初めてでしたか(笑)。
やはり頭一つリードする美味しさがありますよね。
今年もこれをメインで売ったのですが、それでも足りなかった。
次年度は今年の新仔うなぎの数量の倍を計画していますが、引きも強く安定して入荷するかどうか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2014年8月 1日 (金) 00時15分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
今回のセミナーも大活躍だったようでなによりです(笑)。
土用うなぎも、生から焼き上げた本物には敵いません。
そして、それが当たり前の地域もある当現実。
土用丑の日一つとってみても、まだまだ伸びしろはあるような気がしてきました。

投稿: てっちゃん | 2014年8月 1日 (金) 00時12分

丑の日、おつかれさまでした。今年初めてあこがれの新仔うなぎを食べました!本当に美味しいですね。15尾の仕入で10尾の実績でした。今後主力を担えるかどうかは私の演技力次第か⁈(笑)兎にも角にも思った以上に国産に集中し高い物から売れて良い丑の日になりました。

投稿: かわらい | 2014年7月31日 (木) 21時32分

価格でなく美味しさで売れる土用のウナギ、と言うよりはてっちゃんのお店に行けば美味しいうなぎがある信頼感。ウナギならずともこの立ち位置が52週MDには求められるのではないでしょうか・・・今から山口先生のセミナーです。静岡からでした(笑)。

投稿: dadama | 2014年7月31日 (木) 08時42分

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