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2014年6月21日 (土)

生まぐろの相場安

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今月に入り、生まぐろの入荷が潤沢である。

  “かつおが思わしくない分、チェンジするか”

そんな思惑が絡んでくる。

  それほど、今年のかつおは不漁。

相場、鮮度、とも今ひとつ。
だから今年は、かつおで売上を稼げない。

  ますます鮮魚の業績ダウンに歯止めがかからない。

青果と鮮魚は天然もの、成りものを扱う仕事。
天然ものが獲れたり、成ったりしなければ、売物が無くなる訳で、今獲れているものを売っていくしかない部門でもある。

  今、まぐろが獲れている。

そうしたら、まぐろを売っていくということは自然の法則。

  “昨年も売っていたから”

そんな52週MDを引きずっていたら、壁は越えられない。

  52週MDを参考にしながら、今年を考える。

そうやって、チェンジしながら今売るべきものを探すのが、我々の仕事である。

  そこで、生まぐろ。

とは言っても、我々スーパーが量販できる相場の商材は生のだるま系。
販売価格で100g198円レベルの商品であろう。
それでも、鮮度が良くて、赤身ではあるが味は良い。
チーフと相談して、日々5尾〜6尾の仕入れにて、6尺平台1本をまぐろに充てている。

不思議なことに、生まぐろの商品化で一番売れているのは、「切り落し」。
通常であれば、「柵」や「お造り」なのであるが、端材等を使用した「切り落し」が一番の人気である。

  安さ感が浸透しているのだろうか。

だから、本来は「柵」で売るべき部分も、敢えて「切り落し」に商品化してスペース拡大している。

もっとも、売筋のアイテムに関しては、店舗毎の特徴があり、「柵」の強いお店、「お造り」の強いお店、「切り落し」の強いお店等、千差万別。

それでも、旬のお刺身に関しては、切り落しの商品は最終値下げの段階でも、小額値下げで売り切れてしまうためリスクは少ない。

更に、このような生の商材を単品量販すると、売場が映える(笑)。

  “美味しそう、食べてみたい”

そんな吐息の出そうな売場が出来上がる。
この「殺気」のある売場が、お客様にも伝わるのだろう。
そして先日は、発注数量が多いのでは、とバイヤーから直接チーフに電話が掛かってきたほどだ。

  “あのお店でこれだけ売れるのか?”

バイヤーにそう思わせるほどの単品量販。
これが、担当者には自信がつき、お客様には明確に今の旬を伝えられる売場作りなのだ。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
茨城は水産の本場ですからね(笑)。
生の価値と販売力は海無し県の比ではないと思います。
そして「メジマグロ」。
本まぐろの子供ですから美味しいに決まっていますよね。コスパは最高だと思います。
あとは、どう売り込むか。
是非、ご披露ください(笑)。

投稿: てっちゃん | 2014年6月21日 (土) 22時53分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
当社も基本は店舗運営。
しかし、いままでの経験から、そこに商品をより知っている人間がいるのであれば、それは口出しをしてお客様に喜ばれる商売をしなければならないとも思っています(笑)。
そうやって、知恵が受け継がれていくのでないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2014年6月21日 (土) 22時49分

先日、築地に行った時も生まぐろが大量に並んでいました。当社でも今月は積極的に販売しています。だるま、トンボ、キハダ等々色々来ますがイチオシはメジマグロですね。品質の割りには安いと思います。

投稿: かわらい | 2014年6月21日 (土) 22時25分

当社の店長の職務の軸は運営であり、個人的には商品も店運営にとって大切であると思うのですが、商品に介入する店長は煙たがられるようで(笑)。
今の店は鮮魚が直営でないので尚更なのですが。企業規模が強みでもあり弱みともなる。店長の職務の見直しを含めた組織の強みを活かせる本部と店の関係の再構築の時期に来ているのではないかと感じるこの頃です。またまた話題から脱線して申し訳けありませんm(__)m。

投稿: dadama | 2014年6月21日 (土) 21時01分

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