素材を強くするということ
皆さん、こんにちは
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
我々食品スーパーマーケットは素材を中心に販売拡大してきた。
家庭内食の為に来店されるお客様の為に。
しかしいつしか来店されるお客様も若年層に移り、働く主婦も増加し、即食できる商材の開発と増加から売場のスペースレイアウトも簡便商材の構成が高まっていった。
惣菜の強化が際限なく図られていく。
お客様の要望に応じた品揃えは利益も高い。
商売として成り立つ確立が高い。
だから、惣菜部門を強化して即食の売場の充実を図る。
しかし、その一方で相変わらず素材に目を向けて価格を追求し続ける企業も多い。
ある意味大手もそんな途を歩み始めた。
惣菜が世の流れから拡大したと言っても、まだまだパイは小さい。
店舗内の構成比でもせいぜい10%。
それも惣菜構成比の高いお店での話しだ。
売上金額で言えば、青果、精肉、日配、食品の構成比が圧倒的に高い。
利益額は別にしても。
そんな状況だから、売上の規模拡大を図ろうとすれば、どうしても素材やグロサリーの単品を量販する販売手法が王道なのであろう。
今後消費税が増税され5%から8%へ移行する。
従来から内食で食卓を賄ってきた家庭は、内食への充実が図られるだろう。
従来から外食が多くコンビ二での食材購入も多かった若年夫婦の家庭も、これを機に内食へ移行する家庭が増加する傾向にあるだろう。
そうなった時に大切なのは?。
若年世代に素材を購入して頂き、家庭内食による食事をして頂き、素材の美味しさや手作りの美味しさを感じて頂く事。
その為に、家庭内食を推進し提案し、簡単にその素材を手作りで料理して頂ける提案を、この広い店内にあるバラエティ溢れる品揃えの中から提案して頂く必要がある。
そうしなければ、素材を品揃え豊かに取り揃え、販売していく食品スーパーマーケットの未来は無い。
500坪〜700坪の強みを発揮する。
この為には、この広大な品揃えは有効に活用して、家庭内での内食を来店されるお客様に積極的に提案していく必要が益々求められるのだ。
だから、素材と組み合わせて提案する。
素材をより美味しく食して頂く組み合せ。
単品素材を価格で量販していく企業は、この組み合せ販売をするだけでも大きな相乗効果が将来的に発揮していくと思われる。
食品スーパー本来の素材強化型販売手法を追求する場合の大きな課題であろう。
| 固定リンク
「商売」カテゴリの記事
- 今年のりんご(2024.12.07)
- 12月商戦へ向けて(2024.11.30)
- 魚部門を支える顧客層とは?(2024.11.23)
- 即食がこだわるべきもの(2024.11.22)
- 入口の五感(2024.11.19)
コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
我々が今品揃えしている1万以上のアイテムをどうお客様に総合的に提案するか。
定番の強化を図りながら、単品量販も図っていく。
どちらかと言えば、本部バイヤーは思い入れもあって定番の強化を最優先で図り、店舗は個人の思い入れから単品量販を図る。
このバランスかなぁ〜(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年3月20日 (木) 06時50分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
企業力と個店力。
お互いに相乗して店舗力としていきたいですね。
投稿: てっちゃん | 2014年3月20日 (木) 06時46分
惣菜の強化と素材の強化、両方大切だとは思いますがおっしゃる通りスーパーマーケットの本来の役割りは素材の提供だと思います。販売技術を磨きながら、商品力を上げ続けるしかないですね。
投稿: かわらい | 2014年3月19日 (水) 21時31分
●●●ーは、新鮮でおいしい商品を豊富に品揃えし、●●●ーを頼りにご来店くださるお客さまのお店ごとに異なるニーズやライフスタイルに対応しています。日常普段の食事に関するメニュー提案や品揃え、料理に関する疑問にお応えできるミールソリューションの充実した「豊かで楽しい食生活提案型スーパーマーケット」を目指し、魅力ある店舗づくりを追求し続けております。
おいしさ、選べる楽しさ、安さが一緒に実現されて、「食事のことは●●●ーにお任せください」と言えるような、毎日のおいしい食事、楽しい売場をご提案できるよう努力いたしております。
あるスーパー様のポリシーをそのままコピー致しました。これを現場で如何にお客様に具現化出来るのか。企業ポリシーが具現化出来るお店がこれからは生き残れるのではないかと感じています。具現化を企業力で推進するのか、個店力に委ねるのか・・・今後3年が勝負時かと・・・
投稿: dadama | 2014年3月19日 (水) 20時58分