« 続てこれた理由(わけ) | トップページ | 早くも夏至 »

2014年6月24日 (火)

格差の拡大

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


我々がこの業界に入社した当時は、「鮮魚」と「精肉」は拮抗していた。

  いや、どちらかと言えば「鮮魚」の方が強かった。

地域によっても店舗によっても若干の格差はあったが、どちらかと言えば、鮮魚の売上が精肉を上回っていたと思われる。

そして、時代が移り、輸入牛や輸入豚が入荷し、人々の暮らしが肉食に偏り、家の造りも台所と居間が同居する構造になるにつれて、鮮魚のメニューが減少、鮮魚の売上が年々縮小してきた。

  更に、魚価の高騰も魚離れの大きな要因であろう。

特に、まぐろ、鮭、えび、いか等の大衆魚や青魚等の魚価が高まり、普段の食材から高級食材へと様変わりしてしまった。

そんなことから、現在では完全に精肉の売上が勝ってきて、鮮魚の強い店舗が皆無になってしまた。

それは、ここ10年ぐらいで大きな変化となってスーパー業界を襲ったわけだ。

  この格差は何なんだろうか?。

どうすれば、鮮魚の売上が拡大していくのだろうか。

  シーフード類のメニュー提案の強化。
  レンジでチンするだけの鍋物の強化。

品揃えがどんどん、デイリー化している。
それは、精肉も同様なのではあるが、決定的に違うのは、単品を売り込むときの売り方にも如実に現れてきていることだ。

  日々の売り込みが伝わらなくなっているのであろう。

それは、企業が他の部門同様に、数値責任の中で荒利率重視になってきている為ではなかろうか。

  荒利率さえ予算通り残してくれたら、良し。

そんな思惑が見え見えに成ってしまっているようだ。
そして、それを意気の良い従業員が日々売り切って、次の日へその活気を繋げていく。

  だから、青果同様の相場感度を持っていた。

その感度で、例えば鯖がこの価格になったら、最大マックスの販売数量を売り込もう、とか、鯵が地域に水揚げされたらどのSKUで利益を取ろうとか、この時期には天然のまぐろが水揚げされるので、相場情報に敏感になろう、とかの仮説が呼び出せた。

その鮮魚の常識を伝えられなかった我々世代の伝達不足なのか、効率化重視の中でいつしか失われていった技術なのか、それとも根本的に人々の暮らしが転転換してしまったのか、いずれにしてもごく一部のスーパーでしかこのような仕掛けをしているスーパーは見られなくなった。

だからますます、鮮魚専門店へのお客様の支持が高まっているのだろう。

  魚が肉に勝る部分。

このことを鮮魚担当者はしっかり認識していく必要があろう。
魚の効能や健康への影響等、それらを考えるといろいろメリットは出てくるだろう。
それらをしっかりとお客様に伝えていくことが何よりも大切。

  魚が肉に劣る部分。

それは、調理を要するということ。
それらを我々が負って商品化するのか、お客様に調理法を伝授するのか。
調理という技術をどれだけ利益に転換できるかが、これからの鮮魚部門の生き残りに必須項目だとも言える。そして、如何にデメリットをメリットに転換して、利益を稼げるか。

売上という規模を追わずに、利益という数値へ指向を転換していく必要もあろう。

  鮮魚という主要部門の売上回復。

このことにより、ワンストップショッピング性が更に高まり、自店への支持率が更に高まるだろう。

  鮮魚が強くなる。

それに伴って、自店で品揃えしている加工食品が連動して伸びていく。
そのビジネスモデルが我々スーパーマーケットを成り立たせているわけだ。








|

« 続てこれた理由(わけ) | トップページ | 早くも夏至 »

商売」カテゴリの記事

コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます
この時代に鮮魚が二桁成長。
素晴らしい。
いろいろな取り組みをしているのでしょうね。是非学ばせて下さい(笑)。

投稿: てっちゃん | 2014年6月25日 (水) 07時17分

鮮魚部門の凋落は明らかに自ら招いてきたものだと思いますね。只今、当社の鮮魚部門は前年2ケタの伸び、やっている事は利益重視から売上重視にした事だけです。(こんな言い方では鮮魚部に怒られそうですが)まだまだ工夫の余地が残されているだけに今までが売ってなかっただけだと言い切れそうです。
※もちろん、当社においてであって世間一般には本当に頭打ちかもしれませんが。

投稿: かわらい | 2014年6月24日 (火) 21時32分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
ただ、商品を並べるだけの時代で鮮魚を考えていたのでは縮小均衡を防げないと思います。
同じ商品を如何に表現するか。
表現力の時代が来ているのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2014年6月24日 (火) 21時21分

時代が変われど日本食が存在する限り魚の食指向は無くならないでしょうし、健康面から見直される時代がくると思います。時代に適合したの提案が不可欠になって行くのでしょう。魚を食べたいニーズに売手側がどれだけ近づけるのかが課題ですね。

投稿: dadama | 2014年6月24日 (火) 20時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/508103/59832248

この記事へのトラックバック一覧です: 格差の拡大:

« 続てこれた理由(わけ) | トップページ | 早くも夏至 »