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2014年1月30日 (木)

食品表示問題

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


少し前になるが、ガイアの夜明けで「食品表示偽装」問題を扱った特番を放映していた。

  食べ比べセット?。

番組冒頭に、ネット販売を手がける「おいしっくす」が、このような問題を受けて味の違いを知ってもらおうとして開発した商品。

  「芝えびとバナメイえび」の食べ比べ。

このような食材の違いを知ってもらおうと企画して販売しているらしい。

  “この世情に合わせた便乗商法か”

そう受け取ってしまうほどのタイムリーさでもある。
しかし、末端のお客様はそのような味の違いを知ろうとする食べ比べセットを敢えて購入して、自分の舌を鍛えようと自己防衛に走っている消費者の方もいるということだ。

  食品表示偽装問題。

なぜここにきてこれほどの企業が自己申告してくるのか。
結局は、従来の曖昧な課題に蓋をしてきたツケが今改めて表面化してきたということだろう。

そして、ここで登場してくる老舗ホテルでは、アワビやフレッシュジュース、フカヒレ等の食材の偽装が表面化してきた。

しかし、これはこのホテルだけの問題ではなく、業界としての慣習の問題でもある。
もともと食品表示に関してはいろいろな法律が存在するが、統一されておらずその事を基に曖昧にされていた構図がある。

そして、ホテル等の内部構造も、ホテルの支配人と料理長との間の関係が曖昧で職人の世界に足を入れない企業風土も一因としてあったようだ。

スーパー等の小売業に関しては、かなり以前から表示に関しての改善をある程度終えており、企業のトップ主導で抜本的に改善されており、輸入牛を和牛として表示されて販売されるというような偽装は有り得ない現状となっている。

しかし、それ以前に製造業者サイドでのうなぎの偽装や産地の偽装が未だ改善されていないという問題が後を絶たない状況ではあるが。

今後、我々はこの流れを踏襲しながらも我々の過失を重要視しなければならない。

  “ついうっかりの表示ミス”

産地が変更されたにも関わらず、担当者が表示を従来通り変更し忘れた、という問題。

産地偽装を意識しなくても、変更し忘れたという問題だ。
特に、鮮魚や青果は産地が頻繁に変わるため、この表示の変更し忘れが最重要な問題となっている。

この問題を食い止める仕組み作り。

  開店前の鮮度チェックと産地チェック。

この仕組みと流れに乗せて、産地チェックも同時に実施していく仕組みで産地間違いを防止していく必要はある。

何れにしても、産地を正しく表示する事、商品名を正しく表示することが我々の内部に刷り込んでいく必要はある。

  天然ぶりといなだ、いさきの表示の区別。

従来は全て「天然ぶり」と表示する企業もあったが、これらも従来の慣習を見直していく必要が出てきたようだ。





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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
保健所の何度か立ち入り調査をして、鮮魚、精肉のトレーサビリティーは格段に精度があがったのですが、ついうっかりが未だに精度が高まらない。
本気度の問題でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2014年1月31日 (金) 06時56分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
その通りで、うっかりミスもお客様にとってみたら関係無い。
それで通告されるという事件も増加していますからね。
最近はPOPコメントにも、「パッケージに表示」という表記が増えてきています。

投稿: てっちゃん | 2014年1月31日 (金) 06時53分

ここのところの偽装問題でうっかりさえ許されなくなってきましたね。担当者の意識の向上、正確な情報収集、市場との信頼関係など再度構築しないといけませんね。

投稿: かわらい | 2014年1月30日 (木) 20時27分

故意とうっかりの違いは売手側からは切り分けられても消費者には同じようにとられてしまう所が怖いですね。食に対する安心安全の意識レベルが企業の存続にも係わる時代である事を真摯に受け止めねばいけませんね。

投稿: dadama | 2014年1月30日 (木) 12時48分

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