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2014年6月28日 (土)

レジ清算の変遷

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


レジ清算機も年を追うごとに進化している。

  本当に進化しているのか?。

そう思う程に、進化なのか便利なのかは分からないが、我々スーパーマーケットにとって効率良く運営できるように進化していることだけは間違いないようだ。

我々が入社した頃は、レジの全員が商品から売価まで全て手打ちで、レジスターの番号を左手の5本の指を駆使して手打ちしていたのだ。

  もの凄い技術である。

個人の手打ちの技量で早いレジ、遅いレジが明確に分かれていた。

  だから、スキャニングタイプの出現は画期的だった。

手打ちからバーコードスキャンするだけで生産できるタイプ。
これで、一台あたりのRE(1時間あたりに流せる人数)は大幅に増加した。
更に、手打ちミスによる売価違いは無くなり、個人の手打ち技術の差によるREの格差も少なくなった。

逆を言えば、商品表示とレジ価格の違いによる売価違いは圧倒的に増加したが(笑)。

  そして今や、セルフレジの増加。

一部では、セルフレジの善悪が問われているが、これも慣れの問題だと思っている。
従来から、レジの女の子が買物の商品をスキャニングしてくれることに慣れた世代が、急にセルフレジになると不便さを訴えるのであって、少ない商品をセルフレジで買物する若年層がセルフレジに慣れ、その延長線でセルフレジの操作に慣れた世代が買物の中心になっていくと、セルフレジに対する違和感は大幅に緩和されるだろう。

しかし、逆に言うと、セルフレジの増加により不正の増加にも繋がる可能性が高まり、更にレジ台数の増加にも関わらずレジ通過人数が増加しないことに対する企業側のコスト改善が問題化してくる可能性が高い。

そこで、レジ精算機メーカーは、スキャニングと清算を分離した機器を開発してくる。

  このことにより、レジ通過台数が1.6倍に増加するという。

これにより、お客様のレジ待ち解消と企業側のレジ要員削減が図られるという構図。

しかしここでも、不正の可能性は残されており、ここでお客様が清算すべき精算機が清算時間オーバーにより点滅する警報付きの精算機も開発され、より安全安心なレジ機器の開発が進化しているようだ。

このような状況になってきているから、尚更、店舗運営に対する企業側の姿勢が明確に伝わってくるのである。

  セルフレジを積極的に採用して台数を増やしていく企業。
  セルフレジを採用せずレジ担当配置にて差別化する企業。

最後のレジ通過に対して、企業の姿勢が明確に現れてきているように思う。
ここで問題になるのは、レジチェッカーの要員の態度であろう。

  レジ担当者の取り組み姿勢のレベルが問われる時代。

レジ担当者が使命感をもって楽しく仕事をしているか。

  これは、お客様に必ず伝わるものだ。

少ないレジ担当者だからこそ、しっかり使命感を持って楽しく仕事をする人材をどう育成していくか。

  仕事に対する使命感。

これは、個人個人に対して教育していくというスタンスでは絶対に根ざさない。
それは、本人の人生に関わる問題であり、その本人の生き方がより積極的に前向きに考えていくような環境作りが大切なのだ。

  そんな自店の環境作りから進めていきたいと思っている。








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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
一人暮らしのお客様にとって、レジと対話することが嫌いなお客様もいることは事実。
その事実をどう受け入れるかも立場を変えれば必要なのかも知れませんね。

投稿: てっちゃん | 2014年6月29日 (日) 22時37分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
いずれにしても、働く従業員の一所懸命さが差別化の時代になっていくのだと思います。

投稿: てっちゃん | 2014年6月29日 (日) 22時30分

セルフレジ、今後は当社のような地方のローカルスーパーでも必要に迫られるかもしれませんね。個人的には今のところ導入する必要はないと思っています。やはり最後のチェックアウトでまだまだ差別化出来ると思っています。

投稿: かわらい | 2014年6月29日 (日) 05時49分

レジの進化はPOSデータ収集による販売管理に大きく貢献したと言えますね。セルフレジもプライバシーを重んじる現代では会社都合よりもお客様の要望が多いのも確かです。買物の中身を見られるを嫌ったり・商品を触られたくないお客様が意外に多い。
企業側の生産性とお客様の要望が合っているのでしょう。但し、セミセルフのレジ、スキャンは従業員が行い清算をお客様自身が行う形には違和感を感じます。金銭授受は相対でお買上げの感謝を伝えるべきだと思うのですが。
何れにしてもセルフ化は企業・顧客の視点から必要ですが、コストや人的問題の企業都合で導入すると企業のイメージ(某大手GMS店舗で有人6台、セルフ14台)にも影響する課題だと思います。
一般的にはDS色が強い企業ほどセルフレジは受け入れられるのでしょう。

投稿: dadama | 2014年6月28日 (土) 21時49分

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