競合の改装
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
競合店が近々改装する。
スタンダードへの回帰。
ディスカウントタイプのお店を、同社スタンダードタイプの品揃えやサービスへ回帰させ、顧客満足の復活を図る。
以前に、敢えてディスカウントタイプの店舗に改装して、企業としてもディスカウントタイプの店舗から人材教育と販売事例を学び、既存のスタンダードタイプの店舗へも波及しようという意図だったのだろうと思われる。
一年間は効果抜群だった。
しかし、それ以降は景気の波に関係なく厳しい状況が続く。
店舗の業績とは、企業の総力が結集して店舗というお客様との最前線で結果という数値に直結するものである。
このプラットフォームといも言える店舗のスタイルがいろいろと違うという事実は、考えるほど簡単ではないということだろう。
商品を調達するバイヤーだって、2面性を持つ商品の手配を一手に引き受けて実現させるという技は至難を極めるのだろう。
初年度は珍しさや安さ感を感じて支持していくれたお客様ではあるが、やっぱり普段の買物を継続していくと、そこにはスーパーマーケットに対してのワンストップショッピング性を求めてしまう。
そこで食材の全てが一度に揃う。
その利便性は、買物時間の短縮を求めるお客様からすれば最優先事項。
品揃えを絞り、ディスカウントに傾くということは、それだけワンストップショッピング性を失うことになりかねない。
そこの評価が二年目以降にはっきりと数値に現れてきたのだろう。
“もう一度スタンダードに戻して再生”
企業として、極めて当然の結論なのだろうと思う。
そこで、改装により、既存の品揃えに戻して再スタートを図ろうとする決断。
店舗とはその地域の中で、長い歴史を歩みながら、普段の食材の提供という使命を果たしながら存続する。
以前の品揃えや役割が変化する。
この事自体が、従来のお客様を裏切ることにはなる。
しかし、新たなお客様の獲得の可能性も高まる。
改装オープン初日から数日間はセールの影響で集客も高まるだろうが、落ち着いてからの普段への回帰である。
ディスカウントに対応した店舗側のオペレーションと作業効率のバランス。
店舗としては、この部分をどう再生していくかだろう。
ディスカウントを指向しコストカットを図った従来。
この部分も、スタンダードに再生していかなければならない。
お客様の意識も変えなければならないが、働く従業員の意識も変えなければならない。
それが、改装という店舗の性格を変える意味である。
そして我々も新たな競合との戦いが始まるのである。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
ある意味、本当に勇気ある決断だとおもいます。
その決断と現場の対応が噛み合えばやっかいな存在。
空回りすれば、・・・。
その隙をつければ、と。
投稿: てっちゃん | 2014年5月29日 (木) 00時49分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
棲み分けがきかなくなる分、ガチンコ勝負になっていくでしょう。
今日のチーフミーティングで、自店の対応を、あるべき姿の維持であることを説きました。
投稿: てっちゃん | 2014年5月29日 (木) 00時45分
勇気ある決断ですね。御社にとっても多少やりづらくはなるかもしれませんね。しかしご指摘の通り、ハード面は簡単に戻せてもソフト面、特に一度去ってしまった人材はこのご時世簡単には戻せないと思います。
投稿: かわらい | 2014年5月28日 (水) 21時38分
ディスカウントからスタンダードへの回帰。しかしながらスタンダードに戻したから業績が回復するとは限りませんよね。ストアコンセプトに照らしてスタンダードがベストな環境なのか?個人的にはスタンダードの同質化競争に戻しても結果は推測出来てしまうのですが(笑)。
投稿: dadama | 2014年5月28日 (水) 21時20分