花屋の母の日
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
母の日の販売計画。
花の需要の高まり。
当店でも、今年の販売計画の中でカーネーションの鉢物を入口トップの一番目立つ場所で果実と平行して展開する計画。
当店の生花は、テナントの花屋さんが商品を提供している。
その花屋さんの当店の担当者の女の子が、今年はどうしても売り込みたいということで、正面で大々的に展開することとした。
私が赴任してからも、生花に関しては、秋彼岸、クリスマス年末、春彼岸等と販売場所に関しては配慮してきた。
それは、食卓や部屋を癒しの空間に変えてほしいから。
経営理念に標榜する「お客様の豊かな暮らしへの貢献」。
豊かな暮らしとは?。
その捉え方次第で、イベント時の力の入れどころが違ってくる。
食生活に拘り続けるのか。
居住空間まで広げるのか。
豊かな暮らしの意味するところを食を軸にした住空間に広げてみれば、母の日の食卓に小さなアレンジのバラやカーネーションが飾られているという住空間は、母の日の感謝の心に響く設定であろう。
そう考えたら、生花は暮らしの一部。
そして、入口にそのようなお祝いの鉢物が展開されることにより、その店舗での母の日の食材への購入意欲が一気に高まるのだ。
そんな想いかからの生花の展開強化。
そして、その花屋さんに話しを聞くと、一年で一番忙しいのが「母の日」だそうな。
“えっ、お盆じゃないの?”
私はずっと、花屋の年間最大の商売はお盆だと思っていた。
地域性にもよるだろうが、この花屋さんの年間最大の商戦は「母の日」だそうだ。
だから、母の日が終わると一年が終わる。
彼女等の年間のサイクルはそのようだ。
そして、母の日が終わると、人事異動が発令されるらしい(笑)。
それほど、母の日に賭ける想いも一入(ひとしお)らしい。
母の日前日は、店舗が閉店する23時少し前に店舗に入店し、花の補充をしていたほどだ。
花屋さんの商売は、所謂「物見」と呼ばれるイベントで生計を立てていると言っても過言ではない。
春彼岸
母の日
旧盆
秋彼岸
クリスマス
それらのイベントで如何に年間の利益を稼げるか。
その余剰で、普段の品揃えが出来るのだ。
だから、この業界ほど、いわゆる「謂れ」の訴求が大切なのではないか。
人は、ご先祖様には無礼は出来ない。
それが日本人。
その謂れをきちっと伝えることで、家系が途絶えていく現代に楔をさしていくことになる。
この世の無常を生花に例えて愛でる。
その世界観を生花に依存して、その瞬間的な世界観を楽しみ、努力して一時でも長く無常の一時を楽しもうとする日本人の世界観。
そんな花の世界を、店舗内にも広げていきたいと思うのだ。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
お盆や彼岸は、スーパーで販売される落雁や線香と同じ場面での使われ方ですから、そこでの合同展開を実施することで相当購入されると思われます。
投稿: てっちゃん | 2014年5月15日 (木) 07時16分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
花屋が直営なら、尚更、物見での瞬間的な動きは理解できますね。
お祝いというイベント時に、欠かさず合同展開して、生花を恒常的に購入される習慣を作っていきたいですね。
投稿: てっちゃん | 2014年5月15日 (木) 07時13分
当社では完全にテナントさん任せ。(笑)お彼岸やお盆、母の日などは忙しそうにしてるな〜とは思ってましたが。
豊かな食生活の手助けに花、考えられませんでしたね。
投稿: かわらい | 2014年5月14日 (水) 21時29分
当社は直営で生花部門がありますから母の日の忙しさはわかります。母に贈る特別な贈り物ですから現物よりも配送の商品が事故無く届いたかに神経を使います。先方様が不在、偶に受け取りの拒否も・・・
母の日に限らず食卓に花一輪あるだけで豊かな食事になりますね。生花と食のコラボ販売は試してみる価値はありそうです。
投稿: dadama | 2014年5月14日 (水) 19時43分