ミールソリューション
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
ミールソリューション。
10年前に流行ったような気がする(笑)。
歴史は繰り返すのか、言葉が先走りしたのか。
それとも徐々にそのような生活スタイルに変遷していったのか。
ここに来て、その事をしっかり取り組んだ企業とそうでない企業との明暗がついてきているようにも思える。
ここ数年は、惣菜の構成比が徐々にではあるが高まりを見せ、惣菜に相当力をいれてきている企業も多い。
その傾向は否めない。
しかし、構成比8%弱の惣菜の強化も今後の事を考えれば重要だが、やはり各部のバランスの取れた成長が望ましいのではないか。
現在の品揃えも、生鮮各部の成長に応じて、デイリー部門や食品部門がそれぞれに合わせた調味料や加工食品の品揃えがなされ、それぞれに微妙な違いを与えて生鮮商材を違う味付けメニューで食して頂こうとして品揃えが増加されてきた歴史がある。
これらの総合的なバランスでスーパーマーケットを営業し、バランスのとれた利益構成を守りながら食品スーパーとしての役割を担おうとすれば、やはり生鮮素材を量販していく仕組み作りをどこまでも追求していくしかないのではないだろうか。
では、どうやって?。
素材離れの要因はいろいろあるだろう。
核家族の状態化で料理法が分からない。
更に専業主婦の減少で料理時間がない。
オール電化でメニューが限定されてる。
等々が挙げられるだろう。
しかし若い共稼ぎの主婦の声は?。
意外に、夕食には手を抜きたくないという結果。
やっぱり、ご主人や家族には美味しい手作り料理を食べて頂きたいと願っている。
そして、我々スーパーマーケットの目指す「ワンストップショッピング」の追求が経営の安定をもたらし売場の定番の活性化にも繋がる訳であるから、如何に手料理の拡大を図るかという大前提は動かせない。
そうなると、もっと若年層の主婦に手料理を知って頂くかを全面に押し出していく事が、我々食品スーパーの戦略の柱になるべきではないのか。
店舗の出店エリアに沿って、客層の違いを受けて、実験的でも良いから若い世代の店舗での店舗政策や売場レイアウト、更には販売計画にいたるまで、若年層の顧客の情報提供を全面に打ち出した店舗政策が必須となる。
ベ
テラン主婦であれば、素材だけ安価に提供するだけでそれなりに料理に使用して頂けるお客様がそのままの原料で自らの調味料を定番から探し出してワンストッ
ショッピングをして頂けるものを、若年層の主婦の多い店舗ではわざわざ定番から引っ張りだした調味料を生鮮と同時提案して情報提供をしていく必要があるの
である。
だから単品量販にも自ずと変化が出てくる。
従来の単品だけという販売手法から、組み合わせという手法が大いに有効になってくるだろう。
ミールソリューション。
惣菜化という方向も見据えながら、食品スーパーとしてのワンストッップショッピングを維持しながらの「食事の解決」をどう図るか。
若年層の主婦の豊かな食生活の創造への提案になっていく方向で考えていきたい問題である。
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コメント
dadamaさんへ。
かわらいさんには、是非てっちゃん会の具現化をお願いしたいですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年2月25日 (火) 23時35分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
主で売上重視の売り方と従で未来重視の売り方。
どのような組み合わせで未来を見つめるか。
重要なバランス感覚と方向性でしょうね。
投稿: てっちゃん | 2014年2月25日 (火) 23時32分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
我々食品スーパーはどうしたって生鮮での差別化に特化すべきであるし、そこに死活問題が潜んでいるのだと思います。
但し、その生鮮の売り方をどう進化させるかですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2014年2月25日 (火) 23時31分
かわらい様、それを「実践」出来る立場になられた事、素晴らしい&羨ましい♪心よりご祝福申し上げます。
投稿: dadama | 2014年2月25日 (火) 22時19分
提案型の売場は必要だと思いますが、売場展開には相当なスキルが必要ですね。見せる売場と売れる売場の差。単品量販は売上と利益の基本である事は変わらないと思います。単品量販を基本に量販商品に付随する提案によって+αの商品を買って頂く売場作り。主従の強弱に気を付けながら試行錯誤しております。
投稿: dadama | 2014年2月25日 (火) 22時18分
惣菜の強化、ますます必要になってくるんでしょうね。
しかし、私もやはり自分たちは生鮮を強化すべきだと思っています。自分も手料理を食べたいからです。
手作りしたい、そう思わせる提案と、時短のお手伝いが出来ると良いですね!
投稿: かわらい | 2014年2月25日 (火) 22時10分