人間対人間
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今月から接客の取り組みの一環として初めている個人面談。
接客の目的の共有化。
号令で接客の強化を訴えても、その目的が不明確であったり、あからさまにお客様の為の目的では、個人個人のモチベーションは高まらない。
最終的には、自分の人生を豊かにするため。
自分の降り掛かって来なければ、本当に心底から取り組める筈も無い。
その部分を、徹底して、個人個人に説いている段階である。
“遠回りではないの?”
そう思われる方もいるだろう。
しかし、私にとっては、これこそが一番の近道だと思っている。
なぜか?。
人の心が、動くからである。
とりもなおさず、自分の為の接客への取り組み。
それを、私との面談で自覚し、共有化できるから。
各人と面談しているとこちらが圧倒されるのだ。
人間が本来持っている、コミュニケーション能力。
それを引き出してやると、個人個人の意識の高い人間は、しっかりと頷き、理解し、そして行動しようとする。
その熱意が伝わってくるのだ。
コニュニケーションとは、人間社会での意思疎通の技術。
我々人間は、一万年も昔から、人間同士意思疎通を図ってきた。
その一番のよりどころは、表情。
地球上の動物の中で表情を持つのは、唯一人間。
その豊かな表情を有するから、人間は他の動物よりも先に高い文明を持ち、地球上を支配してきたと言っても良いだろう。
それは、豊かな表情で意思疎通を図ってきたからだ。
人間だけが持つ表情で、人間同士コミュニケーションを図り、一対一では勝てない動物に勝ち、一人では耕せない地上を恊働して耕し食物を栽培して生きてきた。
文字が生まれたのはせいぜい1000年前のこと。
それ以前の9000年間、我々の祖先は豊かな表情で人間同士コニュニケーションを図ってきた。
そして、それによって、人間社会で意思疎通の能力を得て、お互いの信頼を得て自分を活かしてきた。
我々のDNAには意思疎通能力が備わっているのである。
それを呼び起こすことが、人間同士の対話力を高めていく。
その基本が、相手の目を見て会話するということだ。
相手の目を見て会話する。
現代の我々は、相手の目を見るということ自体が、勇気のいることとなってしまった。
“あまり相手から入り込まれたくない”
“あまり相手に立ち入りたくない”
現代人は、あまり人間同士の対話を避けてしまっていた。
特に日本人はそうだ。
しかし、それを敢えて飛び越えて相手に入り込んでいくから、相手との信頼関係が結ばれ、意思疎通が容易に出来、一致団結して恊働作業ができるのだ。
それが一番強い組織を生むことになる。
その第一歩が、相手との挨拶という行為。
それを、お客様という存在を通して自らを鍛えていくこと。
それが、接客の究極の目的である。
その前提を、一人一人面談で理解して頂く。
これも勇気のいることだが、充実もしてくる。
“強い組織を造っていこう”
そんな意識になってくるのである。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
このことを通じて、強い店内組織を作られるということを信じて行動していますが、果たしてどうなるか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年7月 7日 (月) 06時56分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
一人一人がポジティブな生き方を選択しないかぎり笑顔は出て来ない。
当店ではポジティブな人生を自分で選択するところから始めています(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年7月 7日 (月) 06時53分
これだけ熱意をもって接していけば、相手にも必ず伝わるでしょうね。特に最終的には自分の豊かな人生の為にという目的が理解出来れば皆頑張れると思います。当社でも共有出来ればと思います。
投稿: かわらい | 2014年7月 7日 (月) 06時21分
コミュニケーションは受信者の心を開く事から始まるという事でしょうね。相手のスイッチが入らねば当事者が幾ら熱く語っても●に念仏という事でしょう。私も留意せねばと感じております。当店の課題は「笑顔」。応対教育をすると応対用語は覚えても本質を理解していないので「真顔」になってしまう。如何に笑顔が自然と出る職場風土を築き上げていくのか・・・なかなかハードルは高いかも=時間がかかる課題なのかなと感じております。
投稿: dadama | 2014年7月 6日 (日) 21時44分