副店長の売場
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
企業毎に、販売計画の立て方は違うだろう。
店長が入り込む計画。
商品部の縦割りが強い企業であれば、店長の入り込む余地が無い場合も多い。
逆に、店長主導で決めなければならない企業もあるだろう。
一般的に言えば、本部機能が充実している大規模な組織体のほうが、本部主導で販売計画が立案され、その流れで各部毎に縦割りのトップダウン形式で店舗のチーフへ落ちてくる計画になっているようだ。
だから、店長の出番は少ない。
中小規模の企業であれば、バイヤーの数も少なく、どうしても店舗の判断に委ねられる機会が多く、店長主導で具体的に決めていかなければならない場合が多い。
ひとつ言える事は、規模が拡大していく過程で、店舗判断が狭まり決められた販売レイアウトを押し付けられる場面が増えてくるようだ。
とはいえ、100%同じレイアウトの店舗を有した企業は少なく、本当にフリーな売場も存在すると言えば存在する。
そこを、店舗として如何に使用するか。
そこから先は、店長次第。
積極的に自店の特性を考慮して販売計画を立てるか。
そこでも消極的に商品本部主導に販売計画に乗るか。
今回の母の日の企画では、副店長の売場を指定した。
「店長平台」を持つ企業もある。
店長が自由に52週毎に販売計画を立案し、部門を割り振り商品を指定して販売する平台。
そこでは、部門の枠に囚われずに、自由にテーマを決めて商品をよりすぐり販売する。
サラダコーナー。
デザートコーナー。
ご馳走コーナー。
ワインおつまみコーナー。
等々。
母の日での食卓を考慮して、テーマを持ち、そこで店長が主導で各部に働きかけ、テーマに沿って合同の売場を作る。
全ては、店長の働きかけ次第。
店長が自分でテーマを設定し、自分で商品を選定し、自分でレイアウトを決定し、自分で各部に働きかけ、自分で陳列する。
そして、その後の売り切りまで責任を持つ。
“そんなのやってられるか!”
そこまでいってしまうと、やり切れないという現実に直面する。
しかし、これをやり続けている企業も現存する。
効率は決して良くはない。
売上も決して高くはない。
それでも、このような売場を展開することによるメリットは計り知れないと思っている。
それは、店舗内の絆。
店長と部門チーフの関わり。
チーフ間同士の関わり。
それによって、同じ目的を共有でき、数値効果を共有する。
合同展開を企画できるのは、店内で店長と副店長。
それは、横串をさしてみる事のできる店内で唯一の存在だから。
今回の母の日の合同展開は、副店長が担当する事とした。
それは、そのメリットを享受させるため。
なにやら、楽しげに部門チーフとやっていたようだ(笑)。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
結局、現場の店長は店舗では強力なリーダーシップがなければ競合と戦う店舗運営は出来ない。
本部のトップもその事は重々承知しているのでしょう(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年5月11日 (日) 23時20分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
それはそれで楽しいのでしょうが、バイヤーの仕事が無くなってしまうのでは(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年5月11日 (日) 23時17分
当社は総合スーパーですから副店長も各セクションに存在します。衣料畑を歩んできた者が食品構成80%の店長に昇格する事も茶飯事に起こります。必然的に店長の職務は運営面の限定的な職務に限られ、現場の問題点も分からない。結局トップの言われるままのメッセンジャーと化し現場は更に混迷を深める(笑)。私には暴走・極悪のイメージがつきまとってますが、現場とメンバーのモチベーションを支える為にはそれなりの「覚悟」が必要であり、現職務に留まっていられるのは会社が暴走に対しある程度の理解を示してくれていると信じたいですね(笑)。
投稿: dadama | 2014年5月10日 (土) 22時12分
当社では完全に店長主導ですね。母の日用のトレーまで店長が勝手に取ってる始末です。(笑)まあ、良く言えば楽しいんですけどね。又、店長の意向を汲んだ副店長がのびのびと売り場作りをする姿は羨ましいです。そうして確実に次世代が育っていくんですね。
投稿: かわらい | 2014年5月10日 (土) 21時27分
ぱるぱるさん、コメントありがとうございます。
世の中難しいですよ。
しかし、人生を重ね経験を重ねていくと、その中に原理原則のようなものが見えてくる。
その原理原則が現実にそぐわなくなったら、それは今の職から降りるときでしょう(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年5月10日 (土) 07時16分
世の中難しいですね。てっちゃんも一度したにおりてもいきかもね
投稿: | 2014年5月10日 (土) 01時26分